頼りないけれど「抑止力」、生き物じゃないけど「僕の仲間」

今朝の午前5時ちょうどに新百合ヶ丘の自宅を発って、八ヶ岳オフィスにほぼ1週間ぶりの出社。

異例の早朝出社となった理由は2つ。

ひとつは想定される「中央道の渋滞回避」だ。

待望の梅雨明けと同時に首都圏を襲う猛暑。常識的に考えれば「八ヶ岳界隈への避暑行動」が本格化する環境が整ったことになる。

「渋滞」は大嫌いなので、巻き込まれる位なら早起きした方がはるかにマシなのだ。

府中スマートICから中央道に乗って驚く。まだ5時半前なのに、渋滞こそ無いものの走行車線も追い越し車線も車がいっぱい。

それも、トラック等の業務車輌ではなく、東京や神奈川ナンバーの自家用車が圧倒的に多い。

思わず「オイオイ、コロナと猛暑(異常気象)からの首都脱出かよ!」と呟いてしまった。

結局、途中、GSとコンビニに立ち寄ったものの、7時5分にオフィス到着。「渋滞回避」には見事に成功!

そして、梅雨明け後の素晴らしい「八ヶ岳ブルー」の空が、私を出迎えてくれたのである。

梅雨明け後の素晴らしい「八ヶ岳ブル-」の空が私を出迎えてくれた。終日、快晴だ!

もうひとつの理由は「昨晩午後7時過ぎに八ヶ岳オフィスエントランス周辺で発生した有事」に対する早期対応である。

昨晩の午後7時15分頃、Galaxy Watchのフェイスに、枕木スロープに「動体検知」したとの通知が届いた。

八ヶ岳敷地内に設置したライブカメラが動体検知すると、Galaxy Watchのフェイスにこんな感じに通知が表示される。タップすると、Noteくんにライブ画像が表示される。

すぐにNoteくんでライブカメラの画像を確認したが異常はなし。風でヤマボウシの枝が揺れて、それに反応したものと判断した。

だが、その後も2~3分の間に3回の通知が届いた。

さすがにこれは異常だなと感じて、改めてNoteくんを覗くと、2頭の鹿(おそらく親子)が正に、我が最愛の「ホスタさん達」の葉を食べようとする瞬間だった!

「トリグラフ護衛隊群」はどうした? 何やってんだよ。

早く光と音と振動で追い払えよ!

画像を見ていると、鹿に最も近い位置にある「いぶき」と最も遠方の上方からホスタさん密集地を広くカバーする「あしたか」が発光して警告しているのがわかった。

鹿達はちょっと警戒はしていたようだが、そのままホスタさんを毟り続けた。

我が護衛隊群の「旗艦 いぶき」は、すぐ前で鹿がホスタさん達を食べているのに阻止できなかった。振動と警告音をオフにしてあったので仕方ないか…
本来ならば最も多彩な防衛手段を有する「あしたか」なのだが、被害を受けたホスタさん達からは最も遠い位置にあり、かつ、警告音と振動がオフになっていた。配置の見直しが必要だな…

