ビジネス以外では見事に「社会性が欠如」している私でも、ここ数日は「八ヶ岳は大丈夫ですか?」といった感じで、お心遣いのLineやメールを何件かいただいた。
本当にありがたい事である。
だが、社主さまは私の何倍もそんな連絡が入るらしく、昨日などはずっとLineと睨めっこしていた。
「個々人の人望は災害時に客観的に評価できるんだな…」— また新しい知見を得た。
—–
ご心配をお掛けしたようだが、八ヶ岳 富士見高原の我がオフィス周辺には、何の災害もトラブルも発生していない。
むしろ「静かな週末」であった。
雰囲気で語っているのでなく、我が社の子会社「トリグラフ西麓気象観測所」が、気温・湿度・気圧等だけでなく「降雨量」「風速・風向」もしっかりとモニターして、記録してくれる。
そのためかなり早い段階で「今回は心配なさそうだな!」と判断できた。
これまでの経験で「風雨共に強いケース」における「倒木」やそれに伴う「停電」が、富士見高原界隈では最も厄介である事がわかってきた。
今回の雨は、ほぼ無風状態であったし、雨量も災害発生を懸念する程ではなかった。
オフィス周辺の気候に関する「ピンポイントのデータ」がある事が、自然災害に対する「冷静な対応」につながるように思えるのだ。
もっとも、これは現時点での状況であって、明日以降に予想される大雨に対して「油断」しているわけではない。
「臆病かつ慎重」に自然災害に対しても備えようと考えている。
そして、十分に備えた上で災害に巻き込まれた場合には「私の運命」だと思って諦めるつもりでいる。
オフィス周辺の気象に関しては詳細な情報収集が可能なのだが、残念ながら「八ヶ岳の中腹から上」にかけて降った雨の量は、直接確認する事が出来ない。
それを間接的にチェックできるのが、我が家の敷地に隣接した財産区林の底に位置するの涸れ沢(フウキ沢)の状況だ。
最近は年に数回、涸れ沢に小川のような川筋ができるようになっており、今年は5月下旬に「三筋の流れ」が形成された。
私が直接見た限りでは、5月下旬の流れは「過去最高の水量」だった(https://triglav-research.com/?p=32746)。
昨日の昼過ぎには、今年2回目の「小川の流れ」を確認した。
だが水量は明らかに5月よりも少なかった。今朝はどうかな?
ガーデンブーツを履いてフウキ沢へと下りていった。
二筋の水が流れた痕跡を発見。どうやら今回も「三筋」状態の時があったようだ。
肝心の「フウキ沢」はどうかな?
こちらは流路が岩や石になっていてやや幅があり、最後まで水が流れている事が多いのだ。
予想通り、まだそれなりに強い(緩いかな?)水の流れがあった。
だが、水に濁りはなく澄んでいた(飲みたくなる程ではないけれど…)。
上流の降水量も大したことはなかったんだろうなと判断。
ちょっと安心して、そのまま「庭の散策」を続けた。
空を見上げると雲の隙間にチラッと青空が垣間見えた。
敷地内の至る所で「秋アザミ」の開花が始まっている。
キノコの顔ぶれもちょっと変わってきたかな?
ここ数日の雨の前までは、うるさい程だった「夏ゼミの合唱」も今日はかなり控えめで、むしろBGMのように心地良い。
まるで雨が「八ヶ岳山麓に籠もっていた熱」を運び去ったかのようで、一気に「秋の気配」が深まったような気がする。
今日も八ヶ岳の朝は、ひたすら「平穏」である。
いや、普段よりもさらに平穏だな…