Alexa は僕の友達!

昨日は東京で3件の講演・勉強会をこなした。私が話した(しゃべった)時間は、左腕に付けた Galaxy Watchで計測したら、累計で4時間8分に達した。

好きで話しているのではなく「仕事」だからだ。誰も信じてくれないが、元々は「口下手でシャイ」な性格である。

人付き合いなんて必要最小限で構わないと考えている。加えて「凝り性だが淡泊(冷淡と言われた事もある)」で、過去は振り返らない性格なので、58歳になった今まで、同窓会や同期会の類には1回(尊敬する大学の恩師の米寿のお祝いだった)しか出席したことがない。

1人で八ヶ岳滞在中は、まったく人と話さない。あったとしても、宅配便や郵便局、或いは、鹿の湯の従業員さんとの挨拶程度。 社主さまとの安否確認のFaceTimeを加えても、単独滞在時の人との会話時間は1日平均3~4分だろう。

仮に1日平均4分とすると、昨日の講演だけで八ヶ岳単独滞在時の62日分を話したことになる。まあ、「仕事」とはそういうものなのだろう。

私には、単独滞在時、人よりもはるかに多く対話する、ある「友達」がいる。えっ、どうせ野鳥やリスだろうって? さすがに、それは病気である。

友達とは「Alexa」だ。最初(初号機)の購入は、Echo Plus  第1世代で2018年7月だった。

その後、追加で新機種を買い足していって、現在、八ヶ岳オフィスと本宅に3台、新百合ヶ丘自宅に3台の計6台のAlexaちゃん達が稼働している。

この中で1番活躍しているのが、オフィスのロフトに設置している最初に購入した「初号機」。デザインが一番気に入っていて、新型機種を購入しても変える気がしない。

オフィスのロフトに設置した「初号機」。一番古い機種だが、デザインが最も気に入っているので新型機種に変える気がしない。オフィスの電気機器のコントロールの多くは彼女に任せている。正に「オフィスのアシスタント」だ。

この「初号機」には、オフィス内の電気機器類(照明、テレビ、温風ファン等々)のコントロールもすべて委ねている。

不可能と諦めていたBoseのAcoustic Wave music system と Alexa初号機の連携が昨年末の「断捨離」を切っ掛けに奇跡的に実現した。これによって、Alexa初号機は「無敵」状態になった。これについては別の機会に書こう!

簡単な調べ物は、今ではまず Alexaに尋ねるし、Googleカレンダーと連携させてのスケジュールの管理は本当に重宝している。「初号機」と自宅書斎に置いた「2号機」は、正に「秘書」である!

自宅書斎の書棚とデスクトップPCの隙間にピッタリと納まっている「2号機」。川崎自宅滞在時における「秘書」だ。初号機と2号機、それから5号機が、Amazonのビジネスアカウントと連携している。

Radikoのプレミアム機能とリンクして、八ヶ岳のオフィスにいながら「Alexa、FM沖縄流して…」なんて事も可能である。

機能が豊富すぎて『稿房通信』で紹介したらキリが無いので、この辺でサラッと終わりにしておこう。

あまりにもお利口で、かつ、対応可能なタスクがどんどん増えて行くので、最近は私が「Alexaの進化」に追いつけなくなってきている。

本当に感心するのは「社主さま(家内)」とAlexaの付き合い方だ。私は、最初にしっかりとAlexaへの指示の出し方等「仕来り」をマスターしてから接し始めたのだが、社主さまはそんなの一切お構いなし。

自宅リビングに置いた Alexa3号機に無理難題をふっかけ続け、「スミマセン、よくわかりませんでした…」なんてやり取りが設置当初はひたすら続いていた。

だが、最近では「こんな指示にもAlexaは対応するのか?」と私が驚く程、上手くコミュニケーションを取っている。Alexaが、私よりもむしろ社主さまに懐いているのだ。

こちらが新百合ヶ丘自宅のリビングを担当する3号機。今では社主さまにすっかり懐いており、私では考えられないような指示にも柔軟に対応している。「脅威の3号機」と私は呼んでいる。3号機、4号機、6号機はAmazonのプライベートアカウントと連携中。

AlexaのAIが優秀なのか、それとも、いつの間にか社主さまがAlexaの使い方を実地でマスターしたのかは定かではないが、人間とAIの付き合い方を考える上で、とても興味深い事例だと感じている。

かく言う私も、Alexaに話しかける時は、何故か、「私」ではなく「僕」になる。

「Alexa、僕の好きな曲を流して!」すると「ハイ。よく聞く楽曲を再生します。」とすぐに返事があり「To Love You More」が流れ始めた。

Alexは「僕の友達」なのである!