この時期、八ヶ岳やデュアル・ライフ系のブログは、例年のようにさぞや「薪ストーブ」ネタで盛り上がっている事だろう。
もっとも、今年の5月に「デジタル断捨離」(https://triglav-research.com/?p=50067)をして以来、そっち系の情報にはすっかりご無沙汰なので、私の憶測に過ぎないのだが…
斯く言う私も、1999年に八ヶ岳本宅を購入する際に「ログハウスに薪ストーブ」というのは、割と(正確には、かなり)こだわった条件であった。
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我が家のメイン暖房は、本宅もオフィスも大型石油ファンヒーターの「サンポット兄弟」で、暖房能力的にはこれだけで十分である。
オフィスに関しては、明らかにオーバースペックだ。
面白味はないが、スッキリとしてシンプルな外観は、意外とログハウスにもフィットする。
何よりも暖房効果の速効性と経済性という観点からは、八ヶ岳ライフにおける優れた「冬のパートナー」だと思う。
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でもね、本宅購入時に導入(購入)したダッチウェストの薪ストーブ「フェデラルコンベクションヒーター」は、やっぱり「特別な存在」なんだよね。
我が家では、数年前からメインテナンスも含めて社主さまが薪ストーブを所管している。
1日の平均気温が氷点下を下回るような時期になると、薪ストーブ「マッキーくん」の本格稼働時期が到来する。
約30畳のリビングダイニングのダイニング側をサンポット兄、リビング側をマッキーくんで競うように暖め始めると、2階は汗ばむ程の室温になる。
今年は、草津・軽井沢のショートトリップから戻って以降、連日の稼働である。
薪ストーブの煙が煙突から棚引く光景って、冬を実感させてくれるんだよね!
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遠赤外線効果を伴った「優しい暖かさ」は格別の心地よさで、これは他の暖房器具では体感できない薪ストーブの魅力だと思う。
石油ファンヒーターのサンポット君と組み合わせると、お互いの長所・短所を見事に補い合っているなと実感する。
そして、私的には最大の魅力は、屋内で「炎の揺らめき」を眺める事だね。
これは私が所管する「焚き火」と同じで、所謂「1/fゆらぎ」の癒しやくつろぎ効果である。
また、メンテナンス器具や炉台となる煉瓦等も含めた存在感がお洒落なのだ。
これは、他の暖房器具(除く暖炉)は逆立ちしても敵わないだろう。
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さらには「手間の掛かる事」も魅力かな。
燃料となる「薪の調達」だけでなく、ストーブ本体に煙突の掃除等、自分達で薪割りや煙突掃除等もこなすようになると、愛着度が増していくんだよね。
我が家も昨年初めて、煙突掃除を自分達でやるようになった。
薪は、昨年冬に八ヶ岳DIY師匠のTさんから軽トラ2台分をプレゼントしてもらった。
夏には、今年の4月に伐採した広葉樹を社主さまと2人で薪割りしたので、現在の薪の備蓄量は過去最高水準に達している。
ストッカーにズラッと並んだ薪を眺めるだけで幸福感と安心感に包まれるのだ。
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そして、燃やした薪は最後にミネラルをたっぷり含んだ「灰」になる。
我が家では、肥料代わりに庭木の周辺に普通に撒いている。
もっとも、灰はアルカリ性なので酸性度を好むブルーベリーさん達には使わないけれどね。
リンゴの木なんて、灰が大好きだと思うな!
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今年になって一番重要性を感じるようになったのは「有事の暖房&調理機能」である。
世界は既に「大荒れに荒れる時代」に突入している。
来年2025年は、そのピークとも言い得る年となるだろう。
私はイザという時への備えを着々と進めているが、その「切り札」が「薪ストーブ」だと考えているのだ。
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と、こんな感じに「薪ストーブ礼賛 2024」を綴ってきた。
私の周辺には、私が40歳前からデュアル・ライフを楽しんでいる事を知っている知人が多い。
そのため、退職後のデュアル・ライフ、セカンド・ライフ等の相談を受ける事が少なくはない。
でも、決して、良い事、楽しい事ばかりを伝えないようにしている。
むしろ、ネガティブ情報を正確に伝える事に重きを置いているのだ。
そもそも「奥さん(配偶者)の適応能力」が欠如していたら、ミゼラブルだもんね…
但し、もし「田舎に家を持つのなら、薪ストーブの設置はオススメするよ。」と必ず伝えるようにしている。
勿論、本当にそう思えるからだ!
— One Life, Live It !