新たなる戦いの序曲 2023

滅多に夢を見ない(正確には見た事を覚えていない)私なのだが、何故か、八ヶ岳滞在中は「土偶さん」が現れる夢を度々見てきた。しかし、最近はとんとご無沙汰である。

八ヶ岳の夢で他にたまに登場するのは「鹿」である。今朝方の夢が正にそうだった。

八ヶ岳方面から立派な角の1頭の牡鹿が、両脇に美しい雌鹿2頭を従えて、ゆっくりとこちらに歩いてくる。

何となく金色っぽい光に包まれて妙に神々しかった。

3頭の鹿は枕木スロープをゆっくりと歩いて、オフィスのエントランス周辺までやって来た。

そして、そこで何かを美味しそうに食べ始めた。

何か幸せそうな光景だな。何がそんなに美味しいのかな?

と、夢の中で、オイオイ、ホスタさん達の新芽を食べているんじゃないかと気が付く私。

そりゃ駄目だよ~ と、悲鳴を上げたところで目が覚めた。

目覚めた時刻は午前5時半過ぎ。

全然、嫌な感じの夢ではなかったが、妙にリアルだった。

もしかすると正夢で、ホスタさん達は全滅か?

すぐにオフィスのドアを開けて、オフィスエントランス周辺のホスタさんゾーンの様子を確認した。

ああっ良かった。すべて無事だ…

ふと2年前、「2021年5月4日の惨劇」が頭をよぎった(https://triglav-research.com/?p=32350)。

結界チップやトリグラフ護衛隊群の新装備配備を翌日に控えた前日の晩に、鹿軍団によってホスタさん達の新芽は壊滅的被害を被ったのである。

こちらの作戦行動を予測した鹿軍団による奇襲であった。

あの惨劇から早2年。こりゃ、鹿軍団に油断するなと言う「夢のお告げ」としか思えないな!
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そんなわけで、早朝から八ヶ岳ブルーの空が広がる5月3日、私は、鹿軍団に対するホスタさん防衛戦の準備を進めた。

まずは「結界チップ《殲》」の準備だ。

今年は「魔法の鹿除け液」にたっぷり1年浸して黒く変色した「結界チップ」をベースとする効き目強化版。

昨年から魔法の液に浸して丸1年が経過した、結界チップ。これを新しいチップと混ぜる事に意味があるんだよね…
結界チップ《殲》のベース材料は、当然ながらパークチップ。大小のサイズをミックスする。

これに鹿や猪、害虫などが忌避する木酢液を加えて新たなチップを投入。

鹿除けのための魔法の液。見た目は悪いが効果は抜群。植物に対する害がない事は確認済み。害虫避け効果もありそうだ。
これまで実験を重ねて完成させた鹿除けの「魔法の液」にさらに「木酢液」を加えるのが一昨年からのスタイルだ。
結界チップ《殲》が完成。夕方にはホスタさん達の周辺に配備できそうだな。

これで今日の夕方には配備可能だな!

結界チップの効力は時間が経つに連れて弱まっていくのだが、鹿が大好物である新芽の時期の防衛力としては十分に有効なのである。

結界チップ《殲》を早速、ホスタさん達の新芽の側に撒いた。鹿軍団は、どうやら煙のような臭いを忌避する傾向があるようだ。

続いて、オフィスの地下室から移動型害獣撃退器3機を前線配備。

去年は「空母いぶき」の第5護衛隊群の艦名を借りたが、今年は戦闘機名にしようかな?

「O-52 Owl」ならそのまんまだが、さすがに戦闘機としては古過ぎるなかな。

まっ、オウル1番~3番機でイイか…

オフィス地下室から移動型害獣撃退器3台を運び出してきて太陽光で充電開始。

チッ、1機故障かな。それとも充電不足か…

そして、新配備となる移動型ライブカメラ『ラプター』

移動型ライブカメラ「ラプター」は、低い位置からホスタさん密集ゾーンに侵入する鹿軍団を探知する予定。これまでの固定型カメラではカバーできなかった領域を監視する事になる。

その実力は、既に異形のソメイヨシノのオンラインお花見で実証済みだ。

ラプターは、これまで固定型ライブカメラでカバーできなかった低空域の監視と侵入者探知のアラート発信、さらには警告音による撃退を担う事になる。

ラプターの画像。これなら鹿が侵入してきても、ホスタさんの9割程度が植えられている領域をカバーできるな!

これで2台の固定型カメラとラプター1機、オウル3機と結界チップ《殲》からなる2023年の対鹿軍団ホスタさん防衛戦の陣容は一通り揃った。

鹿軍団に危害を加えるつもりは毛頭ないんだよね。

忌避剤と光と音による警告で、昨年のように何とかホスタさんへの食害をほぼゼロに抑え込む事が出来れば、私としてはそれで十分満足なのだ!

2023年5月3日。鹿軍団との戦いの歴史がまた1ページ…