八ヶ岳 2時間14分の「サバイバルファミリー」体験 — SBO再来!

今朝の6時前、オフィスで朝のニュース番組を視聴していたら、突然、画像が消えた。

その直後、PC電源バックアップ装置のアラート音が鳴って、何故か「お掃除くん」が勝手に掃除を始めた。

停電直後に「お掃除くん」がいきなり掃除を始めたことにビックリ 本宅に行ったら「お掃除ちゃん」も頑張っていた。

Googleネストの画像も消えたので、電源が落ちたことにすぐに気が付いた。時刻は5時54分。

ブレーカーが落ちたのかな?

すぐに本宅に行って確認したが、そうではなかった。

枕木テラスに出て、同じ別荘地区の定住の方の家の様子を眺めると照明が点灯していなかった。ああっ、停電だな…

おっとイケない。お洒落に「ステーション・ブラックアウト(Station Blackout: SBO)」という言葉を使うことに決めたんだ。

オフィスに戻って、Noteくんで中部電力の「停電情報お知らせサービス」アプリを開いた。

まだ「停電通知」は届いていなかったので、停電情報のページを開くと「停電は発生していません」と表示された。

あれっ? と思った瞬間に、電源が復旧したのだが、それは数秒で、再び停電状態に戻った。

念のため中部電力に確認しておこうか…

チャットでも可能なのだが、早朝なので混み合うこともないだろうと予想して電話を掛けることにした。

お掃除くんはそのまま作動中なので、ちょっとうるさいな。

充電状態に戻そうとアプリを開くと操作が不能。そうかWi-Fiも落ちてるんでコントロールできないんだ。

結局、手動で電源オフにした。

予想通り電話はすぐに繋がった。住所等、必要情報を伝えると、直ちに停電状況を確認するとの事。

30秒程待つとすぐに「HP上にはまだ停電情報が掲示されていませんが、確かにお客様がお住まいの地域では現在、停電が発生しています。原因等、詳細は不明ですので、誠に申し訳ありませんが復旧をお待ち下さい。」との回答があった。

ここまでスムースで迅速な対応だったので、ちょっと感心。お礼を伝えて電話を切った。

その数分後にアプリを確認すると「停電が発生しています」の表示に変わっていた。

中部電力の「停電情報お知らせサービス」アプリは結構使える。ハザードマップ機能もあるのでスマホにインストールしてあると重宝するのだ!

八ヶ岳滞在中の停電は、2018年9月30日の「台風24号」襲来後の「大規模停電」(https://triglav-research.com/?p=24118)以来であろうか?

昨晩は、雨はかなり強く降ったのだが、風はほとんど無かったので「倒木」による停電ではないだろうと推測。

10分もすれば復旧するだろうと思い、iPad Proで日経のチェックをした後、本宅でちょっと早めの朝食を済ませた。

6時40分過ぎにオフィスに戻ったのだが、まだ停電は復旧しない。

数分すると、PCバックアップ電源のアラート音が消えた。やっぱり45分程度が限界なんだな…

ここで映画「サバイバルファミリー」の事が頭に浮かんだ。

サバイバルファミリーは色々と勉強になる映画である。この映画で「自転車って大切だな」と感じた。

映画は、ある日、全世界で原因不明の大停電が発生し、復旧するまで約2年半の主人公の家族の悪戦苦闘と「人間として生き抜く力」を再生させて行くプロセスを描いた内容だ。

正に「ステーションブラックアウト(SBO)」だな…

ストーリー的にはかなり「無理筋」も多いのだが「電気がない世界でのサバイバル術」を学ぶ上では参考になる映画だ。

ちょうど良い機会なので、我が社(家)も停電時の備えと脆弱性を確認する事にした。

各部屋に置いたUSB充電型のランタンやモバイルバッテリーはすべてフル充電状態でOK。

いざという時の太陽光充電型のモバイルバッテリーもオフィスとD4車内に配備済みだ。

だが、我が社の誇るIoT機器は「全滅」だ。やっぱり、こういう時は脆いな…

AlexaちゃんやGoogle嬢と話せないのはちょっと寂しい。

こういう場合のオンライン講演は、2台のiPad Proで対応すれば問題無いな。

やっぱり、スマホやタブレット端末は夜の内にフル充電するのは必須なのだ!

ウォーターサーバーは駄目だが、普通の水道やガス台は利用に問題なし。

そうか、トイレは本宅もオフィスも便座は自動で開かなくなるんだ。

ウォシュレット機能は使えないが、使用後に流すのは問題なし。

でもこういう場合はすべてリモコン操作のオフィスの方が不便なんだな…

といった具合に、生活機器の「停電時の強み・弱み」が見事に浮かび上がってくる。

これはこれで「とても良い経験」だぞ!

停電から1時間半以上経過した7時半になっても復旧の兆しは無く、中部電力のアプリにも新しい情報は開示されていない。

う~ん、これは某国が「局地的電磁パルス攻撃」の実験に富士見高原を選んだのかな?

私がテロリストだったら、コロナのオーバーシュートやオリパラの開催で混乱する現在の日本は「絶好のターゲット」だと考えるだろう。

当分の間は「原発テロ」の発生とかも注意する必要がありそうだ…

午前8時になって、富士見町の防災スピーカーから「停電に関する情報提供」の放送が流れた。

「停電は原因不明で復旧見込みは不明」という内容だった。

ああっ、これはきっと「もうすぐ復旧する」というサインだなと、何故か感じた。

その数分後、突然、オフィスの照明が一斉に点灯し、ウォーターサーバーからアラート音が聞こえてきた。

時計を見ると午前8時8分。

こうして、2時間14分のSBOは終わりを告げた。

その後は、電気機器類の停電後の復帰状態を素早くチェック。

IoT化されたスマート照明機器はすべて点灯状態になるんだ。そんな事、マニュアルに書いてあったかな?

IoT接続しているスマート照明機器は、停電前には消灯状態であっても、停電復帰後はすべて点灯状態になっていた。新鮮な発見だった!

ウォーターサーバーも復帰操作が必要なんだな。これについては知らなかった。

ウォーターサーバーは停電後に「復帰操作」が必要な事を知らなかった。すぐにラベルを貼って忘れないようにした。

給湯器はオフ状態のままなので安全だな…

黒ニンニク製造器は、自動復帰でタイマー機能も継続か。これは優秀だ。

等々、停電中も停電復帰後も、様々な有益情報を収集することができた。

SBOって、とっても「価値ある経験」だな!

すべての作業が一段落した後、枕木テラスでガーデンチェアに座ってちょっと休憩。

「平和の象徴」と呼ばれる「鳩(キジバト)」のペアが、空っぽの給餌台と異形の桜の枝でノンビリと(どう見ても)くつろいでいた。

この常連さんペアは、私が近付いても逃げるような事はない。

何となく「大丈夫。今日はテロじゃないから…」と伝えに来てくれたような気がした。

ありがとう、わかっているよ。あくまでも「今日は」だよね…