八ヶ岳 普段よりもさらに「平穏」な朝 — 秋の気配深まる

ビジネス以外では見事に「社会性が欠如」している私でも、ここ数日は「八ヶ岳は大丈夫ですか?」といった感じで、お心遣いのLineやメールを何件かいただいた。

本当にありがたい事である。

だが、社主さまは私の何倍もそんな連絡が入るらしく、昨日などはずっとLineと睨めっこしていた。

「個々人の人望は災害時に客観的に評価できるんだな…」— また新しい知見を得た。
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ご心配をお掛けしたようだが、八ヶ岳 富士見高原の我がオフィス周辺には、何の災害もトラブルも発生していない。

むしろ「静かな週末」であった。

雰囲気で語っているのでなく、我が社の子会社「トリグラフ西麓気象観測所」が、気温・湿度・気圧等だけでなく「降雨量」「風速・風向」もしっかりとモニターして、記録してくれる。

トリグラフ八ヶ岳西麓気象観測所の「雨量計(手前)」と「風向・風力計(奥)」はオフィスウッドデッキの手摺りに設置してある。正にピンポイントで気象情報をモニター・記録できる。

そのためかなり早い段階で「今回は心配なさそうだな!」と判断できた。

これまでの経験で「風雨共に強いケース」における「倒木」やそれに伴う「停電」が、富士見高原界隈では最も厄介である事がわかってきた。

今回の雨は、ほぼ無風状態であったし、雨量も災害発生を懸念する程ではなかった。

Netatmoの雨量計はタイムスケールを自由に変更して降雨量を確認できる。こちらは「1時間スケール表示」。15日の早朝が降雨量のピークで1時間に15mm弱の雨が降った事が確認できる。

オフィス周辺の気候に関する「ピンポイントのデータ」がある事が、自然災害に対する「冷静な対応」につながるように思えるのだ。

もっとも、これは現時点での状況であって、明日以降に予想される大雨に対して「油断」しているわけではない。

「臆病かつ慎重」に自然災害に対しても備えようと考えている。

そして、十分に備えた上で災害に巻き込まれた場合には「私の運命」だと思って諦めるつもりでいる。

オフィス周辺の気象に関しては詳細な情報収集が可能なのだが、残念ながら「八ヶ岳の中腹から上」にかけて降った雨の量は、直接確認する事が出来ない。

それを間接的にチェックできるのが、我が家の敷地に隣接した財産区林の底に位置するの涸れ沢(フウキ沢)の状況だ。

雨が降った翌日は、隣接する財産区林の底部にある涸れ沢「フウキ沢」を観察するのが私のルーティンとなっている。かなりの高度差があるので油断すると滑り落ちる。

最近は年に数回、涸れ沢に小川のような川筋ができるようになっており、今年は5月下旬に「三筋の流れ」が形成された。

私が直接見た限りでは、5月下旬の流れは「過去最高の水量」だった(https://triglav-research.com/?p=32746)。

昨日の昼過ぎには、今年2回目の「小川の流れ」を確認した。

だが水量は明らかに5月よりも少なかった。今朝はどうかな?

ガーデンブーツを履いてフウキ沢へと下りていった。

二筋の水が流れた痕跡を発見。どうやら今回も「三筋」状態の時があったようだ。

肝心の「フウキ沢」はどうかな?

こちらは流路が岩や石になっていてやや幅があり、最後まで水が流れている事が多いのだ。

フウキ沢が「涸れ沢」ではなくなっていた。上流にある八ヶ岳で降った雨の状況を間接的に知るには」フウキ沢の定点観測」が有効なのだ!

予想通り、まだそれなりに強い(緩いかな?)水の流れがあった。

だが、水に濁りはなく澄んでいた(飲みたくなる程ではないけれど…)。

上流の降水量も大したことはなかったんだろうなと判断。

ちょっと安心して、そのまま「庭の散策」を続けた。

今朝の敷地内は普段以上に「平穏」だ。雨が完全に上がったら、今年2回目の草刈り&芝刈りだな…

空を見上げると雲の隙間にチラッと青空が垣間見えた。

今朝はまだ雲が多いが雨は降っていない。雲の隙間に青空がほんの少しだけ垣間見える。

敷地内の至る所で「秋アザミ」の開花が始まっている。

秋アザミが咲き始めると、当然ではあるが秋の雰囲気が敷地内に漂い始める。

キノコの顔ぶれもちょっと変わってきたかな?

敷地内に顔を出すキノコの種類も夏場とは違うな…

ここ数日の雨の前までは、うるさい程だった「夏ゼミの合唱」も今日はかなり控えめで、むしろBGMのように心地良い。

まるで雨が「八ヶ岳山麓に籠もっていた熱」を運び去ったかのようで、一気に「秋の気配」が深まったような気がする。

う~ん、お庭には、既に「秋の気配」が漂いつつあるな…

今日も八ヶ岳の朝は、ひたすら「平穏」である。

いや、普段よりもさらに平穏だな…