梅之木遺跡で13番の札所巡りを終えた私は、続いて「北杜市考古資料館」へと向かった。【縄文土偶探訪記】においては、尖石、井戸尻の次に探訪回数の多い「勝手知ったる考古博物館」である。
前回の探訪は、ワンダフル・ジャーニー ~星降る八ヶ岳山麓の縄文世界~ 3館制覇の時だから、昨年の11月15日である。あれからまだ半年か。でも、世界はもうすっかり変わってしまったな…
考古資料館着は11時半過ぎ。D4をエントランスすぐ脇のスペースに駐車して、受付に直行。
SARS-CoV-2対策のためにいつもより詳細な入館記録簿に氏名・住所・電話番号を記入し、入館料210円を支払った。そして「ご朱印帳の記入をお願いしま~す。」と依頼。女性の職員さんが2名いらっしゃったが、そのリアクションが梅之木遺跡と酷似していた。
「もしかしてご朱印のお願いは私が初めてですか?」と尋ねると、「ええ、そうなんです。こんなに早くご朱印帳を持った方に来館いただくなんて… とっても嬉しいわ。」という言葉が返ってきた。やったぞ! 北杜市考古資料館でも私が「巡礼&ご朱印 第1号」だ。気分がよくて、とっても嬉しいのは私の方である。
ご朱印をお願いして館内の鑑賞を開始。入館者は、ここでも私一人の「完全貸し切り状態」。書き忘れていたが、梅之木遺跡は入館料ゼロ、完全貸し切りというか「完全占有」状態だった。
この考古資料館の「看板土偶さん」と言えば、金生遺跡出土の「ポット型中空土偶さん(ちゅうた君)」である。日本全国の考古博物館を探訪した私から見ても、似たような土偶さんが存在しないという意味で、「孤高の存在」だ。
当然ながら、この土偶さんが札所巡りの対象と予想していたのだが、ご朱印帳の最初のページには名前がなかった(超意外だ!)。
その代わりに、13番の「ちびーなす」と14番の「石堂地母神」なる土偶さんが名を連ねていた。ん?? 知らんぞ、こんな土偶さん達。
2階の縄文時代の展示スペースで、まずは「ちゅうた君」にご挨拶。その後、他の土偶さん展示スペースをチェック。すると、前回探訪の際には無かったコーナーを発見。
看板土偶さん程では無いが、個性の強い7体の「準エース級」土偶さんが並んでいる。ああっ、この中の内の2体が13番と14番さんなんだなとすぐに想像できた。
「ちびーなす」は、その形状からすぐにどの土偶さんか判明。「石堂地母神」の方も、出土遺跡の表示プレートから紐付け可能だった。
約20分の探訪を終えて受付でご朱印帳を受け取った。やっぱり「ちゅうた君」のご朱印が無いのがちょっと寂しいな…
D4に乗る前に、いつものように八ヶ岳の雄大な姿を仰ぎ見た。八ヶ岳を拠点に生活をすれば、COVID-19パンデミックの第2波なんて恐るるに足らずと思えてくる。
何の計画性も無くスタートした「三十三番土偶札所巡り」であるが、初日で3館の考古博物館を訪問し、5つのご朱印をゲットする事が出来た。残すは、14館、28のご朱印である。今回の山籠もり期間中に「結願」するのは休館中の考古博物館があるので無理だが、7月前半頃までには巡礼終えたいな。
SARS-CoV-2の反撃は、私が予想していた以上に早そうな気がしてきた。2ヵ月の「変わるための猶予期間」も難しいかな? 早めに「心の免疫力」を高めねばならない!