私のことを決して甘やかさない我が社（家）の社主さま（家内）であるが、時々、「あなたは仕事に関して、不平不満や愚痴を1回も口にした事がないのだけは偉いわ！」と褒めてくれる。

「だけ」という部分は納得できないし、若い頃は結構、仕事のキツさを愚痴っていたように思うのだが、社主さまには逆らわないようにしている。

それに1989年5月に現在の仕事（銀行業の調査・分析・助言業務）に携わるようになってからは、おそらく、彼女が言っていることは正しいと思う。

理由は簡単で「自分の好き放題」にやってきたので、不平不満の言いようがないのだ。

そもそも、1989年当時の勤務先で、銀行業界担当のアナリストに任命された時に上司に伝えられた言葉が、「ほぼ白紙状態から調査を始める業界なので、お前の好きなようにやってイイよ！」だった。

実際は「ほぼ白紙」というのは嘘で、真っさら（ゼロ）の状態から作り上げるビジネスだった。

「証券会社の人間の言うことは、どんな部門の人でも信じちゃ駄目だな…」と確信し、私の重要な「教訓」のひとつとなった。

その後、外資系の投資銀行を中心に様々な会社で働いたが、仕事の内容は「基本的にはすべて同じ」。

「好き放題やってイイ（自己責任の伴うお任せ）」というのも、どこの会社でも共通だった。

「言うこと聞いてくれないなら、僕、辞めちゃうからさ…」の「子供の世界」である。

そんな私でも、サラリーマン時代は「今日は天気がイイから仕事はや～めた。社主さまとドライブに行こう！」なんて我が儘（反社会的行為）は、さすがに極力、慎んできた。

そういう事が可能になったのは、我が社の開業以降である。

開業日は2013年1月1日なのだが、会社設立は2012年11月1日。

そう、昨日が「会社設立10年」の節目であった。

だが、昨日は生憎 雨の1日で、月初で定番の作業がギッシリだったので終日デスクワーク。

今日は、八ヶ岳西麓 富士見高原は朝から快晴である。

オフィスのブラインドを開いて庭を見下ろした瞬間、「会社設立10周年記念休暇」にする事に決めた。

とは言っても、この時期の八ヶ岳ライフは「冬の準備」でやることがいっぱいある。

まずは社用車D4の「スタッドレスタイヤへの換装」を済ませてしまうことに決めた。

長いお付き合いの「タイヤガーデン ピットイン富士見」さんは、1ヵ月程前に新店舗に移転したばかりである。

今回が初めての新店舗での換装作業だ。

午前10時の開店少し前にお店を訪れて、15分程で作業終了。

さあ、これでいつ雪が降っても、路面が凍結しても大丈夫だな！

その後、なぜか「鯛焼き」それも「クリーム」が食べたくなった。

そうだ、「焼きたて屋」さんで鯛焼きを買おう。

ピットインから車で2分程のAコープ富士見店内にあるお店に向かい「鯛焼き」を購入。

すると今度は、紅葉を眺めながら鯛焼きを食べたくなった。

「富士見公園」にでも行こうかな…

さらに車で3～4分移動。私が予想した通り「富士見公園」の紅葉は、今が最盛期。

公園内のベンチに座り、クリーム鯛焼きを頬張りながら見事な紅葉を鑑賞。

さて、一旦、オフィスへ戻るとするか。

そうだ、お気に入りの「八ヶ岳撮影スポット」を通るルートで戻ればイイな。

う～ん、私の大嫌いな「電柱＆電線」のないこのスポットは、やっぱり最高だな！

こんな感じで、フラッとお気に入りのスポットを訪れて、たまに写真撮影する。そして有り難みを感じる。

これが私の「山々との付き合い方」なのである。

オフィスを発ったのが午前9時45分、そして、戻ったのが11時5分だった。

わずか80分間のショート・トリップだったが、とても有意義な時間だった。

今日は社主さまは、朝から「武川」でテニス。オフィスに戻ってくるのは午後2時頃の予定である。

さて「設立記念休暇」をどう過ごそうかな？

まずは「焼きたてや」さんの季節限定「ちくわ鯛焼き」を味わうことにしよう！

頭からちくわが飛び出していて、なんか痛そうだな。

鯛焼きのちくわと一緒に、八ヶ岳で自由気儘に仕事が出来る幸せを噛みしめた…

 

by『八ヶ岳稿房主』