私がデュアル・ライフをスタートさせたのは西暦2000年、38歳の時だった。
その5年程前には新百合ヶ丘の自宅を購入したばかりだったので、今になってみれば結構、無謀な事をしたようにも思えてくる。
ただ当時も、銀行の調査・分析稼業を続ける限りは、食いっぱぐれる事はないだろうと妙な自信があったので、将来の人生設計を考えた上で早めに手を打ったのだ。
振り返ってみればその通りになったので、やっぱり自分の見通しや予測はかなり当たるんだなと感心している。
まあ、それが仕事なんだから当たり前か…
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八ヶ岳ライフもこれだけの長さになると、季節、天気、その他諸々の条件に合わせた「楽しみ方のパターン(括り)」が出来上がってくる。
そのひとつに、私の単独滞在、社主さま(家内)との夫婦滞在、それから最近になって急に増えてきた「息子夫婦と一緒の滞在」という括りがある。
今日はその「変形バージョン」の日であった。
社主さまと次男夫婦は、今日は(も)朝から「テニス特訓」。
午前中、白州のテニスコートを予約したとの事で、9時過ぎにはD4で出掛けて行った。
次男は、中学から大学まで一貫して「体育会系テニス部」。
彼の指導で、社主さまは弱点の補強、昨年まではテニス初心者であったお嫁さんのSちゃんは、社主さまとダブルスの試合に出場出来るレベルを目指して猛特訓中なのだ。
テニスには何の興味も無い私は、今日の午前中は「単独滞在」パターンを楽しむ事になった。
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さあ何をしようかな?
そうだ、鹿の湯で「朝湯(風呂)」を楽しもう!
私は、自分の講演以外では、視界に入る人間の数が多ければ多い程、不快指数が高まる。
だから、どんなに大好きな鹿の湯でも、GWやお盆、その他連休など、混雑が予想される場合には決して近付かない。
「芋洗い状態」の温泉なんて、想像しただけでゾッとするな…
だが、今年の2月23日に鹿の湯での「朝湯」の楽しみを知ってしまった(https://triglav-research.com/?p=43392)。
さすがにGW中でも、日帰り温泉の営業開始(10時)直後が、芋洗い状態って事は無いだろう。
そう予想して、10時の受付開始時刻に合わせて鹿の湯へと向かった。
私の予想は見事に的中。
宿泊客で朝風呂を楽しんでいる人達がいたため、さすがに私の一番風呂というわけには行かなかった。
それでもお客さんは10名にも満たず、私の滞在時間中を平均すると7~8名程度だったかな?
露天風呂なんて、最初の5~6分は貸し切り状態だった。
そんな快適な状態で約50分、じっくりと朝湯を楽しんだ。
これから、連休中の鹿の湯通いはこのパターンにして、夜は本宅でシャワーを浴びる程度にしようかな。
そんな事を考えてしまう程の「快適な朝湯」であった。
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だが、お楽しみはもうひとつあった。温泉の後の「ソフトクリーム」である。
湯上がり後は「モンテ・チェルボ・カフェ」へ直行し、バニラソフトクリーム(400円税込み)を注文。
これが濃厚で本当に美味なのだ。
カフェの席は空いていたが、敢えてこれをミニパジェに持ち込む。
エンジンを掛けてエアコンで冷房をマックスに設定。
温泉で火照った身体をエアコンで徐々にクーリングしながら、ソフトクリームのカップからはみ出した部分を車内で味わう。
あ~あ、最高だ!
カップすり切り状態まで味わったところで、アクセル踏み込んで、一気にオフィスに戻る。
オフィスまでは、車で2分程なので、カップ内に残ったソフトクリームは、ほとんど溶けない。
駐車場にミニパジェを置いて、素早くオフィスウッドデッキに移動。
ガーデンベッドに寝転がって、野鳥の囀りと新緑に包まれた中で、ソフトクリームをノンビリと味わう。
暑過ぎず、寒くもなく、晴れてはいるが雲も多く、陽射しは強くなく優しい。
財産区林を通る風が支流の如くオフィスウッドデッキに流れてくる。
う~ん、極楽だ!
同じソフトクリームなのに、味わいが違うんだよね。
この季節、こんな天気だから可能な「一番美味しいソフトクリームの味わい方」なのだ!
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ソフトクリームを味わった後は、庭を散策。
楓さん達が、赤や紫の新芽を出し始めた。
敷地内の至る所で、スミレに対抗するかのように「フデリンドウ(筆竜胆)」が咲き始めた。
自生の山野草がやっぱり八ヶ岳の庭には一番似合うな…