「あと1時間で今年も半分が終わるな…」なんて考えながら、会社の経費関係の書類を整理していた。すると、バインダーの中から土偶さんのポストカードが1枚。はらりと落ちた。
「ああ。辰馬考古資料館の土偶さんだ…」とすぐに思った。直後に「あれっ?あそこではポストカードなんて買わなかったぞ。」と気が付いた。
ポストカードの裏を見ると『土偶「奈良国立博物館」縄文時代』と記されていた。「ヤバい。完全に忘れてた。でも【縄文土偶探訪記】の対象外だよな。どうしよう…」
実は、【縄文土偶探訪記】Season 3のVol.1 西都原考古博物館の探訪の前に、家内と三男と2泊3日で「奈良・京都」を旅行した。その際、「興福寺国宝館」を筆頭に、仏像鑑賞の博物館巡りをしたのだ。「奈良国立博物館」もそのひとつで、土偶さん探訪目的ではなく訪問。そこで1体だけ展示されており、偶然にご対面となったのが、このポストカードの土偶さんである。
土偶さんの展示されていたコーナーがすべて「写真撮影禁止」であったため、ミュージアムショップでポストカードだけ購入した記憶が甦った。
何故、会社の経理関連のバインダーに挟まっていて、6月30日の午後11時過ぎ(6分)になってはらりと落ちて自己主張したかは不明である。だが、【縄文土偶探訪記】Season 4の終了宣言をし、Season 2と3の完全蔵出しも終えて、明日から、Season 5に突入しようとしていたタイミングである。おそらく「私も忘れないで~」という奈良県立博物館の土偶さん(最初は名前が思い付かなかったが、「ぽすかちゃん」なんてナイスかもしれない)からのメッセージなのであろう。
と言うわけで、予定外、かつ、急な配信と相成った。ちなみに、【縄文土偶探訪記】は、土偶さんとの対面を目的として訪問した博物館のみを対象とするので、やはり「奈良国立博物館」はあくまでも「番外編」扱いである。
これで「ぽすかちゃん」にも一応はご満足いただけるだろう。しかしまあ、辰馬考古資料館の「亀ヶ岡遺跡出土土偶さん」と本当によく似ていらっしゃる。「姉妹」と読んでも違和感ないよな…こういうソックリさん探しも、【縄文土偶探訪記】の楽しみのひとつだ!
トリグラフ・リサーチ 稿房主
【縄文土偶探訪記】