八ヶ岳ブルーの空の下🍁10年ぶりの『対熊さん非常事態宣言 第3種警戒モード』へ移行

昨日が決算分析シーズン突入前の東京対面講演の最終日。

2件の講演と会食を終えて、昨晩、八ヶ岳オフィスに出社した。

今朝10時からオンライン講演の予定が入っていたので、早朝出社のリスクを避けたのである。

結局、今回の自宅滞在期間は10日間。

講演と身体のメンテ予約等で慌ただしかったけれど、とっても「実り多き時間」であった。

もっとも、私の場合はいつもそうなんだけどね…
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我が社のお客様の中にも当「WiL稿房」の読者の方が少なからずいるようで、今回は、私の狩猟免許と第二種電気工事士試験のチャレンジについて「よくやりますね~」みたいな感じの声を掛けられた。

面白かったのは「熊さんと狩猟免許ネタ」だったな…

Q1:「Oさん、狩猟免許取ったので、猟銃を持って熊の駆除とかにも行くんですか?」

A1: 私が取ったのは「わな猟」免許で、「猟銃免許」じゃないんだってば~  趣味のエアガン(APS)では、熊さん駆除できないよ!

Q2: 「熊も罠で捕らえるんですか? 罠って大きくて頑丈なんでしょうね?」

A2: わな猟免許では、熊さんは狩猟できないんだよね。よく箱罠にかかっている熊の様子とかが紹介されるけど、あれは「有害鳥獣駆除」であって、「狩猟」ではないんだ…

よくわかったのは、都会人の「狩猟免許に対する理解の低さ」と「熊さんの脅威に対する関心の高さ」であった。
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まあでも、八ヶ岳でも熊さん対策の強化が必要だなと感じた。

実は、オフィス周辺でも「熊(体長1m程度)出没騒ぎ」が、ちょうど10年前にあった。

その際に、熊さんに関してはそれなりに学んだし、熊ベルも購入(https://triglav-research.com/?p=14608)。

さらには、オフィス周辺のライブカメラネットワークを大幅に強化したので、熊さん程度の大きさの動物であれば、敷地内への侵入は感知・録画・通知される体制が構築出来ている。

実際、鹿、狸、狐、アナグマ、猫等は、頻繁に録画されているのだが、熊さんの画像は、これまで1枚も記録されていない。

アナグマは住みついている(https://triglav-research.com/?p=54893)ので、体長1m程度の熊さんであれば、アナグマとの誤認の可能性が高いなと、私は判断している。

だが、今年の「熊さんの大暴れ」は尋常ではない。

あれだけ無節操で無粋な「メガソーラー」の建設進めれば、私が熊さんだったら怒って里に下りてきて「抗議活動」するよな…

熊さんの場合は、それが「破壊活動」になってしまうのが問題なのだ。
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そんなわけで、早速、富士見町の最新の「熊目撃情報」をチェック。

富士見町が公開する「熊」と「猿」の目撃情報は、八ヶ岳ライフには欠かせない。目撃場所のマークをクリックすると、目撃日や正確な場所が表示されるのだ。写真は熊の目撃情報(令和7年版)。八ヶ岳ではなく、南アルプス側に目撃情報が集中しているのがよくわかる。

目撃情報のほとんどは、南アルプス側か、国道20号に近い標高の低いエリアに集中している。

我が家に近い場所では、距離1.5km程の所で、8月13日に目撃情報が登録されているが、正に別荘街区のど真ん中。

別荘族による目撃だと、そもそも野生動物に見慣れていないんで、誤認が多いと、以前、地元の方が話していた記憶がある。

実際、そうなんじゃないかな?

でも、念のため、10年ぶりの「対熊さん非常事態宣言」を発し、第3種警戒モードに移行することに決めた
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まずは「熊撃退スプレー」の配備。

10年前に購入したモノは、とっくに有効期限が切れて廃棄済み。

amazonで探したら、熊撃退スプレーの種類がさらに増えていて(°0°)

ヒグマ用やツキノワグマ用に分かれていたり、価格差も10倍位ある。

こりゃどう見ても、紛いモノが多そうだな… そう感じて、検索かけたら予想通り。

噴射距離が短いモノ、そもそも容量が足らないもの、効能そのものが怪しいものの乱闘状態だった。

一番信頼できそうなのは「Counter Assault」のようだったが、1本25,000円位するし、どこも「在庫切れ」。おそらく、森林ガイドさん等向けの「プロ仕様」なのだろう…

結局、次いで評価の高かったUDAPの熊撃退スプレー(7,980円:アメリカ森林警備隊採用品とかいうやつ)をとりあえず1本購入することにした。

色々と比較した上で、熊撃退スプレーと安全作業手袋をクマさん対策で購入。手袋の方は、草刈りやチェンソー作業の際に利用していたのが、ちょっとくたびれ気味だったのでちょうどよかった。やっぱり、オレンジ色は戦闘意欲を高めてくれるので好きだな!

