「八ヶ岳界隈には美味しいパン屋さんが多い」なんて、私が使い慣れぬ言葉を発するようになったのは、ここ数年の事である。
元々、食には何のこだわりもなく、自身の味覚にはまったく自信がなかったので、パン屋さんにもあまり興味は無かった。
だが、4年程前に書籍化された山梨日日新聞社の「八ヶ岳パン散歩」と2年程前に発行された八ヶ岳デイズの「パンとカレーのお店100」を偶然書店で見つけて購入してから、意識が変わったのだ。
カレー屋さんには興味は無かったが、パン屋さんがわざわざ本で紹介される程に沢山あるとは思わなかったので、ちょっと新鮮な驚きだった。
その後、社主さまと八ヶ岳界隈をドライブする際には、これらの本で紹介されていたお店をふらっと訪れるようになった。
元々、甘いモノには目がなかったので、スイーツ系のパンを中心に「食べ歩き」って感じで「八ヶ岳ライフ」の楽しみが増えたのだ。
最近になって自宅のある「新百合ヶ丘」界隈もパンの名店が多い事を知った。
コロナ禍の前は、2018年と2019年に「新百合パンまつり」なるものが開催されて、かなりの賑わいとなったようだ(私は全然知らなかったが…)。
そう言えば「マツコの知らない世界」で紹介された美味しいパン屋さんの中にも、新百合のお店が含まれていたのを覚えている。
八ヶ岳では、鉢巻道路を挟んで「ちょっと離れたお向かいさん」となる「カントリーキッチン・ベーカリー」までは歩いて3~4分だ。
味覚オンチの私でも「くるみレーズンパン」は理屈抜きに美味しいと感じるし、各種の「ミニデニッシュ」は私の大好物だ。
社主さまなんて「ちょっとカントリーキッチンでパンを買ってくるね…」って感じで、散歩のようにパンを買いに行く。
カントリーキッチンが歩いてすぐの場所にある事が、我が「八ヶ岳ライフ」に「潤い」のようなものをもたらしてくれている気がするな…
では、自宅の方はどうかと言うと、やはり歩いて3~4分の場所にパン屋さんが2軒ある。
1軒は、昔懐かしい「町のパン屋さん」という感じで、新百合の自宅を購入して以来なので、もう27~28年も通っている馴染みのお店である。
もう1軒は、カントリーキッチン・ベーカリーにおそらく負けない位の有名店であり、元々はガソリンスタンド(GS)であった跡地にオープンしてから12年程経つと思う。
今回は、次に八ヶ岳オフィスに出社するまでは、まだちょっと日数がある。
そこで自宅では、八ヶ岳では出来ない事、味わえない物等を思いっ切り楽しもうと決めている。
昨日のランチタイムは、社主さまがちょうどお出掛けだったので、お昼はこの「有名店」の方のパンにする事にした。
お店の名前は「ボンヴィボン(Bon Vivant)」と言って、「生クリームあんパン」が特に有名だ。
10年位前に朝の情報番組のゲストのお奨めスイーツの年間ランキングで第1位になったとかで、自宅界隈でかなり話題となった。
正確に調べてみたら、TBSが2014年3月まで放送していた「はなまるマーケット」の「2013年のおめざランキング!」なるもので確かに第1位になっていた。
そういった意味では「カントリーキッチン・ベーカリー」よりも有名なのかもしれないな…
王禅寺西住宅街の街路樹を歩く事約3分、元GSであったお店に到着。
さあ、今日は何にしようかな?
「生クリームあんパン」は「ド定番」で外すわけにはいかないので、私と社主さまの分を1個ずつまずは確保。
あとは、昼食用の調理パン系や社主さまが好きなデニッシュ系、私が気に入っているあんドーナツ等、計5個のパンを購入(全部で1,100円ちょっとだったかな?)。
イートインは無いので、早速、自宅に帰ってお一人ランチとなった。
『八ヶ岳稿房』では、私の表現力(味覚)不足がゆえに「食レポ」の類は「基本は封印」なのだが、結論から言えば「やっぱり美味しい」。
特に「生クリームあんパン」は、私的には、カントリーキッチンの「くるみレーズンパン」と同等の高評価である。
自宅でも八ヶ岳でも歩いて3分程の場所に「美味しいパン屋さん」があるのって、結構、幸せな事かもしれないな…
まあ、こんな感じに自宅と八ヶ岳の生活を改めて比較してみるのも悪くない。
正に「デュアルライフの愉しみ」である!