地球が怒っている!—涸れ沢に流れる3筋の小川

まだ梅雨入り前なのに、八ヶ岳富士見高原は終日の雨。それもかなりの雨量だ。

TVのニュースでは、各地で(5月としては)観測史上最高の雨量などと報じているが、さすがにそこまで激しい雨ではない。

だが「五月雨(さみだれ)」という感じでもなく、5月の八ヶ岳では経験の無い「嫌な感じの雨」だ。

出歩く気も起きないので、仕事がもの凄く捗ったのが救いだな…

午後3時前にちょっと小降りになったので庭に出た。

「謎の犯人」による食害によって、新芽を出した直後に壊滅状態となった「ホスタさん達」は1株も脱落する事なく、凄い勢いで生長している。

唯一、惨劇を免れた「サマーブリーズ」は、こんなに大きく育った。何者かに守れれているのだろうか?

新芽が出始めたばかりであった事が幸いしたようだ。

このホスタさんは、まだ新芽が2~3本しか出ていなかったので「運が強い」株だ。

いくつかの葉には「囓られた後」がはっきり残っていて、惨劇を思い起こさせる。

新芽の時に謎の犯人に囓られた部分は。痛々しく葉の咲きが直線状態になっている。

惨劇後は食害はまったく無く、「トリグラフ護衛隊群」は、これまでの所、害獣の侵入をしっかりと防いでくれている。

ホスタさん達の無事を確かめた後、お庭の縁台を設置した芝生スペースを歩いた。

芝生の緑が日に日に濃くなっている。

庭の芝生は緑の濃さを一気に増してきた。本宅とオフィスの間に自生する2本の白樺も随分と大きくなったな。

シュガーメイプルもここ数日で一気に葉が生い茂り、鹿軍団の襲撃で移植直後に丸裸にされたのが嘘のようだ。

シュガーメイプルは、今年は一気に大きくなりそうだな。鹿の食害で30cm程の幹だけ状態にまで追い詰められたのが嘘のようだ…

ふと、財産区林の方から水が勢いよく流れる音がする事に気が付いた。

おやっ、今日の雨で涸れ沢(フウキ沢)に小川ができたかな?

この涸れ沢に小川が流れているのに出会うのは、かつては数年に一度程度であった。

だが近年の異常気象でその頻度は上昇傾向にあり、昨年は3回も遭遇(回数新記録)。

しかも、その内の1回は4日以上も小川が消えなかった(最長記録)。

富士見高原の年間の全体雨量が増えている感じはまったくしない。

おそらくは、ゲリラ豪雨的な短期集中型の降雨が増えたか、八ヶ岳の森林の保水力が低下しつつあるのだろう。

長靴に履き替えて、財産区林の涸れ沢に向けて歩いて行った。

本宅やオフィスとはかなりの高度差があるので「下りていった」という表現が正しいかな?

財産区林の涸れ沢までにはかなりの高度差があるので、長靴に履き替えて、慎重に傾斜地を歩いて行った。

財産区林の谷の底まで近付いた所で、驚きで足が動かなくなった。

3筋の小川(もう、川と表現すべきかな?)ができて勢いよく水が流れていたのだ。

目指す涸れ沢の筋よりもはるか手前に水の流れが出来ていてビックリ。思わず足が止まった。

22年目を迎えた我が八ヶ岳ライフにおいて、こんなのは初めての経験だ。

涸れ沢の上流では、こんな「川」が出来上がるほどの大雨が降ったのだろうか?

これまで水が流れたのを見た事がない部分にも小川ができていた。もう「川」と呼ぶべきだろうか?

この「異様な光景」をノートくんで動画保存しようと録画ボタンを押したら、富士見町の防災スピーカーから、ちょうど午後3時の音楽が流れてきた。

何かの警報かと思い、ちょっとドッキリした。

う~ん、やっぱり「嫌な感じ」だ。

地球が壊れ始めている。苦しんで、そして、怒っている…

最近、そんな事を頻繁に感じるのだ。