今回、ペアサイト『銀行業界鳥瞰図』と同コンテンツの配信という初めての試みにチャレンジした…
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仕事の方が忙しすぎて8月下旬頃から心も身体も休まる日が無い。今年度に入ってから、会社の講演コースの品揃えを大幅に拡充し、7月から本格稼働した。9月に入ってからはこれに目玉商品である「ガバナンス構造改革の奔流」という講演コースと「XYes30」というXYプロット図30枚で個別銀行の優劣を明確にする(残酷な)「通知表」のようなコースの改訂版をローンチした。私たった1人ですべての業務をこなしているのにもかかわらず、いい気になって講演の予約をどんどん入れていったら、完全に身動きとれない状況になってしまったのである。今週も東北と東海地区の出張の合間に東京での講演が5件…来週は八ヶ岳オフィスに滞在して、11月~12月講演コーステーマとなる「デジタル・バンキング」の資料作りに着手せねばならない。
「穏やかなで善良な性格」を除いては、特に取り柄のない私ではあるが、「優先順位付け」だけは公私共に得意である。「これはヤバい」といった状況になった時には、冷静に「切る判断・捨てる決断」が躊躇なく出来る(無理なものはポーンと放り出す)。今回も9月下旬の2泊3日の北陸出張を終えた時点で、どう考えても仕事が回らなくなるような危機的事態に陥った。趣味や遊びの類は勿論すべて諦めたし、『銀行業界鳥瞰図』と『八ヶ岳稿房』の更新は凍結。情報収集のための面談・会食の類はリスケ可能なものはすべて先送りにした。そこまで徹底して時間管理した上で、集中的にプレゼン資料作りをしようと八ヶ岳オフィスに出社したのが9月28日の夜だった。
休日返上で仕事に取り組む計画だったのだが、あの憎らしい「台風24号」が八ヶ岳オフィスを襲ったのである。幸い、敷地内の被害は皆無であったが、9月30日の午後8時少し前から停電。20~30分もすれば復旧するのだろうと思っていたが、その気配はまったくなかった。災害対策は万全なので生活するには不便はなかったが、2台のデスクトップPCの停電時バックアップ電源は40分程度しか持たない。Mac Book Air や iPad Proで細々と作業を続けたのだが、当然ながらバッテリーはやがては切れる。翌10月1日の朝には、もう仕事がまったく出来ない状況になってしまい、その後は、ひたすら停電の復旧を待ち続けるしかなかった。
だが、夕方4時過ぎになっても停電は復旧の気配はなし。ちょうど郵便の配達があったので顔見知りのJPの方に状況を聞くと、オフィス周辺は悲惨な状態になっているとの事。至る所で赤松や電柱が倒れ電線を切断、道が通行止めになっているらしい。そしてオフィスから鹿の湯に向かう途中にある「富士見高原ゴルフコース」からは土砂が流出(小規模土石流)し鉢巻道路は通行止めになっているという驚愕の事実を知った。お隣の原村では新築したばかりのログハウスの屋根を太い松の木が倒れて直撃…もうそんな話しばかりだった。
この話しを聞いた瞬間「停電の早期復旧はないな」と判断し、即座に川崎自宅への撤収を決めた。通行止めの道を迂回しながら川崎自宅に何とか戻ったのは10月1日の午後8時前だった。結局、停電の影響で丸1日をロスってしまい、もうそれからは「地獄の綱渡り」といった状況が続いた。そんな中、昨日は午前中には自宅で税理士事務所への対応を済ませ、お昼前には昨日が〆切の雑誌原稿を書き上げ、午後は東京での3件の講演をこなした。今日は朝から東海地区の出張だが、明日東京で2件の講演とランチ&ディナーを終えれば、この綱渡りは終わるのである。我ながら本当によく頑張った。さあ、残り2日を何とか乗り切ろう!
とまあ、こんな感じに恐ろしく慌ただしい日々を送っている次第だが『伊達と酔狂』を社是とするトリグラフ・リサーチの代表が「遊び心」を完全に捨ててしまえるわけがない。前回の八ヶ岳オフィス滞在時のごく限られた隙間時間に、たったひとつだけだが、次の滞在時の「楽しみの種」をしっかりと撒いてきた。「自作焚き火台」の製作である。9月1日に『八ヶ岳稿房』で「5代目焚き火台」の寿命が尽きた事を書いた。その後、6代目を探したのだが、どうもお洒落なのが見つからない。仕方ないので、5代目と同じものを購入しようかと思ったのだが、価格が5代目の時と比較すると倍近くになっている。そんなの阿呆らしい。
ネットで焚き火台を片っ端から探していたら「スチールホイールが焚き火台に使えるぞ」みたいな類の書き込みが数件あった。すぐにピーンときて、いつもお世話になっている富士見のタイヤガーデン ピットインの店長さんに電話。「大きめのスチールホイールで廃棄するものがあったら頂戴ね!」とお願い。これが前々回の滞在時の事である。前回滞在時に電話したら、ちゃんと依頼を覚えていてくれて、15inchのスチールホイールを2個ゲット(勿論、無料である)。長野というか、諏訪界隈の人達は、こういう約束事をしっかりと覚えていてくれて本当に律儀に対応してくれる。時間にも几帳面な方が多くて、私のような人種には本当に居心地が良い。
ビットインからの帰路、富士見のJマートによって、焚き火台風に仕上げるための部材を調達。確か「耐熱塗装スプレー」は1本在庫があったかな? なんて考えながら、焚き火台の造作をイメージ。オフィスに戻ってササッと作業。洗って、脚の部分を組み立てて、乾いてから耐熱スプレーで塗装。一晩乾かして翌日には完成。事前に寸法を測ってあったから当たり前ではあるが、5代目焚き火台の残しておいたベース部分にピッタリと収まった。うふっ 結構、お洒落じゃないか。このスタイルなら、焚き火台の上にダッチオーブン吊して、料理を作るのにピッタリだな。次回滞在時に社主さまに何か作ってもらおう!