人間誰しも「嫌な予感」みたいなものを感じることが年に数回はあるだろう。
それが的中した場合は「あれが虫の知らせだったのだね…」と、後々語られる事になる。
私の場合は「嫌な予感」は、かなり頻繁に起こり、それが杞憂で終わることが圧倒的に多い。
一方、社主さまの場合は滅多に「嫌な予感」なんて言葉を滅多に口にはしないが、そんな事を言った時の「実現確度」はかなり高い。
彼女を見ていると、元々、危機察知(回避)能力の高い人間は存在するのだなと思う。
危機察知能力が「普通(並み)」の私が、昨晩(正確には今日の零時20分頃)、アニメ「キングダム」視聴中にまた「嫌な予感」を覚えた。
「有明海」を震源とする地震の発生を伝えるテロップが流れた時だ。
正確な地震発生時刻は、9月13日零時16分。最大震度は「3」(マグニチュード3.6)と大きな地震ではなかった。
だが、瞬時に「あれっ、1日前に豊後水道で地震があったばかりじゃないか!」と頭に浮かんだ。
すぐに気象庁のHPを確認すると、9月12日11時17分に、最大震度は同じく「3」、マグニチュードは4.1の地震が確かに発生していた。
何か嫌な感じだな…
私が、最も高く評価(リスペクト)しているTV番組のひとつにNHKスペシャルの「MEGA 3部作」がある。
MEGAQUAKE、MEGA DISASTER、MEGA CRISISからなるこの一連のシリーズの「予見(予知)性」は「神懸かり」的なものがある。
東日本大震災発生の1年2ヵ月前に「東北沖での巨大地震発生リスク」に警鐘を鳴らしていた事実は広く知られている。
MEGA CRISISが「未知のウィルス」が引き起こすであろう世界的危機を生々しく描いていた。
まるで「コロナ禍の予知(予言)」ではないかと感じたのは私だけではあるまい。
その続編「MEGAQUAKE 巨大地震 2021」が放送されたのが9月12日(午後9時~)だったのだ。
今回は、東日本大震災から10年が経過し、この間、飛躍的に進歩したAIやスーパーコンピューター、宇宙からの観測など様々な新技術を駆使する事が番組の「売り」であった。
その上で、巨大地震の「前触れ」をとらえ「地震発生確率が高まっている地域」をあぶり出すという意欲的な内容。
私は、本放送だけでなく「録画」も既に2回も見直した。それ程に「衝撃的」だったのである。
放送の中で、西日本地域を対象に、今後30年以内にマグニチュード6.8以上の(直下型)大地震の起きやすさを色で示した地図が紹介された。
京都大学防災研究所の西村准教授の分析によるものだそうだが、個人的には「各エリアの色の濃淡差」よりも、諏訪盆地も通る「中央構造線」の西端のエリアの「濃い赤」だけが妙に気になった。
「中央構造線」については、2018年5月に「大鹿村中央構造線博物館」を訪問した後(https://triglav-research.com/?p=21904)に興味を覚え、かなり詳しく調べたことがあった。
この西端のエリアで歪みが溜まっているという事は「フィリピン海プレート」の圧が相当高まっている事を意味するんじゃないのかな?
う~ん、まったくの「素人考え」だが、東南海トラフ大地震と無縁とは思えないよな…
そんな事を考えている中での「豊後水道」と「有明海」での地震発生である。
私には「中央構造線の西端」が鳴動し始めたとしか思えなかった。
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こういう時、私は「臆病で慎重(要は小心者)」なので、すぐにアクションを起こす。
八ヶ岳本宅は「丸ログ」、オフィスは「角ログ」で共に「ログハウス」である。
ログハウスの「耐震性」は「折り紙付き」ではあるが、それには「適正なコンディション」が維持されていることが求められる。
もっとも、必要なのはセトリングボルトや補強金具ボルトの締め増し(直し)程度である。
これさえ怠っていなければ、ログハウスが本来持つ特別な耐震性(壁4隅交叉部の直交効果、上下ログ摩擦力、ログを繫ぐダボの衝撃吸収力等)が発揮される。
そんなわけで、またもや私は「大家さんモード」に急遽トランスフォーム。
今日の午後3時過ぎから、オフィスの内外の「各種ボルト」の締め増し(直し)を行った。
ついでだから「本宅」の方もチェックしておこう!
本宅の方の補強金具やボルトの大きさ・厚さ、そして数の多さは半端ではない。
「武骨」という言葉がピッタリの剥き出しの補強金具やボルトと比較すると、ホームセンターに並んでいる補強部材なんてオモチャのように見える。
これまでリフォーム等のたび毎に業者さんに締め直しを依頼しているので「緩み」はないだろうとは思ったが、念のため数カ所締め直しを試みた。
予想(期待)通り、ボルトはビクともしなかった。
うん、これで大地震対策のボルト締めは完璧だな!
こうして「小心者の大家」は、大いに満足したのであった…