人間誰しも、何回かチャレンジしても上手く行かず、どうも自分とは相性が悪いなと感じつつも、でもやっぱり気になる事や物がいくつかあるんじゃないだろうか?
何事にも「諦めが早い」私だが、我が「八ヶ岳ライフ22年」の中で、それに該当するものがひとつだけあった。
それは「キノコ」である。
元々、森林インストラクター試験の勉強をしていた時も、一般の「樹種判定」については抵抗感もなく対応出来たのだが、キノコに関しては、違いがどうもよくわからなかった。
外見的な特徴が似通った物が多い上に、そっくりさんで「食用キノコ」もあれば「毒キノコ」もあるなんてところが、さらにややこしい。
でも、八ヶ岳界隈は「キノコの宝庫」とも言える環境にあり、我が家の敷地内にも実に様々なキノコが顔を出す。
キノコ図鑑を片手に種類を判定しようと、大袈裟でななく数え切れない程に試みたのだが、どうしても自身の判定に自信が持てなかった。
もう「キノコはキノコ」のままでいいやと思ったのが、2016年の「アミガサタケ騒動(https://triglav-research.com/?p=15518)」だった。
その後も何回か、キノコの勉強に再チャレンジしたが長続きはしなかった。
昨年12月には「きのこ検定」の公式テキストを衝動買い(https://triglav-research.com/?p=29222)し、試験勉強を契機にもう一度「キノコ道」を歩もうと決めたのだが、肝心の検定試験が2019年10月の第7回検定を最後に開催される気配がない。
「う~ん、やっぱり私はキノコには縁が無いんだな…」と再び諦めモードになっていたのである。
だが、先日、あるテレビ番組を見ていたら、私の超お気に入りの「樹木・花卉判定アプリ」である『Picture This』が八ヶ岳の山野草の判定に使われているシーンがあった。
「山岳ガイド」さんが「このアプリはとても便利で優秀なんですよ。」みたいな感じでゲストのタレントさんに紹介していた。
そんなの知ってるよ~ 毎日のように使っているよ~ ってな感じで、山野草の判定シーンを視聴した(それだけだった)。
そして、今日の午後のお庭散策タイム。
敷地西側のツリーハウス建設予定地である三角地を歩いていると、高さが30cm程に育った2本のキノコを発見。
片方は傘状、もうひとつは円盤状でやたらと存在感がある。
私には、どう見ても別種類のキノコに見えた。
このキノコはなんて種類かな?
オフィスにキノコ図鑑を取りに戻ろうとした時に、ふと、先日のTV番組を思い出した。
かなりレアな高山植物を正確に判定していたよな。キノコもPicture Thisで種類判定できないかな?
でも、確か樹木と草花だけが判定対象だったはずだ。
ダメもとで、Picture Thisを開いて、まずは「傘状」の方をカメラで写真撮影すると、すぐに判定結果が出た。
残念ながら「ハラタケ科」というやや大雑把な判定だったが、私にとってはこれだけで「大満足」。
「科」が判定できれば、キノコ図鑑で詳細を調べる手間が大幅に省けるからだ。
じゃあ「円盤状」の方は? 結果はこちらも「ハラタケ科」。
えっ、こんなに見た目が違うのに、こいつらもしかして同じキノコなの (°0°)
面白くなったので、近くに顔を出していた3種類のキノコの判定も立て続けに試みた。
「ミヤマトンビマイタケ」に「ヒラタケ科」、それに「ヒドナンギウム」か…
具体的なキノコ名を判定する場合と「科」で判定する場合があるんだな…
ああっ、でもこれだけでも十分だぞ!
改めてアプリの仕組みを調べた。
ナルホド、AIが判定しているんだな。
アプリ説明にあるように「1日100万件(盛ってるかな?)」も判定続けていたら、AIの判定精度はどんどん向上して行くだろう!
早速、キノコさん達も「My ガーデン」に登録したのは言うまでもない。
勿論、この判定結果を鵜呑みにするつもりはないし、食用か毒キノコかの判定に使うような事はしない。
だが、判定結果を参考に「図鑑で当たりを付ける」手間暇が劇的に軽減されたのは確かだった。
社主さまに「Picture Thisは、キノコにも使えるみたいだよ!」と伝えると、すぐに「私も iPhoneに入れて使ってみたいわ」とのご要望があった。
直ちに対応。零細企業経営者とはそういうものなのである…
iPhone の年間利用料金は 2,900円か。Android版だと 2,000円なので随分と差があるな。まあ、アプリ利用料ではよく有る事である。
年間3,000円弱で、社主さまの「八ヶ岳ライフ」がより豊かになるのであったら安いものだ!
請求はどうせ私に回ってくるので管理も楽だしな…
こうして、私の「八ヶ岳キノコ道」は、スマホとAIの助けを借りて、新たな第1歩を踏み出したのであった。