枕木「第二の人生」22年— 八ヶ岳ロマンスグレーか…

今日も昨日に引き続いて「戻りの夏」。八ヶ岳ブルーの空が広がるのは嬉しいが、ちょっと暑かったかな?

もっとも、無風状態ではなかったので、昨日よりは過ごしやすかった。

夕方涼しくなってからメインウッドデッキに出てガーデンベッドの上に寝転がった。

すると、財産区林からガサガサと動物が移動する音が聞こえてきた。

音の方向を見たら「鹿」だった。ああっ、いつもの「親子連れ」の2頭だな。

どうやら我が家の事が相当気に入ったらしい。

ホスタさん達に危害さえ加えないのであれば、友達になってもイイんだがな。

人間の友達いないし…

そう言えば、今朝、我が友、リスのミッターマイヤーが枕木テラスのガーデンテーブルの上に遊びに来ていた。

枝から落ちてテーブルの上に転がった山栗の実を収穫しに来たのだろう。

ビデオを撮ろうと思ってNoteくんを構えた途端に、彼は慌てて逃げて行った。

オイオイ、長い付き合いじゃないか。

山栗は取り放題、危害なんて加えないんだから、ビデオ位は撮影させてよ。
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さて、今日は「枕木」の傷み具合でもチェックしようか。

私は、「柳生 博」さんを「八ヶ岳ライフの師」と勝手に仰いでいる。

「師」の枕木に対する「思い」と枕木を使った庭の「素朴さ」に感銘を受けて、本宅購入の直後に「枕木調達大作戦」に動いたのは2000年の事であった。

最終的には、3つの仕入れ先から計350本調達。

枕木1本の平均的面積(最大面)は0.55㎡程度なので、350倍すると約193㎡(約106畳)。

実は、我が家の庭においては、メインとオフィス合わせて約75畳のウッドデッキよりもはるかに、その存在感は大きいのだ。

駐車場、スロープ、テラス、薪置き場、お庭の縁台、さらには小径と敷設範囲は広い。

ウッドデッキの方は3年に1回、キシラデコールの塗装をしているが、枕木はメインテナンスフリー状態。

オフィスセルフビルドの基礎工事の際に重機の重さで数本が破損したが、業者さんがすぐに無料で補充してくれたので、2000年の購入以来、追加コストはほとんど発生していなかった。

八ヶ岳のライフの正に「大功労者」だったのである。

だが、元々は、列車の重さにじっと耐えていたものが、コンクリートの枕木の普及によって引退し、中古枕木として我が家で「第二の人生」を送っているのである。

現役の枕木時代が何年あったかは不明だが、我が家での「第二の人生」も既に22年目を終えようとしている。

部材としての劣化は着実に進み、今年の5月には、初めて枕木駐車場で枕木ブロックを使った補修作業を行った。

今日は、駐車場以外の部分の劣化状態を細かくチェック。

さらに、鉄筋の釘の頭が浮いた部分をハンマーで打ち付けるなどした。

幸いな事に、枕木駐車場以外には、まだ目立った損傷はない。

枕木テラスについては、表面は白くなったが大きな損傷はなかった。スロープとの境界の枕木がちょっと傷んでいるな...
枕木テラスについては、表面は白くなったが大きな損傷はなかった。スロープとの境界の枕木がちょっと傷んでいるな…
枕木はすべてレール状に枠組みを作ってから、その上に枕木を積み上げている。レール部分に劣化はない。

枕木駐車場は車重2.6t超のD4の重さを支えているので、やはりその影響が大きいのだろう。

D4の2.6tの車重に耐えるため枕木テラスの部材の傷みがやっぱり一番大きいかな…
枕木駐車場を22年前に作った時の状態と比較すると、部材の変化(劣化)の状況が浮かび上がる。

2000年の購入当初は防腐剤(クレオソート)の色がまだ濃かったが、我が家の敷地で直射日光や風雨に晒され、イイ感じに白くなってきている。

2000年に搬入された枕木の色。防腐剤がタップリと染みこんで「焦げ茶色」だった。

枯れてロマンスグレーになった枕木って感じだ。

「八ヶ岳ロマンスグレー」なんて呼び名がお洒落だな!

枕木スロープに大きな損傷はない。焦げ茶色だった部材は白くなって、見事に周辺の環境に馴染んで、一体化している。何となく「ロマンスグレー」に枯れた感じかな…

この状態ならば、当分は「現役続行」可能である。

私が購入した当初は運搬費込みで1本平均1,800円程度で調達できたが、現在は、中古枕木価格は高騰し1万円前後になっている。

今、枕木をすべて入れ替えたら350万円か…

八ヶ岳ライフをスタートした頃には、想像できなかったような状況なのだ。

よくよく考えれば「枕木」の部材は、クリ、ヒノキ、ヒバ、ブナなどの「広葉樹」である。

八ヶ岳ライフにおける「樹木の恵み」の大きさを再認識した1日だった。

ああっ、今日は夕陽も美しいな…

今日は樹間に沈む夕陽が美しかった…