今日も八ヶ岳 富士見高原はスッキリしない天気。
雨が降ったりやんだりで、私に真面目に仕事をするよう促しているのかなと思っていたら、なんと「梅雨入り」。
そんなわけで、当分は平日の「1日最低2時間の息抜き時間確保」ルールを遵守する事に決めた。
見事な位に「軽いランチ」を済ませたのは正午過ぎで、その頃から、ちょっと薄日が射し始めた。今日の「息抜き」は、この時間帯しかないなと即座に判断。
やろうやろうと思いつつ、先送りにしていた作業を一気に片付ける事にした。
「トリグラフ野戦病院」の大切な「箱入り娘」の「移植作業」である。とは言っても、人間の話ではない。
地植えした際に度重なる鹿の食害で「瀕死状態」になった木々をリハビリテーションするのが、我が「トリグラフ野戦病院」である。
2016年夏にオフィスウッドデッキを増設した際に、楓やブルーベリーを地植えから鉢植えに移植した後、デッキ上で保護したのが事の始まり(開院)だった。
その後は、敷地内で自生していた楓を保護するなど、鹿から徹底して隔絶。
この「野戦病院戦略」が奏功し、ブルーベリー達は見事に復活した。昨年からは夏の朝食のヨーグルトには連日、我が家のブルーベリーが添えられるようになったのだ。
野戦病院で大切に育てられた自生の「楓3姉妹」はこの春に敷地内に地植え。どれも順調に生長している。
そして、最も「治療困難」と思われたのが「ショウジョウモミジ」だった。
2010年に購入して地植えしたのだが、鹿の食害で年々小さくなって、2016年の紅葉前には葉はすべて毟られて幹だけ、それも長さは30~40cm程度と購入時の半分位になってしまったのだ。
入院から約4年半が経過。この「楓お嬢さん」は奇跡の復活を遂げて、樹高は1.2m程になった。この春もショウジョウモミジ特有の「深紅の葉」で、私を楽しませてくれたのである。
ホスタさん達と並んで私の「溺愛(過保護)」の対象であり、正に「野戦病院の箱入り娘」なのだ!
だが、前回の八ヶ岳滞在初日に、社主さまから「この楓、鉢が小さ過ぎるような気がする。他の楓みたいに地植えするか、鉢を大きくしないと根詰まりしていると思うよ。」との指摘を受けた。
これまでそんな事を気にした事はなかったのだが、確かに、楓3姉妹と比較すると水やりした後の水はけが悪いような気がしていた。ショウジョウモミジの鉢だけ、冬の間に土の上に氷が張っていた事があったのだ。
すぐにネットで調べると「水はけが悪い」のは、根詰まりでも末期症状と知って大慌て。
元々、ショウジョウモミジはその樹形から、地植えして防御柵で囲うのは難しいと判断。これからもずっと「野戦病院のシンボル」として、オフィスウッドデッキの上で鉢植えのままにする計画だったのだ。
そんなわけで、前回滞在時に「大型のキューブ型植木鉢」で、色がウッドデッキにフィットするタイプをネットで購入。自宅へ戻る前日に配送されて、そのままの状態でデッキの上に置いてあった。
よし、今日は速攻で移植するぞ!
我が八ヶ岳ライフの「心の師」である柳生博さんの「木々の移植」に関する教えはシンプルだ。「木が移植に気が付かない内に済ませてしまう」に尽きるとの事。
オフィスウッドデッキの上で、移植に必要な土や園芸用品をすべて揃えた後、古い鉢からすぽっと土ごと取り出して、用意していた新しい鉢にそっと置いた。
ああっ、確かに根がギッシリだ。社主さまの言う事は、やはり何でも素直に聞く(従う)べきだなと今回も実感。
移植作業はあっと言う間だったので、おそらく「箱入り娘」さんは気が付いていないんじゃないかな?
それにしてもウッドデッキにピッタリ似合う堂々とした鉢だな。キューブ型なので、これで本当に「箱入り娘」だぞ。
よ~し決めたぞ! 鉢の置き場所をこれまでの定番の位置から、メインウッドデッキや枕木テラスからも見える場所に変えよう。
仕事の合間のこういう作業って、本当に楽しいな… ちょっと大袈裟だが「至福の時」って感じだろうか?
おっとイケない。小さい方の鉢もあったんだ。
実は今回、キューブ型の鉢と植木鉢キャスターを別のネットショップで購入したのだが、何故か両店共に「大小2個セットで購入すると大幅割引」というプライシングになっていたのだ。
う~ん、次は誰(どの木)をこのお洒落な小型の方に移植しようかな?
まあ今日のところは「箱入り娘」さんだけで終わりにしよう。
他に緊急性のある「入院患者」はいないはずだよな…