小粒ヒマワリの種が届いた!早速、野鳥レストラン運営コストを計算

アナリストの仕事とは「データを自在に駆使して人を煙に巻く事」だと個人的には思っている。そんな仕事を30年も続けていると、データインプットと分析の癖が染みついてしまう。

例えば、ガソリンスタンドでの給油である。D4のドライブコンピュータがはじき出した走向距離、平均燃費、平均速度等のデータを私は必ず給油レシートに書き込む。ちょっとした空き時間にそれをExcel に入力し、コンピュータ測定値と実測値の平均燃費との乖離を計算し、これを平均速度や給油時の室外温度等を説明変数とした回帰分析を行ったりする。

「何の意味があるの?」と問われれば「特に意味は無い。」と答えるしかない。そんな事をもう17年近く続けている。アナリストとは、そういうものなのである。

来週から2週間程は、講演、プレゼン、出張等が続くので、この週末は「息抜き」のために八ヶ岳オフィスに出社する事にした(どうしても仕事に必要な資料を取りに来たのが主たる目的ではあるが)。そうしたら、注文しておいた「野鳥さん用小粒ヒマワリの種」がちょうど届いた。

普通の野鳥愛好家ならすぐにレストラン(給餌台)に種を置きに行くのであろうが、私の場合は、まずレストラン運営コストの計算に着手するのだ。今回注文した種は、10kg入りが2袋で5,454円。送料が別途659円かかっているが、これはポイントで戻ってくるので運営コストから除外する。1kg当たりの単価は272.7円だ。

1袋開けて専用ストッカーに種を入れる。種のやゴミ等の不純物はほとんどなく、とても状態の良い商品である事に満足。

10kg入りの袋を1つ開いて専用ストッカーに移した。ストッカーの3分の2位が埋まったかな。写真中央は塗料用のペール缶だが、野鳥給餌用に使っている。不純物が少ない小粒ヒマワリで品質に大満足だ。

レストラン1店に1回に置く種の量は、塗料用のペール缶すりきり1杯と決めている。ペール缶の空の時の重量は151g。種を入れてからキッチンスケールで計測したら1,004gだったので、1回当たりの給餌量は853g、コストは232.6円で3店合わせると697.8円。出社時と退社時に、それぞれ1杯ずつ給餌すると決めているので、出社1回当たりの給餌量は5,118g、コストは1,395.6である。

キッチンスケールでペール缶にすりきりに入れたヒマワリの重量を計測。結果は1,004g。容器重量込みで大凡1kgの種を毎回給餌することになる。

すりきりよりちょっと少なめに給餌すれば、今回を含めて8回分(出社回数で4回分)の給餌が可能となる。例年、給餌をするのは12月~3月の4ヶ月間と決めているので。この3月までのヒマワリの種はもう確保出来たと考えてよいだろう。

ガソリン給油のケースと同じように「そんな細かい計算して何の意味があるの?」と思う読者が多いだろう。だが、これは意味がある。私にとってこれは、死後万が一、間違って地獄に落ちた場合の「保険料」なのだ(https://triglav-research.com/?p=20568)。

閻魔大王様はユルそうだが、その補佐官「鬼灯」さんは、どうも私と同じ「小鉢男」の臭いがする。ああいったタイプは、データを用いて理詰めで対応しなければ駄目だ!

野鳥さんへの給餌という『善行』をアピールする際に、年間の平均給餌量やコストをスラスラッと答えることが出来ればその効果は絶大だろう。コストについては、円単位、いや、わざと銭単位で伝えると説得力は増すだろうな

レストラン・トリグラフ1号店に給餌した様子。1号店と2号店には、おまけで伊予柑を半分ずつ置くことにした。伊予柑半分のコストは70.2円(税込み)だ。

そんな事を考えながら運営コストの計算を完了。給餌台にヒマワリの種をサーブした。今回は、おまけに伊予柑1個(1号店と2号店に半分ずつ)とファットボール1個(3号店)も添えたので、出社時の給餌コストはトータル981.6円(まあ1,000円だな)。

こちらは3号店の給餌直後の様子。こちらのおまけは野鳥さん用ファットボール。こちらのコストは1143.4円(税込み)である。

10分も要しないで、レストランには次から次へとお客さんが来店。私の手間暇や下心を知ってか知らずか、今日も「レストラン・トリグラフ」は大繁盛だ。

3号店には10分もしたら小型の野鳥さん達が飛来。観察していると、3号店は写真手前の「ヤマガラ」君が真っ先に来店するケースが多い、ヤマガラ君は大胆で賢く、かつ人懐っこい野鳥である。

「小鉢男のアナリスト」とは何事においてもこのようなものなのである。ちなみに、相棒の「右京さん」を見ていると他人の気がしない

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