「樹木と良好な関係を築き上げ、しっかりと維持する。」— これは、我が八ヶ岳ライフの基本コンセプトのひとつである。
南房総の片田舎(僻地)で高校まで過ごしたためだろうが、元々、樹木に対しては「畏敬の念」を抱いていた。
2000年から始まった八ヶ岳と新百合ヶ丘自宅での「デュアル・ライフ」によって、その思いはさらに強まった。
八ヶ岳で過ごしていると、樹木(森林)に守られて、様々な恵みを享受している事を実感するのだ。
樹木や森林の事をもっと学びたくて15年程前に「森林インストラクター資格」も取得した。
この資格で仕事をした事は1回もないが、樹木や森林に対する知識が大きく広がり、知見を体系化する事も出来た。
「樹木を蔑ろにする組織や人には天罰が下る。」というのは、私の信条のひとつである。
勿論、快適な住環境や仕事環境を実現するために、八ヶ岳の敷地内でも数回に分けて、植林されたと思われるアカマツやカラマツを中心に60本以上の樹木を伐採した。
これには「間伐」的な意味合いもあったのだ。
自生していた広葉樹は、極力、残すようにした。
伐採の際には、塩と酒でお清めをしっかりしたのは言うまでもない。
樹齢の高い(長い)木に霊力が宿っている事は、特殊能力を有していない私でもわかるのだから…
敷地内で見せる四季折々の佇まいが、樹木からの「最高のプレゼント」である。
ここ数年、薪ストーブで燃やす薪は、敷地内の広葉樹の枝を伐採したモノだ。
初冬のこの時期には、ちょっと敷地内を散策しただけで、かなりの数の枯れ枝を拾い集める事が出来る。
枯れ枝は、焚き火の部材となって、樹木としての生涯をまっとうするのだ。
花梨の木もこの数日で落葉が進んだ。
6個と思っていた花梨からの今年の贈り物(実)が、8個だった事に漸く気が付いた。
社主さまは、今年はこの実をどう活用するのだろうか?
メインシンボルツリーの「ウラジロモミさま」は、毎年、大きな枝を1本だけ伐採する。
そして、小分けにして自宅へと持ち帰るのである。
社主さまの自宅でのテニス仲間の皆さんの「リース作り」の材料になるそうで、例年、大人気との事。
社主さまは、先日、我が家用のリース作りのために、ウラジロモミさまから小枝を1本だけ頂戴した。
私が決算分析作業に没頭している間に、彼女は本宅で「リース作り」に取り組んでいた。
既に、今年の「クリスマスリースやスワッグ」がいくつか出来上がったようで、気が付いたらオフィスドアに掛けるリースが新しいものに変わっていた。
我が家のリースやスワッグのベースは敷地内の樹木からの贈り物である。
ベースを飾る様々な部材は、Seria や ダイソー等の100円ショップのグッズを使っているとの事。
富士見の西友内に Seria が開業した事は、彼女にとって利便性の大幅向上となったらしい。
早速、リース部材の調達に行っていたな…
我が社(家)の「リース作家」の今年の冬の作品を眺める。
うん、白樺の枝の使い方がお洒落だな。
敷地内の樹木からのちょっと早めの「クリスマスプレゼント」である…
by『八ヶ岳稿房主』