今年になって1番無駄な時間 あるメガバンクにて…

会社の通常業務を進めながら、自宅で済ませなくちゃならない事リストの消し込み(旗立て)作業も着々と進んでいる。

う~ん、こういう時の達成感が本当に私は好きだな…

お昼過ぎには、Amazonで注文してあったケーブルやドライブベイもすべて届いてパーツ類の準備は整った。

本来ならば3時から2台のPCのプチ改造作業開始の予定だったのだが、午後2時から予約の入れてあった某3メガバンクでの店頭手続になんと1時間20分も要してしまったのだ。

ネットバンク、少なくとも「住信SBIネット銀行」であればネット上で簡単に終える事の出来る手続である。

それを店頭手続の予約をして欲しいと1週間近く待たされ、予約5分前に訪れて必要種類をすべて書き終えて2時から手続開始。

聞いてもいないのに「30分程お手続きに時間がかかると思いますのでお待ち下さい。」と言われた。

隣にいた社主さまは「新百合ヶ丘の別のメガバンクでは、同じ手続に予約無しで店頭に行ったけど15分程で済んだわよ。」と不満げ。

うん、八十二銀行だったら10分も掛からないだろうな…

それに、私だったら問われたら初めて手続の所要時間を答える。

加えて、やや長めの時間を伝え、実際にはそれよりも早く終えて、お客さんに思ったより早く終わった(急いで手続きしてくれた)という印象を残すよう配慮する。

ところが、一方的に伝えられた30分を過ぎてもさっぱり私の番号が呼ばれない。

午後3時が迫ったところで(手続開始から1時間だぜ…)、さすがに変だと思って確認すると「あと10分程で済むと思いますので、もう少々お待ち下さい。」と言われた。

だったら最初から「30分」なんて伝えるなよな!

結果は、さらに15分以上を要して、すべての手続が終わったのが3時20分。

店頭は既に閉まっていて、裏口のような所から支店の外に出た。

何か後ろめたい事をした感じで嫌だった。

もっとも、普段は銀行から出る時は、秘書さんとかが、ちゃんとお見送りしてくれるので、ちょっと新鮮でもあったかな (^^;)

穏やかな社主さまも呆れていた。さすがに、非道過ぎるわね…

人手不足かというとそんな事はなく、支店の中で働く行員さんの数は驚く程に多い。

いつもの習性で頭数を数えながら、私がコンサルとかしている地銀さんの同規模程度の支店と比較した。

うん、イメージ的には1.3倍程度だな。

楽しそうに笑いながら仕事をしている女性行員さんが何名もいた(仕事していないって事かな…)。

従業員にとっては楽しくてノンビリとした職場なのかもしれないが、お客さんからすればイラッとして最低である!

そんな様子が丸見えなんだもの…

これもいつもの習性で、店頭で手続をするお客さんの様子をじっと観察。

手続の不明瞭さに声を荒げていた人が1名、呼び出しの声が小さいと苦情を言っていた人1名等々、顧客満足度が高い対応とは思えなかった。

私は、紳士だから、勿論、声を荒げたり苦情を言ったりはしない。

淡々と時間を計りながら、冷静に顧客対応の推移を見守っただけである。

それにしても、時代の流れに逆行するかのような清々しい程の「顧客利便性」の欠如だな…

1時間20分あったら、私は講演が1回出来てしまう。

そんな貴重な時間を無為に過ごしてしまった。

間違いなく「今年になって最も無駄な時間」であった。
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書斎に戻ってから、この銀行(金融グループ)の最新IRミーティングの資料や中期経営計画の内容を改めて見直した。

これって、どこの銀行の話なの?  あまりにも今日の出来事と乖離が大きいなと感じた。

私の大嫌いな典型的な「大本営発表」型のIR資料であった。

経営の目指す方向性が、顧客対応の前線にまったく浸透していないように思えた。

こういった店頭等での実体験って、アナリストとして銀行を評価する上で、本当に役立つのだ!
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3メガバンクは「赤緑青」の「光の3原色」に喩えられる。

さて、銀行アナリスト歴34年の私を心底、呆れさせたのは「赤」「緑」「青」のどこの銀行だと読者の皆さんは想像するであろうか?

ヒントはね…

さすがに立場上、言えないな!