「八ヶ岳の限界」を埋める日—本当に会いたい人と足を運びたいお店

一昨日、昨日とイレギュラーな事態に陥ったが、何とか辻褄合わせも一段落し、今日からまたノーマル・コンディションに戻った。

元々、今日は講演予定は組まず、午前中はカイロプラティックの施術に通い、午後は損害保険会社の方に契約の切り替え手続で自宅に来てもらう予定を入れていた。

今年になってから、1ヵ月の内、八ヶ岳で過ごすのが約6割、新百合ヶ丘の自宅が約4割と比率が逆転した。

自宅に戻るのは「対面講演(出張を含む)」が主たる理由であるが、それ以外にも「この人じゃなければ駄目」という人達に会うためでもある。

私はそんな日を「八ヶ岳の限界を埋める日」と位置付けている。今日はその典型的な1日だった。

若い頃、慢性的な腰痛に苦しんでいた私は、知人の紹介等を受けて、結構、色々な(そしてそれなりに有名な)腰痛の治療を受けたが、何の効果も無かった。

ダメもとで、自宅に一番近いカイロプラティック(整体)院に通ってみたら、3ヵ月程の通院で、長く苦しんだ腰痛が嘘にように消えたのである。

以来、私は、そこのA先生の大ファンになり、調子の良い時でも最低1ヵ月に1回の頻度で通って、身体のバランスを調整してもらうのが恒例になっている。

もう15年以上のお付き合いであり、A先生以外の施術は受ける気がしない。

今日も午前9時から1時間超、先生に身体の歪みをしっかりと治してもらった。

私が長くお世話になっている「カイロプラティック整体院」。実名が看板でわかってしまうが、ここのA先生は長く腰痛で苦しんだ私にとって「救世主」。「魔法の手」の持ち主なのだ!

最近は訪れる度に、「お城(戦国時代)マニア」の先生に「信玄の棒道に近いような良い場所に私が土地を探してくるからさ、先生、そろそろ八ヶ岳に引っ越してきてよ…」とお願いするようになった。

だが、私好みのサラッとした性格のA先生は、今日も優しく微笑むだけだった…  

八ヶ岳開院まで諦めないぞと心に誓い、7月の予約を入れて、整体院を後にした。

今日も暑い1日だった。整体院の斜め前には狭いが「緑のスペース」がある。ほんのちょっとだけ八ヶ岳の事を思い出して涼しさを感じた。

午後3時からはT海上の我が家の担当者Kさんが来宅予定だったので、社主さまの命もあり、整体院の駐車場から歩いて2分程の場所にある「田園ポテト本店」に「スイートポテト」を買いに行った。

新百合ヶ丘の「田園ポテト本店」。自宅からは歩いて10分程の距離だ。

新百合ヶ丘の有名スイーツの代表格で「モンドセレクション8年連続金賞受賞」との事。

それが凄い事なのかどうかは、私にはよくわからないが、なぜか時々、無性に味わいたくなるのが、この「田園ポテト」なのである。

自宅最寄り駅である「新百合ヶ丘」は「美味しいパン屋さんが多い町」として有名になりつつあるようだが、私は「八ヶ岳界隈のパン屋さん」の方が美味しいと思う。

(これについては、歩いて2分程の場所に「カントリーキッチン」がある効果が大である…)

商店街と言うよりも、住宅街の中にある雰囲気のお店だが、いつ来ても女性のお客さんが多い。スイーツの美味しさだけでなく、お洒落な雰囲気のお店なのだ。

だが、スイートポテトに関してはやっぱり「田園ポテト」が一番好みなのだ!

以前は、楽天とかでも購入できたのだが、先日、ちょっと贈答用に使いたくて検索したら扱いがなかった。

本店HPのオンラインショップも準備中だったので、今日、本店を訪れて久し振りに、そのしっとりとした上品な甘さを堪能できたのである。

田園ポテトには色々な味があるのだが、今日は久し振りだったので敢えて「プレーン」を選んだ。私の「焼き芋」とは上品さが違った。

T海上のKさんは、前任のYさんから引き継ぎを受けた2人目の担当者。

NYで英語研修中だった私の後を追う形で、社主さまが生後6ヵ月の三男も含めた息子3人を引き連れてNY旅行したのは1993年の秋だった(彼女はそのころから「鉄人」だった)。

その際の保険手続で初代Yさんにお世話になったのを切っ掛けに、T海上とはお付き合いが始まった。今年でもう28年目になる。

個人的には、銀行、証券、生保についてはすべて「ネット対応」で十分だと感じているが、契約の個別性が濃い「損害保険」だけは別である。

実際に事故が起こった際の対応は、普段しっかりと顔を合わせている担当者がいるかいないかで「雲泥の差」がある事を実際に経験しているからだ。

T海上の人達は、何よりも「時間に正確」なのが好きだ。

定期的に我が家を訪れてくれるのだが、いつも約束よりもちょっと早くにやって来て、車の中で少し時間を潰すようだ。

そして、約束時間の1分程前にドアモニターのボタンを押す。そういう教育なんだと思う。それを知っていて観察するのが、こちらも楽しいのだ。

ちなみに、私が新入社員教育を受けたN證券もそれに近かったが、わざと息を切って、さらに額に汗を滲ませ、約束時間に遅れないように一所懸命に走ってきたように見せるのが、さらに高等テクニックとされた(余談である…)。 

保険の提案も的確で、営業成績重視みたいな姿勢がまったく感じられない「紳士さん達」である。

気が付けば、私の保険は信頼できる「T海上寄せ(メイン化)」状態になっている。

銀行アナリストとして、これこそが「金融機関が生き残る道」ではないかと思う。

唯一の欠点は、私が相手だと「異常に緊張する(圧を受ける)」との事で、社主さまの同席を望むこと位である(YさんとKさんに共通)。

勿論、T海上の人達はしっかりしているので、私は怒った事など無い。

だが、怒ったら滅茶苦茶恐そうなので、それで緊張するらしい…  変な話しだ。

T海上の保険手続も凄い勢いでIT化が進み、今回は遂に印鑑も証書も不要、先方のタブレットと私のスマホ(Noteくん)だけで、面倒な保険切り替えの手続が完結できるようになった。

ネット銀行や証券に比べると遅れていたように感じていたT海上のモバイルアプリも、凄い勢いで機能アップしている。本気になったらさすがだな。やっぱり東京海上だ! あっ、社名書いちゃった… 保険契約の内容確認から時期の緊急連略等々。スマホさえ在れば様々な保険対象の事故への対応が可能な時代となった。

タブレットとスマホだけですべての手続(クレカ支払いを登録を含む)を終えたのは、Kさん担当では、私が初めてとの事(最近導入された新システムらしい)。

どうやら、そういった面では「面倒が無さそう」と思われたようだ。まあ「実験台」的意味もあったのかな?

だが、どんなに手続の簡素化が進もうとも、やっぱり損害保険だけは定期的な「対面提案や対応」をして欲しいと、この私が思うのだ。

結局、With COVID-19に時代になっても、本当に会いたい人や足を運びたいお店というのは、しっかりと生き残るということを実感した1日だった。

私も、やっぱり「対面講演」も大切にしなくちゃイケないな!

明日の午前中は「床屋さん」通いである。このお店との付き合いは1989年(平成元年)からなので、今年で33年目。

ここも「八ヶ岳ではダメ」な先なのだ…