味覚オンチの私が、八ヶ岳ライフにおける「珈琲道」をスタートしたのは、2018年の6月下旬。敬愛するマツコデラックス先生の「マツコの知らない世界」に触発されて、パナソニックの珈琲メーカーNC-A56を珍しく衝動買いしたのが切っ掛けだった(https://triglav-research.com/?p=23508)。
あれから早2年6ヵ月が経過したが、NC-A56(珈琲マスターと呼んでいる)は故障することもなく、八ヶ岳滞在中は毎朝、美味しい珈琲を淹れてくれている。
珈琲豆については色々な専門店のお奨めブレンドを中心に20種類位は試してみたが、結局、富士見町の名店 テーブルランドさんの3つのブレンド(富士見高原・八ヶ岳・テーブルランド)に落ち着いた。
珈琲に関して(のみ?)味覚オンチを卒業できた私には「独特な優しい甘味」が感じられるテーブルランドさんのブレンドが本当に美味しいのだ!
最初の頃は「どうせすぐに飽きるでしょ!」って感じに、冷ややかに見ていた社主さま(家内)も、私が毎日美味しい珈琲を彼女に淹れるようになってから1年程すると評価が変わった。現在では、私の「嗜み(道楽)」のひとつとして認めてくれている。
そんな社主さまから、新たに「D4でドライブした時に、景色が良いところで美味しい珈琲を味わってみたいわ!」との「社命」が私に下った。所謂「お外(そと)で珈琲」だ。
オフィスで淹れた珈琲をウッドデッキで楽しむのは日常化しているが、出先での珈琲となると話はまた別である。
代表取締役である私は、直ちに社命に対応した。
以前の私であれば、何か新しい事を始める時は「まずは形から」という事で、厳選した上で気に入った道具・部材等を買い揃える事から着手していたはずだ。
だが、ここ数年、ビジネス、プライベートの両面で徹底した「断捨離」を進めた結果、既存のグッズを有効活用する事を最優先するようになったのだ。
早速、必要な道具類をチェック。テーブルと椅子、ケトル、湯沸かし用ミニストーブ等々はすべて、かつて使用していた物や災害用ストック品で対応可能なのが判明。
結局、お外用の珈琲メーカーだけ購入すればOKと判断した。
だが、豆から挽く「お外&携帯用」の珈琲メーカーで気に入ったものがなかなか見つからなかった。
クリスマス前に漸くお洒落なモノに出会い、すぐに注文したのだが、生憎の入荷待ち。それが、12月29日に自宅に届いたのであった。
今日は、そんなわけで珈琲メーカーや災害用ストック品にとってはデビュー戦。
何しろ初めての経験なので、ミニストーブの五徳の置き方を失敗して、水が沸騰するまでに10分近くも時間を要してしまったのだが、出来上がった珈琲の美味しさには超満足!
実際にお外で楽しむようになるのは春先以降であろうが、それまでに豆を挽く際の荒さ(調節可能)やお湯の量、注ぎ方、効率的な片付け方法などをしっかりと研究して、準備を進める事としよう!
こうして、2021年の「新たな嗜み」が始まった。