「東京2020オリンピック」— 僕の手仕舞い感想文

東京オリンピックが漸く終わったので、コロナとオリンピック以外についても、まともなニュース報道が期待出来るだろうと予想した。

そこで昨日は、朝からデスクトップPC画面の隅に地デジ放送を映しながら仕事をしたのだが、私の期待は見事に裏切られた。

コロナ報道が相変わらず多いのは、まあ当然だとしても、東京オリンピック「感動秘話」とか「各種アンケート調査の結果公表(開催してよかったか等)」といった似たような報道番組ばかりでウンザリだ。

国民的な行事が終わった後は「まとめ(総括)」が必要だとでも言うのかな?

小学生の頃「遠足」や「運動会」の後に「感想文」を強要された事を思いだして、本当に気分が悪かった。

もうイイよ、オリンピックネタは…

でも一応私も「日本人」だ。

やっぱり「東京2020オリンピック」について何かを綴った上で、スッキリと手仕舞いしたいと思った。

だが、そもそも興味がなかったので、ほとんどオリンピック関連の番組を観ていない。

結局、フルに視聴したのは、元々応援していた「女子ソフトボールの決勝戦」だけだ。

それから、女子バスケットボールの準決勝と決勝も半分位は観たかな?

それ以外では、仕事の合間に社主さまが観戦中の競技を脇でチラ見した程度だ。

もっとも、夜のニュース番組でのダイジェスト版のようなものは「一般常識」として結構チェックした。

この限られた情報量の中から、「僕の感想文」を書く事に決めた。
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今回のオリンピック関連の放送で私が1番印象に残ったことは、Galaxy(SAMSUNG)のCMがやたらに目立ったことだ。

最上位のワールドワイドオリンピックパートナー14社の内の1社だから当たり前なのかもしれないが、個人的には「突出」して目立っていたような気がする。

敢えて「SAMSUNG」という企業名は用いずに、auやドコモでのスマホ販売同様、日本では「Galaxy」というブランドを前面に打ち出す戦略を貫くことに、企業としての「清々しさとしたたかさ」のようなものを感じた。

「Galaxyって、どこの会社?」なんて思った人も多いのじゃないだろうか…

それに、CMやニュース番組等のちょっとしたシーンで映し出されたブルーとパープルの中間色のようなスマホがとても気になった。

調べてみたら、SAMSUNGがオリンピック、パラリンピックに参加するアスリート全員(約17,000名)に無償で配付した(プレゼントした)スマホである事が判明した。

スマホの正式名称は、Samsung Galaxy S21 5G Olympic Games Athlete Edition。

ちょっとしたシーンで登場し、気になって気になって仕方なかった「Samsung Galaxy S21 5G Olympic Games Athlete Edition」。サブリミナルパーセプション効果かな?

これに ワイヤレスイヤフォン Galaxy buds pro (Olympicモデル専用ケース付き) がセットで配布されたとのこと。

Galaxy贔屓の私なのだが、Noteくんのおまけに付いてきたGalaxy Buds Liveの後に、Galaxy Buds Proがすぐに発売されたことを気付かないでいた。ノイズキャンセリング機能が秀逸であるらしい…

このスマホ、カラーは「ファントムブルー」と呼ぶのだそうだ。この色とゴールドのフレームのコンビネーションが兎に角、お洒落なのである。

加えて、Galaxyではなく、SAMSUNGと刻印されているようだ。

こりゃ間違いなく「レア物」だな! 

Galaxy贔屓の私は、アスリート達が、とっても羨ましかった。

そして、デジガジェマニアとして、久々に購買意欲をそそられた。

どうせすぐに売り捌こうとするアスリートがいるだろうと思ってメルカリをチェックしたら、もう30万円近い値段が付いていた(定価は12~13万円位だろう)。

う~ん、さすがに、そこまで払う気はしないな…

何よりも、オリンピックの熱気を広く一般国民にも分かち与えるために「大切な記念品」を泣く泣く手放すことを決断したのであろう「アスリートの心意気」に深く感動した。

この「感動と羨望」を私は決して忘れることはないだろう!
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残念ながら、私は東京オリンピックの開会式を視聴していない。

だが、開会式について綴ったエッセイから、その素晴らしさを間接的に知ることが出来た。

そのエッセイとは、週刊「文春」連載の「ツチヤの口車」の第1,205回。

掲載されたのは、8月12日・19日「夏の特大号」である。

土屋賢二先生は、東京オリンピックの開会式の放送に『味わったことのないような深い満足感を味わうことが出来た。』と綴っている。

いつもながらに格調高く、ウィットに富んだ素晴らしい文章だ。

今回は「評価が二分する開会式」について、独自の視点からの「意義」を見事に論じ切っている。

正に「珠玉のエッセイ」なのだ!

週刊文春の連載コラム「ツチヤの口車」第1205回のお題は「オリンピック開会式」。「珠玉のエッセイ」であった…

著作権の関係で、詳細な内容については引用する事は出来ないが、是非、『八ヶ岳稿房』読者諸氏にはご一読いただきたいと思う。

土屋先生は「開会式を録画しなかったこと」を後悔している。

先生によれば「東京2020オリンピック開会式」の映像には「素晴らしい効用」があるそうだ!

私は、社主さまが録画したものを視聴もせずにサッサと削除してしまった(まあ、いつもの事だが)。しくじったな…

私の人生において、未視聴の録画番組を削除した事を後悔したのは、初めての経験である。

こうして「東京2020オリンピック」は、私に「悔恨の念」を抱かせるものともなった。
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オリンピックから学んだこともあった。

それは、女子バスケットの準決勝戦で、フランスがマンツーマンディフェンスからゾーンディフェンスに切り替えるシーンが映し出された時だ。

瞬間閃いた。

トリグラフ護衛隊群による「ホスタさん防衛戦」も「ゾーンディフェンス」の方が効果的だな!

これまでは、1台の害獣撃退器が個別に5~6株のホスタさんを鹿軍団の攻撃から守るマンツーマンディフェンススタイルだったのである。

「善は急げ!」だ。

すぐにゾーンディフェンスが可能となるように5株程のホスタさんを移植。

害獣撃退器の配置も変更して「トリグラフ流対鹿軍団ゾーンディフェンス」を構築した。

幸いな事に、トリグラフ護衛隊群は自由なポジションに移動可能なように改造済みだったので、すぐにゾーンディフェンスに移行できた!

これで「鹿軍団の食害」を防ぐことが出切れば、「東京2020オリンピック」の記憶は、私の脳裏に、長く深く刻み込まれる事になるだろう!

こうして「東京2020オリンピック」は、私に「感動」「羨望」「悔恨」という思いを残し、さらには「学びの機会」を与えてくれた上で無事に閉幕した。

コロナ禍の過酷な環境下での「大成功」を、日本人として心の底から喜ばしく思う。
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思えば、子供の頃から「強要されて書く感想文」の類が大嫌いだった。

そこで「ポイントを3つ」に絞り込み、「心のまったく籠もっていない文章」をサラサラッと書いて、さっさと提出して「苦行」から解放されるテクニックを身に付けた。

だが、その感想文は、不思議とよく褒められた。

これが「銀行アナリスト」を稼業にしてから、とても役に立ったと感じている…