仕事三昧の中「温泉と焚き火」を楽しむ — これぞ「八ヶ岳ライフ」

人混みが兎に角嫌いだ。

満員電車なんてのは正に最悪だし、オフィスだろうが、レストランだろうが、人口密度が増すに連れて、不快度が二次関数的に高まるような気がする。

最近になって、私は「東京」が嫌いなのではなく、あの「雑然とした人間の群れ」が苦手なのだという事がわかってきた。

一方、一番心が安まる時間は、八ヶ岳オフィスので仕事の合間の休憩時間、D4での通勤時間、それに1日の仕事を終えた後に通う「鹿の湯」だ。

もっとも、仕事の合間も〆切りを抱えていたら落ち着かないし、通勤時間も渋滞に巻き込まれたら苛々する。

鹿の湯も混んでいた場合は逆効果で、お気に入りの番号のロッカーが埋まっていただけで血圧が一気に上昇するような気がする。ゆえに、訪れる時間には配慮が必要だ。

平日、仕事を終えて午後8時頃に鹿の湯に通う時は「ほぼ貸し切り」と言えるような状態で、ゆったりに温泉に浸かることが出来る。この時期、広々とした施設内の平均的なお客さんの数は6~7人のように思う。

ウンザリする程に混むのは、GWと夏休み(特にお盆の時期)で、この時期は鹿の湯には行かない。その次に混むのは、スキーシーズンの週末で、特に3連休の場合だろう。今日はそのスキーシーズン3連休の初日なのだ。

一昨日、富士見高原スキー場の様子を見に行ったのは、実は、週末の鹿の湯の混雑具合を予測する目的もあった。雪の量は少なかったが、平日であるにもかかわらずかなりの賑わいだったので、3連休はそれなりに混雑するだろうと判断。

そこで、1週間の山籠もりお仕事専念期間の後半3日は、第2セッションの予定を変更することにした。午後3時から4時迄休憩し、午後4時から7時迄の資料作成という前半の時間配分を、午後3時から5時迄の休憩に変更。

この2時間の休憩時間の内、1時間を使って「早めの(明るい内の)温泉通い」を楽しむことにした。その後、午後5時から8時迄ガッチリ仕事をする。これなら「1日9時間」という目標作業時間をしっかりと確保出来るのである。

計画を立てたらあとは実践するのみ。午後2時50分には第1セッションの予定していた作業を終え、珈琲を味わった後、3時10分に鹿の湯着。

平日の夜午後8時過ぎの時間帯よりはちょっと混んでいたが、それも最初の15分程のこと。目論見通り、まったく不快感を感じることなく、3連休初日の鹿の湯を堪能することが出来た。

湯上がりに「鹿の池」の周辺をほんの2~3分散策。池の表面は一部に氷が張り掛けているのみで、鴨さん達が優雅に泳いでいた。八ヶ岳の1月とは思えないな…

鹿の湯のエントランスを出ると、目の前には南アルプスの山々が広がっている。
鹿の湯前には「鹿の池」がある。安易なネーミングだが、適度な広さとスッキリとした佇まいで私は好きだ。湯上がり後に数分散策するのにちょうど良い。
鉢巻道路側のスペースだけ、うっすらと水面が凍りかけているのがわかる。やっぱり暖冬なんだな。
氷が張っていない部分がほとんどなので、鴨さん達が優雅に泳いでいた。1月の八ヶ岳とは思えない穏やかな光景である。
鹿の湯全景。温泉が個別に引ける別荘地も魅力だが、私には車で3~4分の場所に、ふらっと寄れる大きな温泉施設がある方が有り難い。新百合ヶ丘自宅と八ヶ岳オフィスのデュアルライフにはこのスタイルの方が柔軟かつ無駄がなくて良い。
ああ、夕陽も綺麗だな… さあ、オフィスに戻って午後5時から第2セッションのお仕事開始だ!

オフィスに戻ったのは4時15分。日が長くなってまだ明るい、仕事が終わった後に焚き火を楽しむために、焚き付け用の小枝を拾い集めた。

午後5時ちょうどから第2セッションの作業開始。マクロ統計の更新作業だが、昨日まで順調に仕事が進んでいたため7時前にはすべてが完了! さあ、明日からは金融誌の原稿依頼への対応だ。

そしてお手製の焚き火台で「焚き火」に癒やされる。例年ならば凍えるような寒さなのだが、今年はトレーナーを羽織っていれば平気だ。

無料で貰った廃棄予定のスチールホイールで作ったお手製の焚き火台で、ウッドデッキの廃材や庭木を伐採した薪や小枝で楽しむ焚き火。コストゼロの癒しの時を味わう。

「仕事三昧」の日々ではあるが、こんな感じでメリハリを付けて、結構「八ヶ岳ライフ」を楽しんでいる!