2系統8台の監視カメラと赤外線感知式ライトのネットワーク、結界石&結界チップ、さらには新たに配備した「いぶき」からなる防衛力をもって「ホスタさん達」を中心とした庭の花卉類を「鹿軍団」や「謎の害獣」から守る日々が続いている。
同時に、5月3日夜から4日未明に掛けての「ホスタの惨劇」の容疑者捜しも継続。
ちょっと暇があれば、Noteくん(GN20Uから呼称を変更)を片手に監視カメラの映像をチェックしている。
これまでホスタさん達が被害を被ったのはいつも「夜間」。そのため夜間映像を中心にチェックしていたのだが、なかなかそれらしい画像を見つける事ができなかった。
だが、今日の昼食後、5月9日深夜のオフィスエントランス周辺を監視するカメラの画像を映し出していた際に「異変」を発見。
時間は5月9日午前3時36分36秒。
「いぶき1号機」が何かを感知し警告ランプが点滅を開始。約15秒点滅した後に一旦停止。
その約3秒後、枕木スロープの町道との接道部分に配置した赤外線感知ライトが点灯。
さらに約5秒後、何か小動物が枕木スロープを走り下りてきたのを監視カメラが記録し始めた。
ホスタさん達が密集するオフィスエントランスエリアに向かおうとしたところで「いぶき1号機」が再び点灯して警告。
監視カメラの画像では確認できないが、おそらく振動と音を発しているはずだ。
小動物は驚いたように一旦停止。「いぶき1号機」の存在を確認した上で、慌てて逃げ出した。
おおっ、凄いぞ、いぶき! 見事だ、いぶき!!
これぞ、私が理想としている「専守防衛」の在り方である。
私には「いぶき1号機」が小動物を追い払う様子が、「空母いぶき」が東亜連邦の潜水艦が警告無しに発射した対艦ミサイルを撃墜するシーンと重なった。
さて、問題の小動物の正体は何だろうか?
監視カメラの映像を拡大してチェック。スレンダーな体型と尖った耳、長い尻尾は「キツネ」と判断。
これまで「ホークアイ」に記録されたのは「鹿軍団」がメインで、少数派である小動物については「ネコとタヌキ」がほとんどだった。
私の分析通りに「キツネ」だとすると「新たな脅威」である!
しかし、キツネがホスタの新芽など食べるのだろうか?
キツネの「食害」について調べてみると「雑食系」で、人間の残飯や小動物(肉)だけでなくトウモロコシなどの穀類や植物など、その範囲は極めて広いようだ(知らなかった)。
画像では、明らかにオフィスのエントランス周辺を目指して移動している事から「ホスタの惨劇」の重要な容疑者である事は間違いない。
それにしても「いぶき1号機」の小動物感知の正確さと威嚇効果には感心した。先日ネコ2匹を撃退できなかったのは「日中」であったためかもしれないな…
「夜間防衛システム」としては十分に信頼できそうだ。
だが、現在配備済みの「いぶき」は2機のみ。これでは600坪の敷地内をカバーする事は到底、不可能である。
ホスタさん達の密集エリアや庭に分散する楓さん達を守るためには、何機配備したら良いだろうか?
いぶきの説明書に記載されている感知角度や面積を参考に図面を描くと「最低6機」との結果になった。
追加で4機配備すればイイんだな…
そう言えば「空母いぶき」の所属する「第5護衛隊群」も「いぶき」「いそかぜ」「あしたか」「はつゆき」「しらゆき」「あしかぜ」の6艦編成である。
もうこの際だから、あと4機追加購入して「対害獣」の「トリグラフ護衛隊群」を配備する事にしよう!
こうして「ホスタさん防衛戦2021」は、キツネという新たな脅威に対応し、さらなる防衛力増強の道を歩み出したのである。