6月14日は第2次決算分析山籠もり期間の16日目、そして最終日でもあった。
6月第3週は、東京での講演が何件か組まれていたため、社主さまと共に午前9時過ぎにD4で八ヶ岳オフィスを発って新百合ヶ丘の自宅への帰途についた。途中、立ち寄ったのが「笛吹市春日居郷土館(https://www.city.fuefuki.yamanashi.jp/shisetsu/museum/003.html)」である。
中央道を一宮御坂ICで降りて郷土館の駐車場に着いたのは午前10時ちょうど。社主さまと共に、エントランスに直行した。
右手受付で定番の必要事項を記入し、入館料1人200円を支払った。すぐに女性職員さんにお朱印の記帳をお願いすると、慣れた感じで「では、お預かり致しますね。」との言葉が返ってきた。
「土偶札所巡りの方は多いですか?」と私が尋ねると、「御陰様で徐々にご記帳で来館いただく方が増えてきています。」との事。残念ながら、春日井郷土館では「巡礼&ご朱印 第1号」達成ならずであったが、坂井考古館を訪れてからは「もうそんな事はどうでもいいや!」と思えてきた。
こちらに収蔵展示されているのは、3番「みさかっぱ」と4番「やっほー」という土偶さんマニアの中では、それなりに有名なペアである。
ちょっと複雑なのだが、私はこの2体には既にご対面済みだ。だが、春日井郷土館は「初探訪」。ご対面したのは、2017年2月15日で釈迦堂遺跡博物館が開催した「峡東の土偶展(https://triglav-research.com/?page_id=16593)」であった。そういった意味で「ホームグラウンドでの初対面」という表現が相応しいかもしれない。
エントランス正面の広大な「考古展示室」に進んだ。入ってすぐ左手に「みさかっぱ」と「やっほー」の展示スペースがあった。「ユーモラスなペア」のお姿に思わずニッコリ。
この2体の土偶さんも「三十三番土偶札所巡り」に選定されて当然である! 釈迦堂では、鑑賞できる角度が限られていたので色々なアングルで鑑賞。「みさかっぱ」の頭部が、本当に「河童のお皿」のようである事にちょっと感動した。
事前に、この2体が「看板土偶さん」達で、他の土偶さんの展示は少ないのだろうなと予想していたのだが、読みは外れた。かなり個性的な土偶さん達が何点か展示されていたのである。
う~ん、やはり八ヶ岳界隈の土偶さんの層は厚いなと改めて認識。それ以上に想定外だったのは、個性的な大型縄文式土器が広々としたスペースに威風堂々と展示されていた事だった。
自分では、長野や山梨の考古博物館・資料館は訪問し尽くしたと判断して【縄文土偶探訪記】を手仕舞ったのであるが、坂井考古館、川上村文化センター、そしてこの春日井郷土館等、未探訪な博物館はまだ残っていたのである。そしてそこに収蔵・展示されていた縄文時代の土偶さんや人面付土器の素晴らしさに、正直、かなり驚かされた。
5月29日の出勤途中、偶然、山梨県立考古博物館を訪れて「三十三番土偶札所巡り」の企画を知り、そのまま勢いで進めてきた「巡礼の旅」。「やっぱり土偶さん達に引き寄せられているのかな?」何て事を考えながら熱心に展示物を鑑賞。気が付いたら滞在時間は30分近くになっていた。探訪終了の予定時間である。
これで残すは「釈迦堂遺跡博物館」と甲府の「藤村記念館」の2館のみである。だが両館共に6月14日の時点では「休館中」だった。そして第3次決算分析山籠もり期間もこの時点では未定。
6月19日に「他の都道府県移動」が無事に解除されるか否かによって、三十三番土偶札所巡りをどのようなタイミングで再開できるかもわからなかった。
こうして「短期決戦型」で進めてきた巡礼の旅も「出口未定の中断期」を迎えた…