招かれざる客 — イカルに怒る!

昨晩は「鹿の湯」から戻った後、午後7時過ぎから「夜の部」の仕事を開始。

当初予定していた作業を進めて、今日の朝8時までに講演資料のファイルを送らねばならなかった。

徹夜を覚悟していたのだが、幸い、午前3時過ぎに作業完了\^^/

4時間程眠る事が出来た。

至急対応の案件が入ったためとは言え、決算分析山籠もり期間に逆戻りしたみたいだな…

8時前にメールでファイルを送信してから、枕木テラスに出た。

小雨がパラついていたが、嘘みたいに暖かく、庭や枕木テラスに残っていた雪がどんどん解け始めていた。

もっとも、外気温は4℃程だった。

暖かいと感じたのだが外気温は4℃程だった。すっかり八ヶ岳の寒さに慣れてしまった自分がいた。

それを「暖かい」と感じるのだから、私はすっかり「八ヶ岳人」になったんだろうな…

午後になるとさらに暖かくなって、枕木テラスの上に残っていた雪がどんどん解けていった。

今日は、朝から3件のZOOMでの講演やミーティングの予定が入っていた。

午前中の講演を終えて11時半過ぎから軽い昼食。

オフィスの窓から観察できる野鳥レストラン「スゴン」は、愛らしいカラ系の野鳥さん達で今日も「満員御礼」だ。

何しろ2.7m程の距離で観察できるので、臨場感が凄いのだ!

午後の最初のオンラインミーティングを終えたのは2時前だった。

あれっ? 何かカラ系よりも大きめな野鳥がコナラの枝に数羽いるぞ…

何気なく「スゴン」の様子を見て(°0°)

ふとスゴンを見たら、イカル集団が… ああっつ、招かれざる客が来ちゃったな。

「レストラン荒らし」の集団が飛来して揉め事を起こしていた。

そう「イカル」である。

「プルミエール」や「ティエル」を訪れる数多くの種類の野鳥の中で「イカル」程、傍若無人で下品な客はいない。

奴らは、BSアンテナを加工して作った「ティエル」が大のお気に入りで、集団で飛来しては占拠してしまう。

「プルミエール」にもやってはくるが、屋根と支柱が邪魔なようで、あまりお気に入りではないようだ。

奴らが来ると、カラ系の野鳥さん達は追い出されてしまう。

「ティエル」を大衆食堂化させてしまった元凶であった。

チッ、「スゴン」の小さめの給餌皿だったら敬遠するかと思ったんだが、お構いなしだったな…

スゴンの給餌皿はイカルには小さ過ぎるだろうと思ったのだが、3羽が乗っても平気だった。誤算だな…

しばし、オフィスの窓から奴らの様子を観察。

鈍感なのか大胆なのかは不明だが、私が窓越しに動いてもまったく逃げる気配はない。

相変わらず集団で飛来して、仲間内で揉めながら凄い勢いでヒマワリの種を食い散らかしている。

その食べ方が、兎に角「下品」なのだ。

正に「ヤミ金 サイハラさん」の食べ方だな…

カラ系の野鳥さん達は、周辺の広葉樹の枝で、この無法集団が立ち去るのをずっと待っていた。

20分程様子を見ていたのだが、奴らは居座ったままだった。

オフィスのウッドデッキや手摺りの上には、どんどん食い散らかしたヒマワリの種の殻が溜まっていった。

食事の後の散らかり方は我慢ならないな。これを見ちゃうと、カラ系の食べ方がマシに思えてくるのだ。

穏やかなレストランオーナーである私もさすがに耐えかねて、オフィスの窓を開けた。

「お客さん、そろそろ食べ放題時間は終了ですよ!」と声を出す前に、奴らは一斉に飛び立っていった。

逃げ足は見事に早いんだよな…

うん、イカルに「怒る」って感じだな。

「招かれざる客 イカル」を追い払った直後から、カラ系さん達が次から次へと飛来してご来店。

イカル集団が飛び去って数秒後にはシジュウカラちゃんが飛来。その後は、カラ系野鳥さんのご来店が引っ切りなしに続いた。私がイカルに怒ったのをじっと見ていたんだな…

ちゃんと順番待ちして喧嘩もしないお利口さん達だ。

「ティエル」は、イカルを含めてどんな野鳥さん達でも来店を拒むつもりはない。

だが「スゴン」はカラ系さん達専用にしたいんだよな!

何か良い方法はないかと思案。

八ヶ岳では仕事以外でも、色々と知恵を使う事が求められるのだ…

 

by『八ヶ岳稿房主』