SARS-CoV-2ちゃんが休憩中である「束の間の平穏」の期間に、動けるだけ動いて、楽しめるだけ楽しもうと決めた。
そんなわけで今週前半は「八ヶ岳←→南房総 往復600km」の旅を一気に敢行。
「旅」と言っても、私の父の定期検査等に病院で立ち会うというミッションがメインである。
だが、最近は社主さまとのちょっとした旅や移動の際には「ログハウス展示場訪問」を可能な限り予定に組み込む事にしている。
「将来は八ヶ岳に完全移住ですか?」とよく問われるのだが、そんな状況を考えた事は一度もない。
そもそも「二拠点生活」が八ヶ岳ライフを始めた時からの基本(岩盤)構想である。
会社業務の多角化や自然災害や自然環境変化(温暖化・寒冷化)への対応、高齢化による体力低下への備え等々、「安全保障(リスク分散)」の観点から、2時間以内に移動できる圏内に「暮らしと仕事の場」を複数持ち続けようと決めている。
八ヶ岳が「メイン」、もうひとつの拠点が「サブ」と、現在の「自宅」と「八ヶ岳」の関係が逆転する事はあるかもしれないが、そのどちらかだけにすることは、私の人生設計のシナリオにはないのだ。
最近になって、八ヶ岳以外の拠点を置く場所(現在の自宅とは別)については、私と社主さまとの間で合意に至った。
さらに建物は「人生100年時代」の到来を想定し「完全バリアフリーのログハウス」にしようと決めた。
そこで、改めて様々なログハウスメーカーの情報収集を本格的に始めたのである。
先日、長男にその旨を伝えると「3棟目のログハウスかよ。それも市街地に…」と呆れられたのだが、夫婦揃ってログハウスが大好きなのだから仕方がない。
実際の行動に移すのは、まだ数年先になる予定だが、「何事も準備は早めに万全に」がモットーなので、もう動き始めている。
今回、南房総で訪問したのは「TALO」の展示場である。
見学の予約を入れて、まずはオフィス兼用の築1年程の平屋ログで先方の社長さんと面談。
私も社主さまも、ログハウスのことは知り尽くしているので、一般的な解説の類は一切不要。
「他のログハウスメーカーとの違い」と「市街地にログハウスを建築する場合の注意点」に主にフォーカスして説明を聞いた。
この社長さんは、八ヶ岳美濃戸口の近くにログハウスを1棟建築した経験があるとの事。
八ヶ岳での冬場の建築工事の過酷さが忘れられないそうだ(そりゃ無謀である…)。
その時の経験も踏まえて、「八ヶ岳」と「南房総」を例に、自然環境に応じた建築の際の工夫や留意点等について教えていただいた。
とても参考になる面白い内容だった。
その後、車で6~7分の場所にある「2階建て+ミニログ増設」のモデルハウスに案内された。
丸ログの八ヶ岳本宅(カナダのメーカー直輸入)とは雰囲気がまったく異なり、どちらかと言うと角ログのオフィス(キットはビッグボックス製)に近い。
モデルハウスは、角ログの2階建てに、ミニ丸ログ(ダイニングルーム専用)がジョイントされていた。
かなり強引な組み合わせなのだが、何故か違和感がなかった。
案内をしてくれた社員の方のお話しだと、この建物は「元々はTALOの会長さんの別荘」だったとの事。
ナルホドね!ログハウスを知り尽くした人達だと、こんな「荒技」も出来てしまうんだ。
「ログハウス道」は奥が深いな…
この手の改造は、八ヶ岳本宅でも可能だろう。これも違った意味でとても勉強になった。
豪華なカタログもドッサリもらって、とても実り多き展示場訪問となったのである。
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その後は、お決まりの行動パターンに移行。
道の駅巡りに、食事は「海鮮尽くし」。
朝目覚めてすぐに海を眺めて、父の病院に付き添って…
(『八ヶ岳稿房』では珍しい海の動画)↓
という感じで、特に変わり映えは無かった。
だが、よくよく考えると「道の駅巡り」を除けば、「八ヶ岳では出来ない事」を粛々とこなしたわけである。
私は、人間は「好奇心」や「向上心」が萎えてきたら、急速に「老い」が加速するのではないかと考えている(危惧している)。
そういう意味では、共に「還暦」を迎えた節目の年に、夫婦が次なる目標を共用できたのは、幸せな事ではないかと思うのだ…