我が家の社主さまは、連日、パリ・オリンピックの日本人選手応援で一喜一憂する騒がしい日々が続いている。
夫婦の嗜好が見事に一致しないのは、オリンピックを筆頭とするスポーツの国際大会が開催される時期だ。
私は何の興味も無いので、TV放映を視聴する事など、ほとんどない。
前回の東京オリンピックでは、例外的にソフトボールの上野選手を応援したが、それ以外では、Samsungが選手に配ったスマホを羨ましく感じた程度だ。
珍しく「WBC 2023」は、ほとんどの試合を応援してしまったが、野球については一応、ルールを知っていたからだ。
それに、色々な意味で「大谷選手は別格」なのだと感じた。
だが、WBC 2023の応援で、「スポーツ応援」に対する元々少ない素養を使い切ってしまったようだ。
そのため、今回のパリ・オリンピックは、従来以上に淡泊な姿勢で臨んでいる。
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以前、「ルールも知らない競技を、赤の他人がやっているのを観て、どうしてそんなに熱く応援できるの?」とつい本音を口走ってしまった事がある。
すると、普段は慈愛に満ちた社主さまから「非国民」呼ばわりされた。
ああっ、こういった善良な一般国民が、日本を無謀な大東亜戦争に突進させてしまったんだな…
そう思うと、怖くなった。
普通にしている時の日本人は慎ましくて礼儀正しいので好きだが、何か一つの方向を向いた時って無気味だよね…
だから、やっぱりスポーツの国際大会は嫌いだ。
「国家(国名)」なんて背負わなければイイのにと心底思う。
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そんな私が、今回のパリ・オリンピックで「魅了された選手」が1人だけいる。
射撃混合エアピストルで銀メダルを獲得したトルコの「ユスフ・ディケチ」選手である。
ほとんどの選手が射撃用のゴーグルやイヤーマフなどを身に付ける中、Tシャツ姿(一応、ユニフォームらしい)で、片手をズボンのポケットに入れたナチュラルな射撃姿勢。
初めて彼の映像をYouTubeで観た時は、衝撃だった。
なんか面倒なモノを背負ってる感がまったく無くて、本当にカッコイイ(美しい)と感じたのである。
実際に背負っているモノが有ったのか、無かったのかは、わからないけれどね…
その自然体と必要最低限の装備で闘うことから「無課金(オンラインゲーム等で課金サービスを利用しない遊び方ね!)おじさん」と呼ばれるようになったらしい。
言い得て妙だ!
それに本名の「ディケチ」というのが「ドケチ」を連想させて、これまたイイ感じなんだよね。
こうして、すっかり「無課金おじさん」に魅了されてしまったのである。
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当然ながら「八ヶ岳(だけ)での趣味」である「エアガン射撃訓練」も路線変更。
最近は対「猿軍団」との戦闘に備えて(https://triglav-research.com/?p=50299)、スナイパーライフル系で遊ぶことが多かったのだけれど、やっぱり究極は「精密射撃」だなと悟ったのだ。
そんなわけで、ここ数日は「APS-3」を愛でる日々が続いている。
さすがに「無課金おじさん」のようにオリンピックに出場するのは無理だろうが、前々から興味のあった「APS競技会」への出場くらいはしてみたいと本気で思うようになった。
まあ人によっては、こんな影響の受け方もあるんだから、オリンピックも捨てたモノじゃないね…
遅まきながら「頑張れ ニッポン!」
— One Life, Live It !