八ヶ岳オフィスの広さは40㎡(約24畳)、これに対して自宅書斎は10㎡弱(約6畳)なので、仕事をする際の開放感には雲泥の差がある。
デスクの長さ(幅)もオフィスが約4mあるのに対して、書斎は2m弱なので、デスクワークの機能性や快適性では、オフィスがはるかに勝っている。
まあ「勝負にならない」と言えるだろう。
だが、可能な限り、オフィスでも書斎でも「同一の環境」で仕事が出来るように、オフィス機器やIT機器の「お揃い化」にこだわってきた。
例えば、椅子、キーボード、マウス、デスクマット、スキャナ、スマートスピーカー、Webカメラ等々、同一メーカーの同機種に統一した物がかなりの数ある。
購入や交換の時期もなるべく同じタイミングにしてきた。
「こだわり」という意味では、オフィスのデスクを自作する際に、書斎デスクと天板の高さを同じにしたなんてのが典型である。
「お揃い」のひとつがシュレッダーだった。
2014年1月にオフィスのセルフビルドが内装も含めて完成した際に、AmazonでFELLOWESの同機種を2台購入した。
購入からもうすぐ丸8年になるのだが、今回の八ヶ岳オフィス出社直前に、書斎の方のシュレッダーがクレジットカードを裁断する際に異音を発してまったく動かなくなった。
それまで異常なく動いていたので「突然死」という感じだった。
仕方ない。買い替え機種はオフィス出社後に選ぶとするか… そう思って、オフィスに出社。
すると今度は出社後6日目に、オフィスのシュレッダーが、紙を裁断しようとしてもまったく無反応になってしまった。
オフィスに置いてあったマニュアルで、トラブル対応を試みたがすべて駄目。
結局、2台共に約8年の使用で、ほぼ同時期に「ご臨終」となった。
それまで異常や故障はなく貢献してくれたので、正に「ぴんころ状態」だった。
まるで「実質耐用年数タイマー」でも作動したかのような清々しさであった。
こういうのを「寿命」と言うんだろうな…
結局、オフィスも書斎も「HP製」の同型機種を導入した。
新型機がAmazonから届いた際に、ふと「シュレッダーの法定(税務上の)耐用年数」って何年なのか興味が湧いた。
調べてみると「5年」であった。
オフィスと書斎の2台は、法定耐用年数の1.6倍近くも頑張ってくれた事になる。感謝しなくちゃ…
私は、常日頃「耐用年数」なる概念に疑問を抱いていた。
まあ、税務上の規定以外にも、自動車であれば「10万㎞走行を目途に下取り価格が大きく低下」とか「新車登録から13年超で自動車税アップ」なんて「慣行」や「税制」等がいくつもある。
ちなみに、新車の法定耐用年数は普通自動車が6年(タクシーやレンタカーだと4年)、軽自動車が4年と定められている。
私は、個々の対象物の状態などお構いなしに「お上」「業界」「会社」などが勝手に定めたルールや慣行の類が大嫌いなのだ!
その最たる例が人間であれば「定年退職」だ。
私が社会に出た頃は「60歳定年制」が基本だった。
このルールに従えば、私は今年の9月に「定年」を迎えて、大好きな「銀行業界の調査分析稼業」に「終止符」を打つ事になっていたはずだ。
もっとも、定年は「65歳」とか「70歳」に延長される動きにある。
だが一方で、雇用期間延長に伴い、金融機関では「事実上の上がり」である「役職定年」の時期が早まる傾向にある。
我が身を振り返って、60歳の誕生日を境に、自分のアナリストとしてのスキルが急低下したなんて事は絶対にない。
むしろ常に新しい事を学び続けているので、経験と知識は1日1日と増え続けて行く。
これは、どんな職種だって同じはずだ!
それを強引に「線引き」してしまうなんて、こんな「馬鹿で不合理な話」はない。
我が社は「仕事の引き際は、代表取締役である私が、潔く、そしてお洒落に決める」という規定になっている。ただそれだけだ!
実は最近、シュレッダーの他にも、BoseミュージックシステムのCDチェンジャーや経理業務用のノートPCが相次いで「天寿」をまっとうした。
これらもオフィスの完成と同時に購入した物で、やっぱりちょうど「8年が壁」になっていた。
仕事用のデスクトップPCは、オフィスも書斎も既に「3代(台)目」なので、経理処理専用とは言え、ノートPCは本当によく頑張ってくれた。
そんな事が続いたので、私は少し「感傷的」或いは「依怙地」になっているのかもしれないな…
うん、少し肩の力を抜こう。
でもやっぱり、私は「仕事」でも「プライベート」でも、世間一般の不合理な取り決めや慣行になんて、絶対に従わないで生きて行くぞ!