本年2月4日の「伊那市創造館」を皮切りにスタートした【縄文土偶探訪記】Season 4は、6月24日訪問の「相模原市立博物館」をもって終了する事を正式にお伝えしたい。
わずか実働5ヵ月で終了とする最大の理由は、メインメニューの【縄文土偶探訪記】Season 4の下に個別博物館がズラッと並ぶ様がお洒落ではないからだ。個人的には、1メインメニュー当たり20本位が上限かなと考えている。Season 4は「口上」を加えると25本。どう見ても重苦しい感じがする。
Season 4の探訪博物館一覧をプリントアウトしてみた。期間中の訪問博物館数は24館と、2016年1年間の19館を既に大きく上回っている。24館の内、初めて訪問した博物館が18館もあった。
既に、有名な博物館の探訪をほとんど終えてしまった状況下での、この新規探訪先数は「快挙」であると思う。しかも、訪問先24館について、すべて【縄文土偶探訪記】を配信済みである。これはもう「奇跡」と呼べる次元だ。
Season 1からの累計博物館訪問回数は104回、探訪した博物館数は77館に達した。「伊達と酔狂」で始めた土偶さん探訪の旅も、ここまで徹底すると、とっくに「趣味や遊びの領域」を超越している。
私が、全国の銀行を講演で初めて訪れた際に記念撮影した「銀行本店写真コレクション」は、現在、104枚(=104行)だ。お気付きの読者の方もいるかもしれないが、【縄文土偶探訪記】には、必ず訪問した博物館の外観写真を掲載している。これは、銀行本店コレクションを意識してのものだ。
やがて、博物館コレクションが銀行コレクションを上回る日が訪れるかもしれない。もっとも、銀行本店コレクションの方は、これから銀行の数が凄い勢いでどんどん減っていくだろうから(数年で3分の1以下になるだろう)、「幻の銀行本店」といった具合に希少価値は高まると予想している。
ご対面した土偶さんの数は、実は、途中までは数えていた。だが、2014年4月に「釈迦堂遺跡博物館」を訪れた際に、その圧倒的な数に打ちのめされてしまったのだ。
私は、日本野鳥の会会員ではあるが、フィールド観察派ではなく、バードハウス&バードフィーダー呼び寄せ派だ。膨大な数の土偶さんの数を正確にカウントするようなトレーニングはしていない。ゆえに、釈迦堂で、あの土偶さん達がスラッと並んだ光景を目の当たりにして、すぐにご対面数の記録を諦めた。
実り多き Season 4であったが、その中でも特に印象深かったのが、野辺地町立歴史民俗資料館での「国指定重要文化財土偶さん」とのご対面である。かってに「のへりん」と命名してしまったが、独特な雰囲気(オーラ)を発する土偶さんだった。
国宝土偶は5体、国指定重要文化財土偶は13体、全国で計18体しかない。「のへりん」とのご対面は、その内の16番目。15番(体)目のご対面は、2015年10月の「辰馬考古資料館」の「みみずく土偶さん」だったので、随分とブランクが空いた。
ちなみに残った2体は、博物館収蔵・展示ではなく、「お寺所蔵」と「個人所蔵」であり、どうご対面したらよいか不明である。Season 5以降の「重要課題」だ。
そして最大の感動を与えてくれたのが「木造駅のジャイアントしゃこちゃん」だ!念願叶ってのご対面であり、その迫力満点のお姿には「ミステリアスな神々しさ」が漂っていた。
駅に列車が到着した際の「しゃこちゃんビーム」発射がお休み中であるのはとても残念だった。だが、ジャイアントしゃこちゃんを見上げた時の感動が、それを打ち消してくれたのだ。
さて、7月からは【縄文土偶探訪記】は、新シーズン(Season 5)へと突入する。Season 4までとは異なった企画も検討中なので、縄文土偶ファンの読者諸氏には、引き続きご愛読いただきたい!
トリグラフ・リサーチ 稿房主
【縄文土偶探訪記】