昨日(23日)をもって我が社の2020年の「対面&東京」での業務活動はすべて終了。別にCOVID-19の影響で早めに手仕舞ったわけではなく、例年こんな感じだ。
「自分の会社を持つ』という事のメリットを感じるのは「働き方を自分で自由に決めている時」と「確定申告の時期」である。
何事も事前に計画をしっかりと立て、ルーティンを大切にする私にとって「仕事納め」の日には必達とも言える儀式がある。それは大手町にある「平将門さまの首塚参拝」である。
私が社会人生活をスタートしたのは1984年4月。日本最大手の証券会社に入社したのだが、当時、その会社には「新入社員は全員営業職として支店配属」という「掟」があった。
結局、1988年11月に本社の「国際調査室」という部署に配属になるまでの4年7ヶ月間は、「日本で一番営業が厳しい」と称されていたこの会社の2つの地方支店でセールス業務に携わったのである。
ちょうどこの頃、荒俣宏先生の『帝都物語』がベストセラーとなり、私も愛読者の一人となった。その「帝都物語」において「最も重要な地」のひとつが、三井物産の本社脇に鎮座する「将門さまの首塚」だ。
忘れもしない本社初出社の日(32年以上も前か…)、私は日本橋の脇にある「軍艦ビル」に行く前に、生まれて初めて大手町にある将門さまの首塚を訪れた。
敷地内に足を踏み入れた瞬間「ここは空気が全然違うぞ! 周囲とは隔絶された別の世界だ。」と衝撃を受けたことを今でも覚えている。
当時は「パワースポット」なんて言葉はなかったが、あの瞬間、将門さまの首塚は私にとって最強の「パワースポット(聖地)」となったのだ。
そして今思えば厚かましい話なのだが、将門さまにひとつだけお願いをした。
「もう、ひたすら忙しくて死ぬほどキツい営業の仕事には戻りたくありません。今度配属になった部署でどんな仕事をするかまったくわかりませんが(本当の話)、できれば自分で好き放題しても許されるような仕事を長~く続けられるようにお守り下さい。」と…
その数ヵ月後に私の「銀行アナリスト」稼業がスタートした。そして来年には33年目を迎える。そんなわけで、節目節目での将門さまへの御礼がルーティンとなったのである。
大手町の将門さまの首塚は、現在、補修工事中なので、まずは、将門さまが三ノ宮として祀られる「神田明神」に参拝。
その後、タクシーで移動して大手町の仮の首塚で今年1年が無事に済んだ事への御礼を申し上げた。
これで、東京でのルーティンはすべて終了だ!
「意外と信心深い」私がそこにいた…