6月2日の午前中は、銀行の決算分析作業を休止して、午前8時半~11時半の3時間で、尖石縄文考古館、八ヶ岳美術館、井戸尻考古館の3館を巡礼して、土偶さんのご朱印を集めるプランを組んだ。
昨年11月23日に尖石の訪問を最後に6年に亘った【縄文土偶探訪記】を終えた(https://triglav-research.com/?p=25819)。その際に、もう分単位で予定を組むような慌ただしい土偶さん探訪はやめようと決めたのだが、いざ、近場の考古資料館等を予定を組まない気儘な訪問をしてみると、何となく落ち着かない。
私には、綿密な事前プランと、時間限定でメリハリを付けた探訪が性に合っているようで、むしろ間延びした感じがストレスになった。そんなわけで、三十三番土偶札所巡りの2日目からは従来のスタイルに戻す事にした。
八ヶ岳オフィスをD4で発ったのは8時30分ちょうど。所要時間17分で尖石に到着し、10分程は駐車場付近の自然を楽しみ、開館2分前にエントランス前に並んで「展示再開後の入館 兼 ご朱印ゲットの第1号」となるプランを組んだ。
結果は、誤差1分も無しに、その通りに目標を達成。気分は爽快! ああ、やっぱりこうでなくっちゃお洒落じゃないな…
エントランス左手にある入館チケット販売機で入館料500円を支払う。その後は、非接触型の体温計で検温(36.2度)。問題が無かったので、特設テーブルに移動し、氏名・住所・連絡先等をシートに記入。記入後のシートは手渡さずに箱に入れるという防疫対策の徹底ぶりだ。
その後、接触防御シートで覆われた受付でご朱印帳を渡して記帳を依頼。尖石は、21番の縄文のビーナスさま、22番の仮面の女神さま、23番のおやゆび姫が巡礼対象。事前にポストイットを貼って、記帳場所を明示したのは言うまでもない。
早速、国宝展示室に向かう。この瞬間、空気が変わる。これは、何回訪れても実感する。やはり、2体の国宝土偶さまは「究極の祈りの対象」であり、おそらくは「神様」なのだ。「心の免疫力」を高めるのに、これ程優れた「パワースポット」は他には存在しないだろう。
滞在鑑賞時間は20分間と決めていたので、他の展示室に移動。23番の「おやゆび姫」さんという土偶さんは、これまで見た事も聞いた事も無い。
ご朱印帳に付属していた資料にイラストが記載されていたので、それを頼りに展示されている土偶さんを丹念に見て回ったが、どうもそれらしきものが見つからなかった。
仕方ないので、すべての土偶さんの写真を撮影し、帰り掛けに学芸員さんに確認する事にした。通常であれば気軽に質問するのだが、COVID-19防疫対策上「なるべく人に話し掛けない(お互いのため)」と決めているためだ。
そうこうしている内に15分程が経過。尖石訪問時の仕来りで、再び、国宝土偶さまの展示室に足を運んで、じっくりと鑑賞した後、合掌、お辞儀して退室。
受付でお朱印帖を受け取る際に、おやゆび姫について確認すると「申し訳ありません。現在、貸出中なんです。」との事。ああ、やっぱりそうか…
でも、尖石は何回も訪問していて、とんでもない数の写真のストックがある。大凡の大きさや特徴を教えてもらえたので、オフィスに戻った後、写真を探してみよう。
ご朱印帳を受け取る際に「ご朱印を記帳させていただいたのは、お客様が初めてです。開館と同時にすぐにお越しいただいて本当にありがとうございました。」と丁寧なお礼の言葉を頂戴した。
「実は、仮面の女神さまの国宝指定が報じられた直後の第1号入館者も私だったんですよ!」と伝えようと思ったのだが、防疫対策上、グッと我慢した。あの時は、テレビや新聞で「物好きな私」が報道されたんだよな…(https://triglav-research.com/?page_id=7435 : https://triglav-research.com/?page_id=7441)
まあでも「伊達と酔狂」を社是とする会社の代表としては、ごく自然な振る舞いなのである。
D4に戻ったのが9時20分ちょうど。見事に計画通り。さあ、次は「八ヶ岳美術館」だ。オフィスからの往路とはちょっと違ったルートを走って、9時35分到着を目指そう!