何故か「昭和の時代」に惹かれる日々

毎週楽しみにしている「ウルトラセブン」と「ウルトラQ」の4Kデジタルリマスター版の再放送がそれぞれ第14話まで終了した。

セブンの方は全48話なのでまだ3合目、Qの方は確か全27話のはずなので、早、折り返し地点である。

「ウルトラセブン」は全48話。毎週1回放送しでも1年弱は続くのだから、楽しみも長~い。
「ウルトラQ」の再放送は、ちょうど折り返し地点。セブンよりも先に再放送は終わるのだろう。

Qが放映されたのは1966年、セブンは1967~1968年なので、私はまだ5~6歳で小学生にもなっていない。

だが、不思議とストーリーの概略は覚えている。

第14話についても放送開始直後に、セブンは「キングジョー」、Qは「ペギラ」が登場する回だという事がわかった。

ウルトラセブンの中でも私が好きだった「敵キャラ」のひとつ「キングジョー」。再放送のタイトルを見ただけで「あっ、キングジョーが出る回だ。」とすぐにわかった。
ペギラって名前がすぐに思い浮かぶので、子供の頃の記憶ってのは簡単には消えないんだな…

もっともこの記憶は、共に何回も視聴した「再放送」の効果によるものかもしれない。

子供番組とは思えない「練り込んだストーリー」や「円谷プロの特撮」が勿論、最大の魅力なのだが、今回嵌まっている理由は別にある。

番組に登場する「昭和という時代」の光景や雰囲気が懐かしく、妙に惹かれるのだ。

「ウルトラセブン」でウルトラ警備隊の警備車両として活躍する「ポインター」。ベース車両は「クライスラー」だったはずだが、モデル名は思い出せない。
第14回の「Q」では羽田空港の実写シーンが頻繁に登場する。これは当時のJAL機だろう…

実は、最近、毎週放映が待ち遠しいBSTV番組がもうひとつある。「昭和のクルマといつまでも」だ。

昭和時代に生産・販売された自動車に30年以上乗りつつけているオーナーを探し出して、番組スタッフが全国各地を訪問。

愛車に係るエピソードを披露してもらい、そして「ご自慢の愛車」をじっくりと拝見。

「昭和のクルマといつまでも」は、現在、私が「おかえりモネ」の次に楽しみにしている番組だ!

場合によっては「走行」してもらうという番組なのだが、兎に角、これが素晴らしく面白い。

なぜか胸がキュンとなり、そしてオーナーさん達が羨ましく思えてくる。

今回「昭和のクルマといつまでも」には、素晴らしく状態の良い「スカイライン2000GT-X」の実車が登場した。こちらはそのパンフレット(かな?) ケンメリのGT-Xの中古車って、1,000万円軽く超すんだろうな? 状態良ければ2,000万円以上かな?

さらに「昭和のクルマってカッコいいな!」と毎回思うのだ。

私は昭和という時代を27年と少しだけ生きた。

そして、昭和が終わった4ヵ月後に現在の仕事(銀行アナリスト)に就いたのである。

昭和からバトンタッチを受けた「平成」という時代は「低迷・停滞」の時代となった。

その後の「令和」という時代は見事な位に「不吉な(ツキがない)時代」だなと感じる。

20世紀になってから120年以上蓄積してきた「歪み」のようなものが、その耐性値を超えつつあるのだろう。

「終わりの始まり」とか「混沌」という形容詞が相応しい時代のように思えるのだ。

それに比較すると昭和の時代、少なくとも「第二次世界大戦」以降の時代は、現在のような「物的な豊かさ」はなかったかもしれないが、日本人が「上を向いて生きていた時代」であるように思える。

「明日は今日よりも良い1日」となることを信じられる時代だったと言うべきかもしれないな…

ふと思った。TV番組で昭和の時代を懐かしむだけでなく、何か「昭和グッズ」を身近に置いておくと良い事がありそうだな!

「昭和グッズお守り」である。

八ヶ岳に何か「昭和グッズ」って置いてあるだろうか?

私が、八ヶ岳ライフを本格的にスタートしたのは2000年。どう考えても家具・家電の類で昭和時代の物が無いのは明白だった。

書籍の類はどうだろうか? 仕事関係ではすぐに1冊だけ見つかった。

タイトルは「朝鮮銀行史」。発行日は「昭和62年12月10日」だ。

「懐かしの昭和グッズ」はオフィスとホビールームから1冊ずつ見つかった。「朝鮮銀行史(左)」と社主さまの「スタンプブック(右)」だ。

当時懇意にしていた「日本債券信用銀行(現在のあおぞら銀行)」の役員さんから「我が行の事をもっとよく知って下さい。」と贈られた物だった。

プライベートではどうかな?

本宅のホビールームに行って書棚を探してみたが、古くても1990年台前半の本しかなかった。

諦めようと思ったら、書棚に切手収集の所謂「スタンプブック」が置かれている事に気が付いた。

明らかに私の所有物ではない。

社主さまが「子供の頃、切手を集めていた時期があった。」と言っていた事を思い出した。

スタンプブックを開いてみた。保存状態は決して良くはないが、当然ながら「昭和の切手」がスラッと並んでいた。

私も記念切手収集をしていた時期があるが、切手の並べ方が違う。ああ、この「不規則さ」は社主さまだな…

ああっ「大阪万博(EXPO’70)」の切手だ。懐かしいな… もう50年以上も前だ。

大阪万博(EXPO70)関連の切手が何枚かあった。1970年開催だから、もう50年以上も前の物だ.

そうだ、家族で大阪万博に行った時「太陽の塔」のミニチュアを買ったよな。まだ実家に置いてあるだろうか?

7月に行った際に探してみよう。見つかったら「土偶さん達のレプリカ」と並べるのも悪くないな。

それにしても「朝鮮銀行史」は分厚いぞ。全1,034ページって凄いな。

「朝鮮銀行史」は全1,034ページ。データも豊富。かつて日本の銀行の不良債権問題が深刻だった時代には、色々と参考になった「良著」だ。

暇な時に読んでみようか…

「マイ昭和ブーム」が起こりつつある。