八ヶ岳を離れた時の「仕事の新しい楽しみ方」—貸し切りオープンカフェと牛肉どまんなか弁当

「With COVID-19時代」を迎えて「八ヶ岳オフィス」で仕事をする時間が大幅に増えてきた。

仕事のやり方をどんどん変えてきているので、むしろ快適さはアップしているように思う。

元々、どんな事態にも柔軟に対応出来るように、20年以上もかけて環境を整えてきたのであるから、これは「当たり前」だ。

課題は「コロナ禍」によって「オフィス以外での仕事への取り組み方」も大きく変える必要性が高まった事だ。

昨年から「旅芸人」の如く全国を飛び回っていた「地方出張」が激減している。

これは、対面講演をオンライン講演へシフトさせた影響が大きいので、私的には既に「想定内」になりつつある。

じゃあ何が問題かというと「With COVID-19時代の地方出張の楽しみ方」がまだ確立できていないのだ…
———–

そんな中、一昨日は、新幹線での「関西地区日帰り出張」が組まれていた。

2019年までは、年間の新幹線での出張回数は60~70回(片道ではなく往復)程あった。

そして、その6割以上が「東海道新幹線・山陽新幹線」での出張だ。

ゆえに、新百合ヶ丘自宅から35分程でアクセス出来る「新横浜駅」は、私にとって「東京駅」よりもはるかに便利で重要な存在なのである。

今回の出張のメインの目的は、勿論、「2セット4時間」の講演をしっかりと成功させる事。

だがもうひとつの目的は「地方出張の新しい楽しみ」を見つけ出す事にあった。

まずは気になったのは、新横浜駅や新大阪駅、新幹線やローカル特急の人出の多さや混雑具合だったのだが「肩透かし」と言える程に混雑していなかった。

新横浜駅(右)も新大阪駅(左)も驚く程に乗客が少なくて快適だった。「閑散」って感じだな…
往路(左)も復路(右)も新幹線の車中はガラガラ。まあグリーン車という事もあるかもしれないが… 大きなスーツケースと一緒に移動する「外国人観光客」は「絶滅危惧種化」しているので、私の定番「最後尾の窓側」の席が簡単に予約できた。

むしろ「閑散」という言葉が相応しい程で、私的にはコロナ禍前よりも「はるかに好ましい」環境であった。\^^/

朝の新幹線車内では、お気に入りの「ワンコインモーニング」を楽しんだ。

新幹線車内の朝食は、この「ワンコインモーニング(500円)」が私の定番。こういうシンプルなのが一番好きだ!

久し振りだな…  こういうシンプルな朝食で私は十分なのだ。

今回から、Noteくん、iPad Pro12.9inchの他に、VAIOノートPC「安曇野ちゃん」が出張のお供に加わった。

「安曇野ちゃん」は今回が「出張のお供」デビュー。おっとACアダプタ分の重量アップを計算していなかったな… でも関西往復程度の出張なら、バッテーリーのみで余裕である事が判明した。

少しでも荷物が重くなるのが嫌なので、不要となるSmart Keyboard Folio と モバイルバッテリーは「お留守番舞台」に降格。

これで重量が680g程軽減されるので、安曇野ちゃんの重さ840gとの差分は160gだ。

次回の出張までにさらに削るアイテムを探さなければならないな。

ん? それよりも体重を落とすべきかな…  

講演の目的地には、会場入りの時間よりも1時間半以上も早めに到着。

これは「出張の新しい楽しみ方」を試行するためだ。

かつては「全国各地の考古博物館巡り」と「映画鑑賞」という地方出張ならではの楽しみ方があった。

だが、全国の縄文土偶さんが展示されている博物館の探訪は、そのほとんどを終えてしまっており、2019年11月23日をもって「完全手仕舞い」している(https://triglav-research.com/?page_id=20285)。

映画館については昨年以来、コロナ感染リスクを避けるために1回も訪れていない。

近日中に「新百合ヶ丘のイオンシネマ」で解禁する予定なのだが、地方都市での映画鑑賞については、まだ解禁予定はない。

その代わりに思い付いたのが「各地の道府県立(以下、県立)博物館や美術館」の探訪である。

各地の県立考古(歴史)博物館探訪の際の経験から、いくつかの「県立博物館巡り」のメリット(楽しみ)のようなものは感じていた。↓

①県立博物館や美術館は、県庁所在都市の中心部に(隣接して)所在するケースが少なくなく、地域銀行本店へのアクセスも良好である。
②平日の日中であれば、特に県立博物館の見学者は少ない。「三密」とは無縁の状態と思える。
③県立博物館の入館料は300円程度(美術館は企画展等の内容にもよるが、博物館よりは高めの設定)と驚く程に安い。
④博物館や美術館内のカフェやレストランは「穴場」的存在。
⑤ミュージアムショップには、結構、お洒落なオリジナルグッズを売っている。
⑥博物館でその地域についての様々な情報を得る事は、地元地域銀行に対する知識を深める上で間違いなく有益である。

うん、どう考えても「合理的」な「出張の楽しみ方」である!

