八ヶ岳オフィスであろうが、自宅であろうが、忙しくて慌ただしい事には変わりはない。
朝イチの〆切りであった金融誌の原稿を9時前にメールで送って、ちょっと一息。
別に、忙しい事は嫌いではなく、何もせずにノンビリと時間を浪費してしまう事の方が、私には「苦痛」である。
正確には「恐怖」と言えるかもしれない。
我が家の社主さまも、私とはこの点がよく似ているような気がするな…
だが、八ヶ岳にいる時は、忙しい中でも「庭の散策」という大きな楽しみがある。
残念ながら、自宅の狭いロックガーデンでは、そんな大切な息抜きが出来ないのだ。
仕方ないので、Noteくん越しに八ヶ岳の状況を楽しむ。
今日も晴れだな。枕木テラスの上は落ち葉で埋まっているじゃないか…
この程度でも、Coffee breakの際の気分転換には十分になる。
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さて、明日はいよいよ「人間ドック」の日だ。
私は、1998年秋のロンドン出張での経験を切っ掛けに、37歳の時に人生の目標を劇的に転換した。
以来、還暦を迎えた現在まで、極めてシンプルな「3つの目標」が基本になっている。
①健康で ②夫婦仲良く ③好きな仕事を楽しくする という、普通の人から見れば「何それ?」って感じのありふれた内容である。
だが、この目標実現のために10年単位の綿密な計画を立て、かなりの時間と資金を投じて、様々な「仕組み」を構築してきた。
ロンドン出張の直後から開始した「八ヶ岳での第2の拠点探し」は、その最たるものであり、資金的にも時間的にも投資は最大になっている。
50歳を迎えた時点で3大目標に「好きな事、楽しい事だけして生きて行く」と「仕事をなるべく長く続ける」が付帯事項となった。
還暦記念で加わったのが「しなやかに変わる」である。
3大目標の2番と3番に関しては達成に揺らぎはないが、1番目の「健康」については「油断大敵」だ。
年に1回の「人間ドック」は、様々なリスクの早期発見のために欠かす事の出来ない「重要イベント」なのである。
かつては、我が社の経費で、私も社主さまも「富士見高原病院」で人間ドックを受診していた。
だが、非常勤役員としてお世話になっている金融グループが、役員用の年間50万円以上もする人間ドックコースを会社負担で契約してくれているので、私はそちらの方を利用するようになった。
東京駅のすぐ脇にある高層ビルの中にある専門クリニックなのだが、兎に角、検査項目がビックリするほどに多い。
富士見高原病院の主治医の先生が、その結果を確認するのを毎年、私以上に楽しみにしているような気がする。
主治医の先生曰く「私が見た事も聞いた事もないような検査項目が沢山あって、面白いのよ..」との事。
幸い、私は胃カメラ、大腸の内視鏡検査等もまったく苦ではない。
MRIなんてあの狭い空間でドンガンと響く音を聞いていると本当に落ち着く。脳機能検査なんて大好きだ。
ナースさん達は、フジテレビのアナウンサーさん達が皆、転職してきたんじゃないかと思える程である。
だが、唯一苦手なのが「検査前日の儀式」である。
あの不味い「検査食」を3食食べて、食後に「バリウム」を3本飲まねばならない。
さらに就寝前には「下剤」である。これが本当につらいのだ。
バリウムの「コロンフォート」、下剤の「マグコロール」なんて1回で名前を覚えてしまった。
薬に「コロン」とか「コロール」なんて不吉な名称を付すなよな!
私は、この人間ドック前日の一連の儀式を「四つの苦行」と呼んでいる。
ああっ、もうすぐ「二つ目の苦行」の時間だな。
本当に憂鬱だな…