気が付けば、なぜか58歳になっていた。あと1年8ヵ月で「還暦」、10の位で年齢を四捨五入すれば「紀寿」である。もう間違いなく「人生の終盤戦」に突入している。
11日間も八ヶ岳に山籠もりしていたため、自宅の方にプライベート関連の郵便物が小山のように届いていた。
重要そうなものは社主さまが八ヶ岳に持ってきてくれたので、それ以外については、帰宅後も書斎のサイドデスクの上に放置状態。
さあ整理しようと手に取ると、Fujisanからの同じサイズの封筒が2つ。変だな? 趣味文の発行月ではないはずだが?
1つめの封を切ると、予想通り「DIYマニアのバイブル」と呼ばれる『ドゥーパ』が出てきた。今号の別冊特集は「カーポートを自分で作る!完全ガイド」である。
う~ん、これは不要だな。自宅はビルトイン車庫だし、八ヶ岳は「目にする事が出来る一番良い場所に車を置く(飾る)」というのが柳生博先生の教えだものな…
でも、もうひとつは何だ? 怪訝に思いながら封を切ると「BE-PAL」が出てきた。そうだ、年末に紙雑誌の年間購読を改めて申し込んだのを忘れてたぞ。
2020年最初(2月号)に届いたBE-PALの表紙には「ナチュラリストの生活術」とある。お洒落でナイスなテーマだ!
だとすると、郵便物の中に紛れ込んでいた厚めの封筒はBE-PALの付録(おまけ)だな。予想通り封を開いて見ると「Colemanのあったかブランケット」なる付録が現れた。
この付録込みで850円?? 出版元の小学館からすれば「余計なお世話」であろうが、採算が合うのか心配してしまう。
思えば、2013年末のログオフィスのセルフビルド完工後は、その「大いなる趣味の時間(https://triglav-research.com/?page_id=20329)」の反動ゆえか、公私共に徹底的な「効率化と電子化」を進めてきた。
元々、整理整頓が趣味のような性格だし、かなり高度なデジガジェマニアなので、それが楽しくて楽しくて仕方なかった。
実は「BE-PAL」は、長年の愛読者であったにもかかわらず、迷った末に「電子版雑誌定額購読サービス」に切り替えてしまったのだ。
だが、昨年11月号の付録「”肉”厚鉄板mini」がどうしても欲しくなって、苦戦して入手(https://triglav-research.com/?p=25495)。その際に、改めて「紙版」を手に取ってじっくりと読んでみた。
あれ? 不思議だが紙版だとBE-PALのコンテンツの「暖かさ」のようなものが伝わってくるな。ちょっと感動した。それでも紙版の定期購読には踏み切れなかった。
だが、昨年末の八ヶ岳ショートステイの際に、JAあぐりモールふじみ内の書店でまだ残っていた1月号を気紛れで購入。
見出しは「今すぐ欲しい 激売れ道具230」。2月号の対極と言えるようなテーマだったが、何故か、雑誌の作り手の思いや勢いのようなものが感じられた。
「BE-PALは紙の本を手に取って読んで、そして味わうものなんだな!」と閃いた瞬間だった。
オフィスに戻ってすぐに年間購読を申し込んだ。「効率化と電子化」を進めて以来、初となる「紙版雑誌の定期購読復活」である。
— 2019年からは「効率化と電子化」に加え「断捨離」を進めて来た。不思議のもので断捨離を始めてから、かつての愛用品の「復活作業」が楽しくなってきた。
マイライフの中で、本当に「イイ物」の反撃が始まっている!