所詮は、気休め程度なんだけどね!
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最悪のシナリオは、本宅やオフィスのドアを開けた際に熊さんに出くわすこと。

幸い、我が家の本宅からオフィス、駐車場の動線は、対鹿軍団対策でライブカメラでフルカバーの状態。

事前にカメラ映像を確認してから移動するのを徹底することにした。

加えて、移動前に警告音を発して、熊さんを威嚇するのも悪くなさそうだ。

これについては、トリグラフ護衛隊群のハウニブ2機をリモコン操作して対応する事に決定。

警告音は「猟犬の鳴き声と銃声音」にしよう!

10年前に熊さんについて勉強した際に、この組み合わせが有効なケースも有り得ると知ったのだ。

自宅、本宅、駐車場の移動時のリスクは、こういった警戒と警告で、かなり減じることが出来そうだ。
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次いで恐いのが「敷地内散策中」の遭遇である。

そのための「熊撃退スプレー」であるが、実際に遭遇したら上手く使える自信は、正直、あまりないね…

熊に遭遇したら、背中を見せて逃げるのが最悪の対応で、まずは熊を見据えて、着ているジャケットとかを広げて、自分を大きく見せるのが有効だという。

いや~、これも自信ないね!

それでも熊が向かってきたら、「腹筋運動の裏返し」、要は俯せになって頭や首を手で覆い、腹部を地面でガードするのが「命を守る最善のポーズ」なのだそうだ。

オイオイ、背中や手はやられ放題じゃないか…

そんなの嫌なので、チェンソーでも破れない安全作業手袋を追加購入することにした。

でも背中はどうしようか?
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最後の手段は、一か八かの「格闘(近接戦)」だ。

我が国では、2023年に熊に襲われた男性が、所持していた山菜採り用のナイフで格闘し、撃退したという「極めて稀な」ケースもあるようだ。

早速、八ヶ岳にある「近接戦闘」に使えそうなツールを探してきて並べた。

斧、鉈、ナイフに、エアガン…

熊さんとの近接戦用に役に立ちそうなツールを並べてみた。エアガン(Beretta M93R)は、一番のお気に入りだけど、熊さんには無理だね。熊撃退スプレーはまだ届かないので、当分の間は「斧」を持ち歩くようにしよう。

エアガンは論外だし、それ以外のも頼りないね!
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結局、警戒と警告、それに「熊を寄せ付けない庭作り」が、個人として可能な「最善の対応策」なのだろう。

やっぱり「栗の木」は伐採しよう!

新敷地のオフィスサイドに自生する山栗の木。公道にはみ出している上に、一部の枝が枯れて樹勢が弱ってきている。熊さん大暴れ状態もあるので「伐採決定」だ。

新たに購入した隣地の枕木駐車場の脇に自生している栗の木の伐採を決定。

これも「S・E・N・Sな庭作り」の一環である。

その他に熊が好みそうな実を生らす木や、樹皮に熊の爪痕が残った木がないかを確認しながら敷地内を散策。

一番危険だという「柿」の木は、新敷地内にも無かった。

旧敷地内は紅葉は2合目かな?寒かったようだけど、思ったよりも進行が遅いね!
新敷地のテニスコートサイドの紅葉も始まったばかり。
次男が購入した土地も鉢巻道路沿いからの進入路の借地契約が無事に完了!ちょうど財産区の草刈りも終わっていて、鉢巻道路を渡ればカントリーキッチンまで徒歩30秒だね!

ああっ、紅葉が美しくなってきたな。

幸い、熊の爪痕のある樹木はなかった。

熊の爪痕はなかったが、新敷地内で鹿の食害にあった白樺を発見。もうこの白樺は枯死が避けられないだろう。

ちなみに、敷地内の散策中は、何となく頼りになりそうな「斧」を携帯した。

私は、この「臆病で慎重な性格」で64歳まで大過なく生きてきたのである…

— One Life, Live It !

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