ロシアのウクライナ侵攻から約2ヵ月が経過。感じた事、学んだ事は山程あるが、敢えて最も重要な教訓をひとつあげるとすれば、「国家、組織、家族、個人を問わず、結局、自分の事は自分で守るしかないという(当たり前の)事実」である。
戦争、紛争、その他のトラブル等々、面倒事に巻き込まれたくなければ、外部からもはっきりとわかる「トラブル抑止力」を保持せねばならない。
要は「あの国(組織・家族・個人)にちょっかいを出すと痛い目に遭う」と相手方に認識させる事が、面倒事を回避する最良の手段なのだ。
我が社(家)の抑止力は、どの分野で強化すべきだろうか?
パッと頭に浮かんだのは「サイバー能力」なのだが、具体的にどうしたらよいのか残念ながらノウハウが無い。
これは、中期的課題と位置付けて対応する事にしよう。
手軽に出来る抑止力の強化はないかな?
次に頭に浮かんだのが「自衛隊の体験入隊」や「サバゲー」だった。
だが、元々、団体行動不適合症なので、直ちに却下。
結局、安易ではあるが、エアガンの命中精度向上に地道に取り組む事に決めた。
まあこうなると、抑止力と言うよりも「防衛力」のもうひとつの要である「攻撃力」の強化だな。
でも、何に対する防衛力の強化に繋がるのだろうか?
大切なのは「仮想敵」をどう設定するかである。
そうか、スズメバチの巣の駆除に役立つな(エアガンで蜂の巣を蜂の巣にする https://triglav-research.com/?p=35524 )。
スズメバチは、人の生命に危害を及ぼす脅威なので「仮想敵」という言葉がピッタリだ。
こうして、我が家の新たな「防衛力強化」への取り組みがスタートした。
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昨年は、スナイパーライフル系エアガンの訓練に真面目に取り組んだ。
その結果、タクティカルバイポッドを装着すれば、距離20m程度ならば、直径5cm程度のターゲットでかなり(9割位かな)の命中率を誇るようになった。
だが、私が保有するスナイパーライフルは、エアコッキングタイプなので連射が出来ず、スズメバチの巣を破壊するのには向いていない。
蜂の巣駆除にはマシンガンが最適だろうが、私の好みに合うタイプは5万円以上するし、何よりも嵩張る。
そこで、とりあえず連射可能なハンドガン系で練習しようと決めた。
電動ハンドガンでBB弾を100発くらい装弾できるのはないかと探したのだが、意外と条件を満たすものは少なかった。
結局、東京マルイのベレッタ(Beretta) M93Rを「専守防衛」のために導入する事を決定。
このハンドエアガンは、標準のマガジンで40発、オプションの拡張マガジンだと100発装弾できるのだ。
M93Rって、確かテロリスト制圧用だよな… そこも気に入った。
楽天ポイントがかなり貯まっていたので、購入費用の7割程はポイントで充当。正味の出費は5,500円程だった。
この支出は、我が家にとって「正当な防衛関連支出」である。
M93Rがオフィスに届いたのは18日。仕事が忙しかったので、昨日の午前中、箱を開いた。
まずはマニュアルを読む。スナイパーライフルとは射撃時のスタイルが異なる。
それに、蜂の巣を連射して破壊したら、直ちに退避する必要があるので、射撃練習に工夫が必要だ。
そんなわけで、練習用のターゲットは、スナイパーライフルとは別のタイプを用意する事にした。
さて、どうしようか?
ちょうど新百合ヶ丘の自宅から、不要になった折りたたみ式の作業台(20年以上使用)を今回の滞在時に持ってきた事を思い出した。
そうだ、この作業台をターゲットの設置台にすればちょうど良いな!
そう閃いたので、すぐにフレームの錆落としや再塗装を実行。
以前購入してあったアルミ製のターゲットに100均部材等を組み合わせて、チョイチョイサササと小細工。
ターゲットの底部に貼り付けたゴム足が、工具台の部材固定板の元々あった穴にピタッと収まるように工夫した。
これで複数のターゲットを様々な配置で置く事が出来るな!
それに、BB弾が命中しても衝撃を吸収して倒れる事はないだろう。我ながら、素晴らしいアイデアだ。
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台の塗装が乾き、ターゲットの接着剤も完全に固まったので、昨日の午後、早速、M93Rの試射を行った。
レーザー距離測定器でピッタリ「10m」を測って、まずはセミオート(単発)で試射。
アルミ製のターゲットに命中するとティーンと金属音を発するので、命中か否かはすぐにわかる。
いや~、よく当たるぞ!
フルオート(連射)では1秒で15発程度が発射できるので、拡張マガジン(100発)だと、6~7秒で空になる。
蜂の巣に100発BB弾を浴びせた後に、すぐに撤収という戦術は可能だな(Hit and Away である)。
もしかすると、電動マシンガンを導入しなくても、M93Rで対スズメバチ(テロリスト)鎮圧戦は可能かもしれないぞ!
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それにしても、エアガンシューティングは本当に楽しい。
こればかりは新百合ヶ丘の自宅では無理である。
600坪の敷地と外周の約3分の1を財産区林に囲まれたロケーションは、シューティングレンジとして最高なのだ!