今日でカレンダー上の2021年のGWは終わる。八ヶ岳を訪れる人出の多寡についての印象は、個々人の主観によって異なるであろうが、私個人としては事前予想をはるかに上回る「賑わい」であった。
我が家から歩いて2~3分の場所にある「カントリーキッチン」の駐車場は、メインウッドデッキから眺めると、いつもほぼ満杯の状況。
近場のスーパーやホームセンター、日帰り温泉の類はどこも車で溢れかえり、鉢巻道路を挟んですぐ近くにある「富士見高原貸別荘」の各区画には色とりどりのタープが満開だった。
GWの途中で、我が社(家)は再び「外食禁止」にしたので、私の憶測に過ぎないのだが、ちょっと有名な飲食店は、かなりの来店客が訪れた事だろう。
昨年のシルバーウィークには及ばないものの、政府の緊急事態宣言発出中とは思えない人出の多さに、正直、恐怖を覚えた。
「ワクチン接種さえ順調に進めば、来年のGWは2019年以前の世界に戻る」といった楽観的な観測もあるようだが、私はそうは思わない。
これからの世界は「新型ウィルス」と人類の闘い(知恵比べ)が恒常化するような予感がする。SARS-CoV-2は、その第1幕に過ぎないのではなかろうか?
「マスク着用、三密回避、不要不急の移動の自粛」といった生活習慣は、そう簡単には止めることが出来ないだろう。
そんな個人的予測を前提に「新しい八ヶ岳ライフの楽しみ方」を様々な領域で作り上げて行くつもりだ。
昨日は、その「お客様おもてなし版の実験日」。コンセプトは「人混みを避けて、スマートにコソッと楽しむ」である!
社主さまと八ヶ岳滞在中の長男、彼の大切なお客様を伴い、まずは北杜市方面を実地検分。
長男は、私以上に慎重、そして冷静な性格(だが愛想は無い)だ。
人混みは私同様に嫌いなので、彼の顔色を見ていれば、まるでリトマス試験紙のように「With COVID-19時代の安全(快適)地帯」が判断できるように思う。
まずは、八ヶ岳高原ライン⇒北杜八ヶ岳公園線と走行し「八ヶ岳倶楽部」等の有名スポットを巡った(と言っても前を走るだけ)。
「ちょっと寄って行くかい?」なんて声を掛けるまでもなく、車が満杯の駐車場を彼が警戒していたのがわかった。
続いて、長男もお気に入りの「中村農場」へ。
予想はしていたが、駐車場に入りきれない車が県道に並ぶ程の混雑ぶり。食事処の待ち合いスペースは順番待ちのお客さんで溢れかえっていた。
だが、我が家は始めからテイクアウトのお弁当を正午受け取りで予約済みだった。
Web上では「唐揚げ弁当」のみの扱いしか無いのだが、実は「裏メニュー」的に「八ヶ岳名水赤鶏チキンカツ弁当」も注文可能であることも確認済み。
唐揚げ弁当2個、チキンカツ弁当2個を待ち時間無しでゲット。売店では「八ヶ岳カステラ」を購入することを事前に決めてあったので、迷うことは無い。
事前の段取りのお陰で、人混みでの滞在時間を最小限に留めることが出来たのだ。
長男の顔をチラッと見ると、私の事前対応に対して「満足げ」に見えた。うん、このパターンはOKだな。
中村農場から八ヶ岳本宅への帰路は、一転して「穴場探訪」モード。
大滝神社(湧水)⇒井詰湧水⇒井戸尻遺跡と「名水巡り」のプランを組んだのだが、中村農場のお弁当の美味しそうな香りに堪えられず、井詰湧水は結局スキップ。
大滝湧水と井戸尻は、いつものような「単独貸し切り状態」ではなかったが、人混みとは無縁の状況。
特に、大滝神社は、名水に加えて「八ヶ岳界隈で有数のパワースポット」なる私の解説の効果は絶大。長男にも彼の大切なお客様にも好評だった!
八ヶ岳本宅に戻ってから、中村農場のお弁当と大滝湧水で汲んできたばかりの清水を堪能。これって新しいスタイルの八ヶ岳の楽しみ方だな。
かつて、八ヶ岳本宅を訪れてくれたお客様には「定番のご案内(おもてなし)コース」がいくつか存在した。
だが、With COVID-19時代にあっては「従来のコースは、ちょっと違うかな?」という気がしていたのだが、それが確信に変わった。
外食は避けて、食事は枕木テラスでのBBQと有名店の事前予約テイクアウト(テイクアウト可能な先がどんどん増えることを願う)。
名水巡りに、「空飛ぶ泥舟」等、藤森照信先生の作品ツアーなんてのもお洒落だな。
珈琲好きにはテーブルランドさんの本店(ログハウス)を紹介して、パンは「ジャンピン」なんてイイかな(早くフル営業再開しないかな…)。
そうか、尖石と井戸尻の両考古館も外せないな!
こんな感じに、元々、私が好みの場所が、次々に頭に浮かんでくる。
元の時代に戻る事を期待するよりも「時代はもう変わった」という前提で、ありとあらゆる領域でしなやかに変わって行く…
個人的には、もうこれしか無いと思うのだ!