レストラン・トリグラフ3号店を訪れるニホンリス「ミッターマイヤー」のあのぷくっとした胴回りは他人の気がしない。
そう言えば「ぷくっ&にこっ」系の愛らしい土偶さんが確かいたよな… アバンギャルドだけれど安易なネーミングの何だっけ?そうだ「ウーラちゃん」だ。確か「縄文小町」とかいう別名もあったような気がするぞ。良い機会だ。【八ヶ岳縄文道】で紹介しよう!
早速、【縄文土偶探訪記】のデータフォルダを検索してみると、正式なお名前は『縄文の仮面小町 ウーラ』ちゃんだった。いや~、やっぱり、ミッターマイヤーと雰囲気が被るな。
山梨県韮崎市民俗資料館の所蔵。韮崎北東小学校に近い後田(うしろた)遺跡から発掘されたので「ウーラ」ちゃんと命名されたのであろう(と、韮崎市市民民俗資料館探訪記《https://triglav-research.com/?p=12645》に私が書いている)。民俗資料館の解説パネルには、3,500年前(縄文後期)の土偶さんだと記されている。
外見から一目見て、八ヶ岳縄文道③で紹介した国宝「仮面の女神」サマ(https://triglav-research.com/?p=20505)のご親戚だろうと想像がつく。私は、こういう場合、ご本家に対して「デリバティブ土偶さん」と呼ぶ事にしている。このウーラちゃん、仮面の女神サマのミステリアスなご容貌と異なって、実に「愛嬌」がある。見事な位に、お腹はぷっくり、お顔はにこっ。見ているだけで幸せな気分になってくる。
どうしてもレプリカが欲しいのだが、残念ながら売っていなかった。だが、ウーラちゃんは、決して無名な土偶さんではない。市民民俗資料館のパネルには「イギリスへ海外遠征」したと書かれている。おそらく大英博物館の「土偶展」に出張したのだろう。
こんなに愛らしい姿で、全身のパーツが揃っているのだから「国指定重要文化財」クラスの土偶さんかなと思うのだが、調べてみたらそのような指定は受けていなかった。ちょっと不思議である。
そもそも韮崎市の民俗資料館は、ウーラちゃんの他にも「ミス 石之坪遺跡」という美人土偶さんもいらっしゃる。2体の土偶さんを積極的に宣伝すれば、世の中じわっと「土偶さんブーム」なので、もっとメジャーになるような気がするのだが、きっと奥ゆかしい運営方針なのであろう。私的には好感が持てる。
ウーラちゃんのレプリカが出来るの待ってないで、自分で作っちゃおうか…3Dプリンターって、値段どの位にまで下がってるんだろうか? Amazonで調べてみよう。
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