「鉢巻道路」は、我が八ヶ岳ライフにおいて最も重要、かつ、お世話になっている道路である。
長野県側の県道部分の正式名称は「長野県道484号富士見原茅野線」だったかな?
山梨県側から見ると起点は、八ヶ岳高原ラインとの交差点(太平交差点)であり、終点は茅野の長野県道188号上槻木矢ヶ崎線との交差点までである。
私は、八ヶ岳本宅を購入してから数年は、ずっと八ヶ岳中央農業実践大学校へと下る道との交差点が長野側の終点だと勘違いしていた。
本当(本物)の終点までの「鉢巻道路」の総延長は、約18kmもあるらしい。
私が1999年に八ヶ岳本宅を購入した当時は、まだ「鉢巻道路」は「有料道路」だった。
八ヶ岳高原ラインを左折すると料金所があった事を覚えている。
八ヶ岳オフィスは、通勤は元より、富士見の町、小淵沢方面、茅野方面、どこに行くにも必ず「鉢巻道路」を通行せねばならないロケーションにある。
ルートによっては「横切るだけ」の場合もあるが、いずれにせよ必ず「鉢巻道路」のお世話になるのだ。
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私にとって「鉢巻道路」の中心部分は、カントリーキッチンから富士見高原リゾートまでの3km強の部分である。
カントリーキッチンの交差点からは、八ヶ岳の本宅とオフィスは歩いて2分程。
私が頻繁に通う富士見高原リゾート内の温泉「鹿の湯」までのルートの間には、我が八ヶ岳ライフの強い味方(利便性抜群)である「富士見高原別荘地区ゴミステーション」がある。
私が単独滞在の際には「数日間、ゴミステーション経由で鹿の湯との間を往復するのみ」なんてことがごく当たり前になる。
この区間は、鉢巻道路の両側によく整備されたグリーンゾーンが広がっており、春は「桜」、秋は「楓」を中心とした紅葉がとても美しい。
今や、八ヶ岳界隈で最も有名な「紅葉の名所」のひとつとなりつつある「ヨドバシカメラ研修センター」もこの3kmのルートのほぼ中間地点にあるのだ。
「桜のお花見も紅葉狩りも、ゴミを出しに行くだけで十分に楽しめるわ…」というのは、我が家の社主さま(家内)の口癖である。
名言だと思う。
この我が家にとっての「鉢巻道路の中核エリア」なのだが、かねてから「不満点」が2つあった。
ひとつは「歩道」が未整備であった事だ。
富士見高原リゾートは「高地トレーニング」のメッカとも呼ばれる地であり、このルートをランニングしたり、散歩したりする人が春から秋にかけては、実に多い。
歩道がないので、車を運転していて怖いなと感じることがよくあるのだ。
もうひとつは、ここ数年で「道路(舗装)面の劣化」がさらに進んだことだ。
これは頻繁に行われる「除雪車」での除雪の影響もあるのかもしれない。
雪が降った後の「鉢巻道路」の除雪作業は、感動する程に迅速だ。
そして「鉢巻道路」の除雪が終わって少しすると、富士見高原別荘管理組合の除雪車がやって来て、我が家の枕木駐車場の前まで除雪してくれる。
そういった意味では「鉢巻道路」の路面状態の悪化と「八ヶ岳での冬の暮らしの利便性」はトレードオフの関係にあると言えるだろう。
まあ、我慢しなくちゃならないな…
う~ん、でもやっぱり、歩道を作って、さらに再舗装してくれれば「最高」なんだがな!
令和の時代を迎えた頃から、これが我が八ヶ岳ライフにおける「大きな願い」であった。
この思いが通じたのかどうかは不明だが「長野県」が動いてくれた。
県の事業として、富士見高原リゾートから約4.8kmの区間について、歩道と道路の整備が実施されることになったのだ。
私が、最も利用する「3km」の中核区間は、見事にこの整備区間と重なっている \^^/
全区間で工事が完了するのは、確か2029年頃の計画だったと思う(ちょっと記憶が曖昧)。
だが既に、富士見高原リゾートからゴミステーションまでの工事は完了し、現在は、ヨドバシカメラ研修センターまでの区間の工事が進行中である。
鉢巻道路を走行中に、工事の信号待ちをする度に、見事に「願い」が通じたなという喜びがこみ上げてくる。
カントリーキッチンまでの工事が完了する時期は不明だが、完了の暁には、約3kmの素晴らしい「お散歩ロード」となる事は間違いない!
本当に楽しみだな。
長野県 ありがとう <(_ _)>
さ~て、カントリーキッチンに歩いてパンを買いに行くとするか…
by『八ヶ岳稿房主』