八ヶ岳ライフ「秋の終わり」を感じる時—草刈機 エンジン音のラプソディ

東京での講演活動や自宅での所用等、諸々すべてを綺麗さっぱりと終わらせて、昨日の昼過ぎに八ヶ岳オフィスへ出社した。

今回も「ミッション・コンプリートで気分爽快」、本来はちょっと息抜きをしたいタイミングである。

だが、月曜日からは連日、オンラインの講演が続き、その上、〆切りのある仕事の波状攻撃も…

そんなわけで、昨日も出社直後からのデスクワークとなった。

今朝目覚めたのは、いつもよりかなり遅い7時過ぎ。

ウッドデッキに出ると素晴らしい八ヶ岳ブルーの空が広がっていた。

鉢巻道路の広葉樹の紅葉はかなり進んでいるが、我が家の敷地内の木々は、今年はまだ本格的な色付きは始まっていない。

ツリーハウスは、最近、この場所に作ろうかなと考えているのだが、支柱となる木が1本足らないのだ。今日も八ヶ岳ブルーの空が美しい!
我が家の庭をメインウッドデッキから見下ろした。う~ん、やっぱり今年は紅葉が遅いな…

例年より明らかに遅いな…

マシンウォーキングや新聞のチェック等を終えて、9時過ぎに再びウッドデッキに出たら、もの凄い台数と思われる草刈機のエンジン音が狂想(騒)曲を奏でていた。

ああっ、地元住人の方達の「秋の共同草刈り作業」の日なんだな…

正確に確認した事はないが、おそらく「例年10月の最後の日曜日」が秋の草刈り作業の日になっているように思える。

私の「八ヶ岳ライフ」にとって、これは「秋の終わり」を告げる重要な行事なのである。

この直後、11月の文化の日の前後数日の間に、D4のタイヤをノーマルからスタッドレスに換装し、さらにフロントグリルを夏顔のブラックから冬顔のシルバーに交換する事によって、私的には「八ヶ岳の冬」が始まるのだ。

ちょうど小淵沢のコンビニに行く所用があったので、地元の皆さんが草刈り作業に励む中、鉢巻道路をゆっくりと走行。

勿論、感謝の念を抱きつつである。

鉢巻道路を走行する車の台数は、ちょっと驚く程に多かった。

だが、その走行スピードで「八ヶ岳族」か「一見さん」かが、すぐわかる。

これだけ道路周辺で作業をしている人が多いのにもかかわらず、おそらくは70km以上のスピードで無謀な運転をする世田谷ナンバーのBMW(のおそらくX3)がいた。

途中に警備員さんが何人もいて「徐行」を指示しているはずなんだが、何を考えているんだ!!

軽トラックの数も凄いが、当然ながら作業に参加する地元の人達の人数も多い。

最近は無謀な運転をする他県ナンバー車には、咄嗟に「呪い」を掛けるようにしている。

「丹生麗水魔 異安仁虎子 蝦蟇流苦能亜」… 可哀想だけど、あの車、近い内にきっと事故るな。

鹿の湯(富士見高原リゾート)入り口は、公孫樹に紅葉が美しいのだが、今年はまだだな…

コンビニからの帰路、ヨドバシカメラ研修センターの駐車場に立ち寄った。

そこは、さながら「軽トラック」の総合展示場であった。

ヨドバシカメラ研修センターの広大駐車場は、作業に参加する人達が乗ってきた軽トラックで満車状態だった!

この光景を見ると、本当に「秋の終わり」を実感する。

カントリーキッチンの十字路を本宅とオフィスのある「楓の丘」方面に曲がると、町道にも軽トラックがギッシリと駐車してあった。

カントリーキッチン(左)が見えてくれば、もうオフィスはすぐ近くだ。今日もカントリーキッチンの駐車場は朝からほぼ満車状態だった。
オフィスのある別荘地区に向かう町道も軽トラックがギッシリと並んでいた。

小淵沢に向かう時には2~3台だったので、その後もどんどん作業する人達が集まってきたんだな。

この共同草刈り作業に参加するように案内があれば、喜んで参加するつもりなのだが、八ヶ岳ライフ21年目となる今年まで、1回もお声が掛かった事はない。

おそらくは「財産区」としての共同作業であり、別荘地区の住民とは切り離しての活動ではないかと勝手に推測している。

ゆえに私は、別荘地区の住人は、自分の敷地内を責任を持って整備するのが責務なのであり、個々の区画でそれが十分に果たされていれば、結果として「鉢巻道路周辺の良好な自然&住環境」は維持できるのだという「割り切った考え方」をしている。

問題は、その「個々人の責務」を果たさない人間が少なからず存在する事だ。

定住であろうがなかろうが、家が建っていようがいまいが、土地所有者には「周辺に迷惑を掛けない」という「最低限の責任」があるように思う。

公道に大きく張り出した敷地内の木々の枝を放置している区画とかを見ると、私は無意識に別の呪文を唱えてしまう。

「丹生夜罹離普願 苨猿苨覆若死禹癒 因死廼地奇詞鋸」

「だらしない人間」は嫌いだな…