そんなわけで、早速第1回目の「お試し探訪」にチャレンジ。

今回の探訪先は、駅からタクシーで7~8分、博物館から銀行本店までも同じく7~8分の絶好のロケーション。

どこに行っても「県立博物館・美術館」の施設は本当に立派である。今回の「お試し先」もその代表格かな… そして「平日」であれば見学客は驚く程に少ないのだ。

しかも、県立の博物館と美術館が隣接していた(結構、そういう県が多そうだ)。

博物館・美術館合わせた滞在時間を1時間20分に定めて見学開始しようと思ったら、エントランスで美術館の2Fにライブラリー風のオープンカフェがある事に気が付いた。

急遽時間配分を、カフェ25分、博物館と美術館を合わせて55分に変更。

結局、博物館20分(入館料280円)、美術館30分(350円)、カフェ30分の時間配分となった。

結果は「大正解」 \^^/

博物館は、私以外の見学者は4~5名、美術館は2名の「ほぼ貸し切り状態」。

凄かったのは「ライブラリーカフェ」で、30分間のお客さんは、私1人だけ。

美術館2Fのカフェは食事も可能。屋根付きオープンカフェのスペースからはお城が見えた。
カフェの室内はライブラリー風のお洒落な造りだった。こちらが広大なオープンカフェスペース。結局、私の滞在中は「完全貸し切り」状態だった。三密回避という意味でも最高のコンディションだった。
しかしまあ、立派なお城だな。「第二次大戦中に爆撃で焼失しなければ国宝間違いなしだった。」と、タクシーの運転手さんが言っていた。こういった素晴らしい文化財に害をなした国や人(その子孫)は、これからの時代に「報い」を受けるのだろうな… 最近、そんな事を確信するようになった。「時代」は大きな転換点にあるのだ。

屋根付きオープンカフェは、お城を眺望できいる絶好のロケーションで、ケーキセット(820円)も美味だった。

こちらは、美術館カフェのケーキセット(820円)。チーズケーキが美味しかった。県立施設内に出店している飲食業者さんについては、どこも例外なくクオリティーが高いように思える。

それに自分でも意外だったのだが「美術館」で絵画や彫刻を鑑賞するのも、結構、楽しかった。

まあ、土偶さんや土器も古代の美術品のようなものだからな…

無事に講演を終えた後に、帰路の新大阪駅でもうひとつ「嬉しい事」があった。

今回の出張は、移動時間の関係で夕食は新幹線車中での「駅弁」にする事に決まっていた。

食にこだわりのない私は、各地の駅で購入する駅弁もそれぞれ「定番」が決まっており、新しい駅弁にチャレンジする事はまずない。

新大阪だと「焼き鯖寿司」が定番なのだが、何気なく「焼肉弁当」のコーナーを見たら「牛肉どまんなか弁当」の見慣れたパッケージがあった。

新大阪駅の駅弁売り場で見慣れた「牛肉どまんなか弁当」のパッケージを発見した時には驚いた。私が気が付かないだけで、以前から売っていたのかな?

実はこのお弁当、私が「山形出張」の帰りに必ず買う「有名駅弁」なのである。

それも「超」がつくお気に入りだった。

これまで気にした事はなかったが「新大阪駅」でも売っていたんだ。ちょっと感動だな。

定番の焼き鯖寿司は、社主さまのお土産にすることにして「牛肉どまんなか弁当」も一緒に購入。

帰りの新幹線で京都駅を過ぎてから、お弁当を味わった。

お弁当のパッケージを開くまでは「牛肉どまんなか弁当」が本物であるかどうかを疑った。だって、山形のお弁当なのだから… 見た目も味も、間違いなく「本物」であった。幸せ…

間違いなく「本物」の「牛肉どまんなか弁当」だった。

関西出張の帰路、東北の「有名駅弁」を味わうか…  予想外の「幸せ」にしばし浸った。
————

最近「コロナ禍(COVID-19)」は、ただの「災厄」ではないと感じるようになった。

おそらく人類は、1000年とか2000年といった「大きな時間軸」での転換期を迎えているのだと思う。

コロナが私達に問うているのは、これからの人類の歩み方(在り方)を「地球侵食(簒奪)型」から「地球共存型」へと、どのように変化させて行くかであろう。

それは当然ながら「個々人」ベースへの問い掛けでもあり、「正しい方向にしなやかに対応出来ない」人間は、地球にとって「淘汰」の対象になるのだと思う。

まだ、私にもその答えは見つかっていないが、兎に角「しなやかさ(Flexibility)」が大切な時代であると感じている。

どんな些細な事でも、まずは「変えてみる事・変わる事」が重要な時代なのだ….