私の実家のある千葉の南房総から、新百合ヶ丘の自宅に戻ったのは昨晩の午後10時少し前だった。
父の入院する病院と自宅や役所等を何度も行き来する慌ただしい2日間であったためさすがに疲れた。
さらに、朝から大嫌いな雨が降り続きウンザリだった。身体以上に「心がへたった」感じがする。
むしろ「荒んだ」って表現がピッタリかな?
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人間ってのは妙なモノで、こういう時には身体や心が自然と欲するモノがあるらしい。
それが確認できた1日だった。
ひとつめは「花」である。
南房総は、昨日は朝からかなり強い雨が降り続いていたし、所用がギッシリだったので、社主さまとの「花を巡る旅」を楽しむような時間はなかった。
だが、宿泊した「御宿」から父の入院する病院や実家のある「南房総」に移動する際、民家に植えられた「紫陽花(アジサイ)」が満開でとても美しかった。
向日葵に太陽が似合うのと同じように「雨と紫陽花」の組み合わせには「粋なフィット感」が漂う。
偶然ではあったが、病院へと向かう途中の道で、紫陽花見学の車が何台か駐車している場所を2カ所見つけた。
それぞれ、ほんの5~6分ではあったが、雨の降りしきる中、社主さまと「プチ花を巡る旅 南房総紫陽花編」を楽しんだ。
どちらの場所も「お寺」だったのだが、最初に訪れたのが 勝浦市市野川の「妙提寺」、2カ所目が 南房総市加茂の「日運寺」であった。
あとになって、両方共「紫陽花の名所(名刹)」と判明。
通常「花を巡る旅」は、私が綿密な探訪プランを組むので、行き当たりばったりの行動は異例中の異例である。
まるで「荒んだ心」を癒やすために、「紫陽花」が私達を出迎えてくれたかのようだった。
以下「南房総 紫陽花に癒やされた日 八景」↓
紫陽花が、受動的(パッシブ)な癒しであったとしたら、自分から求めに行った能動的(アクティブ)癒しが「ソフトクリーム」だった。
移動途中で、お気に入りの「里のMUJI みんなみの里(@鴨川市)」に立ち寄った。
この施設は外観は「道の駅」そのものという感じなのだが、「無印良品」が手がける複合施設である。
この施設のお洒落なカフェのソフトクリームは、甘さ抑えめな上品な味で、私の大好物。
社主さまが花や野菜を買い物中に、私がこの「絶品ソフトクリーム」を堪能。
昨日は「南国の地 南房総」もかなり肌寒い1日だったのだが、私にとって「ソフトクリーム」は気温なんか関係ない「癒しの妙薬」なのである。
ああっ、まろやかな甘味が身体に染みこんで行くな…
こんな感じで「荒んだ心身」を「花(紫陽花)と甘味(ソフトクリーム)」に癒やされた1日だった。
同時に
① 面倒な事、手間のかかる事からサッサと片付ける
② 何事も「一気呵成」が肝心
③ 小出し(戦力の逐次投入)は「愚」
と 再確認した「1泊2日の南房総滞在」でもあった….
by『八ヶ岳稿房主』