八ヶ岳に周辺に数多く点在する「縄文遺跡」を訪れると、その環境の素晴らしさに感動する。
With COVID19 の時代を生きる私にとって「最上級のパワースポット」であり「聖地」とも言い得る特別な場所である。
そして「縄文の聖地」と諏訪地域の信仰のシンボルである「御柱」のコンビネーションは、その聖なるパワーをさらに増幅させるように感じるのだ…
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「八ヶ岳縄文聖地巡礼」の第3回は、国宝土偶「仮面の女神」さまの出土地である「中ッ原遺跡」だ。
正確に表現するならば「中ッ原遺跡」の一部を保存・整備した「中ッ原縄文公園」が探訪の地である。
八ヶ岳オフィスからは約18km、車で25分弱の場所にある。
第2回で紹介した「棚畑遺跡」との距離は約5km、車では5~6分程度であろう。
これ程近い場所から、縄文文化を奥深さを象徴する「2大国宝土偶」さまが出土した事実が、私が「八ヶ岳西南麓 縄文時代の首都説」を確信する最大の根拠となっている。
「中ッ原縄文公園」の周辺の環境は「棚畑遺跡」に勝るとも劣らない素晴らしさだ。
周辺360度、どの方向を眺めても「美しい山々」を遠望できる。
その開放感は正に「至高」である。
「中ッ原遺跡」では「仮面の女神」さまが出土したばかりではなく、200以上の竪穴住居址や3,400あまりの柱穴・墓穴・黒曜石の貯蔵跡なども発掘された。
公園内には解説板の他に「仮面の女神」さま出土の状況を再現したジオラマ展示施設があるのだが、冬期は閉鎖中だ。
公園中央部の地面に描かれたサークルは、縄文時代の竪穴住居の柱の穴の跡を再現したもの。
そして、中ッ原縄文公園の最大のポイントは、ジオラマ展示施設の脇に建つ8本の柱である。
これは、発掘調査で見つかった柱穴列に柱を再現したものなのだそうだが、私は「高低2組(セット)の御柱」のように思えるのだ。
私は、ここを訪れると必ず、まずは低い方の御柱の中央でじっと手を合わせ、その後、高い方の御柱の中央で、高々と手を広げて空を仰ぎ見る事にしている。
何の意味も無い動作だが、こうすると、我が身に纏わり付いた悪しきものが祓われ、宇宙からの見えないパワーを浴びることが出来るような気がする。
(念のために書いておくが、私は世の一般的な宗教活動とはまったくの無縁。万物に神は宿ると感じる「八百万の神」信奉系である。)
これもまったくの個人的見解なのだが、尖石縄文考古館に御座します2大の国宝土偶さまは、縄文人にとってまったく異なった「存在」であったように思う。
「縄文のビーナス」さまが「豊穣な太陽の女王」だとすると、「仮面の女神」さまは「神秘な月の巫女王」といった印象を受ける。
だとすると、棚畑遺跡が「縄文首都(王都)の中心地」で、ここ中ッ原遺跡は「最上級の祈りの場」であったように思えてくる。
勿論、考古学的な根拠も裏付けもまったく無い。
銀行アナリストを生業とする「ただの縄文ファン」の無責任な私見である。