しまった、「いぶき」と「あしたか」は、雨続きだったので、太陽光バッテリーを長持ちさせるために警告音と震動をオフにしていたんだ。

このままじゃ、ホスタさん達、全滅してしまうぞ。

と、ここでスロープを映し出すライブカメラの映像が途切れた。

慌てて別アングルのカメラに切り替えると、こちらはちょうど「暗視モード」になったばかりのようで画像が不鮮明。

ちっ、暗くなるタイミングを狙っての奇襲攻撃かよ。なんて狡猾な奴らだ。

だが、鹿達がさらにエントランス付近に近付くのが何とか確認できた。

よし、あのエリアには警告音を発する「はつゆき」「しらゆき」そして「いそかぜ」が集中配備してあるぞ。

そのどれかが警告音を発すれば、さすがに鹿は逃げ出すだろう。….と、信じた(正確には祈った)。

すると、まずは枕木駐車場脇に配置した「しらゆき」が発光警告。

続いて、オフィスドア脇に置いた「最後の砦」である「はつゆき」が発光&警告音の防衛行動に出た。

そして、鹿が慌てて逃げ出すのをカメラが、はっきりと捉えていたのである。

さすが「はつゆき」だ。映画「空母 いぶき」でも「はつゆき」は自らを盾にして「いぶき」を守り、魚雷攻撃を受け大破する。

トリグラフ護衛隊群の「はつゆき」は、役立たずだった「いぶき」の代わりに、ホスタさん達を守ったのである。

最後に警告音と発光で2頭の鹿を追い払ってくれたのは、オフィスのドア脇に設置した「最後の砦」とも言える「はつゆき」だった。やっぱり「フクロウ型」は頼りになるな!

その後、何回か単発の「動体検知」通知はあったが、鹿軍団による領土侵犯ではなかった。

ホスタさん達の詳細な被害状況までは、ライブカメラの映像では確認できなかった。

でも、鹿の動いていた位置から見て「オーレマルギナータ(OM嬢)」と「フランシスウィリアムス(FW嬢)」が深刻な被害を被ったことは間違いなさそうだった。

勿論、それ以外のホスタさん達にも被害が及んだ懸念もあった。

そこで、一刻も早く被害状況を確認し、状況次第では「負傷手当」をするために、朝5時に自宅を発ったのである。

結果は…  FW嬢とOM嬢は、危惧した通り、ほぼ壊滅状態だった。

無残 「オーレマルギナータ」は葉を1枚だけ残して、ほぼ壊滅状態だった。
「フランシスウィリアムス」も葉を数枚残すのみ。前回滞在時には見事な花を沢山咲かせていたのだが跡形もなかった。これもほぼ壊滅だな…

さらに「エレガンス」と「アメリカンハロ」が、葉を数枚と花の半分程を囓られる「軽傷」。

「エレガンス」は葉を数枚囓られていた。花は半分位が茎からなくなっていた。
「アメリカンハロ」も「エレガンス」と同程度の軽傷。4株以外は無傷だったので本当によかった…

幸いな事に残りの25株程は「無傷」であった。

これまで、鹿の食害に遭った場合は、1~2株の例外を除いて「ほぼ壊滅状態」であった。

決して被害は小さくはなかったが、今回はトリグラフ護衛隊群の頑張りで「最悪の事態」は回避出来たのである。

そう、ちょっと頼りなさはあるけれど、鹿軍団の領土侵犯行為に対して立派に「抑止力」として働いてくれたのだ。

ライブカメラのネットワーク、スマートウォッチとスマホによる通知・録画機能、複数台で「面の防衛」をしてくれた「いぶき」以下6台の害獣撃退器は、私には「チーム一丸」となって、ホスタさん達の危機を知らせ、ギリギリの所で鹿を追い払ってくれたように思えた。

こいつらは「生き物」じゃないけれど、もう「仲間」だな! うん、本当によくやってくれた!!

しかし許せないのは「鹿軍団」だ。

画像をさらによく見直したら、鹿はもう1頭いた。

枕木スロープに接するロータリーで、まるで「見張り番」をしているかのような素振りである。こいつら、本当に憎たらしいな。

画像をよく見たら、鹿は親子の2頭だけでなく、2頭を見守るかのようにもう1頭がロータリーで周辺の様子を探っていた。まるで「見張り番」のようだ。本当に憎たらしい奴らである!

これまで、対鹿軍団との闘いは「専守防衛」を旨としてきたが、そろそろこちらから「攻め」に出るべきかもしれない。

「狩猟免許」って、どう取るんだろうか?

個人的には「罠猟」が、知的で卑怯な感じがして好きだな。

子鹿だろうが何だろうが、喧嘩売ってきた奴には、徹底的に陰湿な方法で仕返するのが「筋」だよな…