三男夫婦の八ヶ岳滞在2日目。彼らは朝から蓼科方面へのドライブに出掛けて行った。
私は、午前9時に社用車D4(Land Rover Discovery 4)の法定12ヵ月点検の予約がアルピコ自工さんの諏訪店に入れてあったので、午前8時15分にオフィスから諏訪に向かった。
元々、アルピコ自工さんとのお付き合いが始まったのはD4の整備が切っ掛けだった。
新百合ヶ丘自宅周辺には、Land Roverのディーラーに専門整備ショップ、さらには洗車やコーティングなど、長年のお付き合いの業者さんが多々ある。
だが、八ヶ岳周辺となるとディーラーは最も近い場所でも「松本」だ。
デュアル・ライフを楽しむためには、人間にはそれぞれの拠点に「かかりつけ医」を持つ事が重要である。
愛車にも「八ヶ岳拠点のドクター」をと探していたのだが、D4の場合は、なかなか引き受けてくれる先が見つからなかった。
私基準で、やっと信頼できるドクターと思えたのがアルピコ自工さんだったのである。
そんなわけで現在は、八ヶ岳ライフの日常生活の足「ミニパジェくん」の整備もお任せしている(https://triglav-research.com/?p=39727)。
8時55分にアルピコ自工さん着。受付の際に D4の車検証や走向距離等々をチェック。
購入したのは2010年8月。という事は、もう12年も乗り続けているんだ…
私達夫婦は車購入の際「新車フルオプションのキャッシュ買い。飽きるまで(本当に欲しい次の車が見つかるまで)トコトン大切に乗る」という基本ルールを貫いてきた。
これまで最も長く乗ったのが、前愛車の「ランクル100」で「9年」、走向距離は「9万km強」だった。
「D4」の場合は、2012年11月の我が社設立の際に「法人所有」に切り替えたので、それ以降は「社用車」として、私の自宅と八ヶ岳オフィスの通勤や講演移動の際に大いに(税務面も含めて)貢献してくれているのだ。
走行距離は? ヒエ~、173,874km。もうすぐ、ランクル100の倍じゃないか (°0°)
八ヶ岳がオフィスになって「長距離通勤移動」が増えたたのだから当たり前かもしれないが、年間平均約14,500kmも走行した事になる。
だが、この間の「故障は、ほぼ皆無」。
フロントガラスの飛び石による破損(保険対応)とセキュリティーセンサーの異常稼働(保証期間内の無償交換)のみの「超優等生」。
これらは「故障」とは言えないよな…
あのランクル100でさえ、オイル周りの故障が1回発生したので、驚異的な優秀(タフ)さである。
2年程前に「エンジン内部完全洗浄」を行った。
さらにオイルを「Power Cluster Oil」に変えたら、エンジン音がさらに静かになって、燃費が実測でも7~8%アップしたなんて「おまけ話」まであるのだ。
正直なところ、Land Rover車を購入するに際しては不安があった。
「あんなにタフな車を作るメーカーはない。20万キロ、30万キロ走行してもビクともしない車輌がゴロゴロある。」という評価が多かった。
一方で「トラブルの発生が当たり前と思って付き合うしかないよ。特に電装周りが弱いから…」なんてネガティブな評価も目立った。
オイオイ、どっちが本当なんだい??
その結果を明確に示してくれたのが、我が社の「D4」なのだ。
実は、ランクル100と同様、9年目の車検を迎えた際に買い換えを検討した事があった。
だが、当時から「SUV」は、私の好みじゃない「丸っこい路線」が加速。
「四角くて武骨でありながら優美さも供える」という私の好みにマッチする車は「絶滅危惧種」状態であった。
決~めた! D4を乗り続けよう!!
そして「12年17万km強の走行」に至ったのである。
最近、自宅近くの Land Rover 専門整備工場の店長さんは「Discovery 4は、日本に入ってきた台数が少ない希少車だし、この車輌は状態が素晴らしく良いので、大切にして乗り潰しなよ!」と勧める。
「大切にして乗り潰す」というのがどういう状況なのか、私にはよくわからない。
もう「愛着感」が半端じゃなくて「別れの日」なんて想像したくもないのだ。
それに、私は車はやっぱり「内燃機関系」が好きだ。
日本の自動車メーカー、特に、TOYOTAには「水素エンジン」にこだわりつつけて欲しいと思う。
個人的に次の愛車候補と考えている「TOYOTAの水素エンジンRV(ランクル系)」が登場するまでは、D4に絶対に頑張って欲しいなと願っているのだ。
さあD4、今回は、2泊3日になるか、3泊4日になるかまだわからないけれど、12ヵ月点検でノンビリと休んでおいで…
その間に「枕木駐車場」を整備しておくからね(三男に手伝ってもらおう!)。
そう呟きながら、アルピコ自工さんを後にした。
人間にはとても厳しいが、愛車にはひたすら優しい私がそこにいた…
by『八ヶ岳稿房主』