我が家には3人の息子がいる。
この内、三男は新百合ヶ丘の自宅から歩いて5~6分の場所に、お嫁さんと暮らしている。
先日、我が家に遊びに来た時に面白い話をしてくれた。
「運転免許更新時のあるある話」のひとつだった。
ご高齢の方の視力検査の際に「開いている方を答えて下さい。」と問うと「真ん中」と真面目に言う人が多いのだそうだ。
ああっ、確かに間違ってないよな!
私のツボに嵌まって、久し振りに声を出して笑った。
それが人間ドックの2~3日前だったので、こりゃドックの視力検査の際にやったら超ウケるなと閃いた。
ワクワクしながら、視力検査を迎えた。
あちゃ~、ここは両眼で検査機を覗いて、手元の操作で上下左右を選択する方式だった。
でも、どうしてもウケたかったので、女優の木村多江さんに似た雰囲気の看護師さんに「あの~、真ん中が押せないんですが…」と言ってみた。
全然冗談とは気付いてくれず「バーの操作は上下左右から選んで下さいね。」という冷ややかな言葉が返ってきた。
ツボではなく、ドツボに嵌まってしまった…
その後、名誉挽回のために、真面目に視力検査に取り組んだ。
あれっ? 今日はよく見えるな…
結果は、左右共に1.2だった。勿論、裸眼である。
高校生までは南房総の田舎で暮らし、遠くばかりを見ていたせいか、視力(と性格)はとても良かった。
中学生の頃は2.0の時もあったはずだ。大学生までは左右共に1.5の事が多かったな。
大学は多摩動物園の付属だったので、生まれ故郷に負けないような田舎に広大なキャンパスを有していた。
結果的に、常に遠くを眺めて「視力トレーニング」をしていたのだと思う。
社会人になってから、視力は徐々に低下して、40歳代の後半からは「老眼」も進んだ。
昨年の人間ドックの視力検査では、過去最低を記録し、確か左が0.9、右が0.7にまで低下したはずだ。
視力検査を受けるのは1年5ヵ月ぶりだったが、実は日常生活でも、何となく遠くがはっきりと見えるようになったと感じていたのだ。
9月に「還暦」を迎えた私の視力が回復した理由がなんであるかを冷静に考えてみた。
ひとつは「ブルーベリー」である。
例年、春先と決めていた人間ドックが、コロナ禍等々の影響で今年は初めて11月にズレ込んでしまった。
その結果、新鮮なブルーベリーを毎朝ヨーグルトと一緒に食するような生活を3ヵ月以上続けたタイミングでの人間ドックの受診となったのである。
ふたつめの理由は「エアガン」かな?
コロナ禍で八ヶ岳オフィスに籠もっている時間が増えたため、今年の春から夏にかけては、かつて無い程の頻度で気晴らしにエアガンシューティングを楽しんだのだ。
勿論、社主さまが不在の「単独出社」の時に限定しての話であるが…
最後の理由は「八ヶ岳滞在期間が増えた事」である。
八ヶ岳ライフでは、財産区林の木々や山々など遠くを眺めて暮らす事が多い。
そう言えば、オフィスの窓越しに、庭に見える木の葉の枚数を無意識に数えている事とかあるものな…
ある意味、「子供の頃の環境と習慣」が戻ったと言い得るかもしれない。
ブルーベリー、エアガン、八ヶ岳ライフのどの効果が大きいのかは定かではない。
だが「人間が本来持つ能力」が還暦を迎えて回復するなんて、ちょっと嬉しいな…
よ~し、来年の視力検査では左右共に「1.5」を目指すぞ!