抗えない「社命」遂行 — 深夜の危険物輸送業務

昨日が今回の八ヶ岳滞在最終日。

午後3時過ぎには予定していた仕事をすべて終え、午後4時過ぎから「鹿の湯」へ。

午後5時前にはオフィスに戻り、その後、2時間程仮眠した。

今回は、私の八ヶ岳単独滞在であり、自宅待機の社主さまから「特殊任務」を命じられていた。

「ある危険物」の輸送業務である。

あまりにも危険な業務なので、最初は断ったのだが、結局は社主さまの命令には逆らえなかった。

万が一、輸送中に事故でも起こせば、周辺に「環境汚染」を巻き散らかす事が懸念された。

そこで、交通量が少なく、渋滞等に巻き込まれるリスクが小さい深夜の輸送を選んだ。

運転中に集中力を切らす事がないようにするための仮眠であった。

結局、午後10時50分ピッタリに八ヶ岳オフィスを発った。

昨日の午後10時50分に八ヶ岳オフィスを発った。今回の八ヶ岳滞在は「異例尽くし」の展開であった。

D4の荷室には厳重に梱包された「危険物」のみを置いた。

特殊容器で暖められていた「危険物」は強烈な異臭を発していた。

車内でマスクをしても耐え難い異臭である。

だからこんな任務はしたくなかったんだ…

任務完了後はD4の「除染」が必要だろう。

今回の輸送時間はノンストップの2時間を計画。

通常の通勤時間よりもプラス10分程の輸送プランを立てた。

勿論、安全重視のためである。

小淵沢ICから中央道に乗ったのが午後11時。

その後は順調に走行。

交通量の少ない深夜の中央道をひたすら走行。危険物輸送という特殊任務で、D4車内には異臭と緊張感が漂った。

だが、走行するトラックの台数と工事中の区間の多さにやや驚いた。

「危険物」を運搬しているため、自分でも緊張しているのがわかった。

トンネル走行中の事故は大惨事を招く恐れがある。緊張感が一気に高まった。 ※ うるちゃんは、Galaxy Watchと連動しており、運転中でも時計のボタンを押しただけで写真撮影できます。危険運転ではありません。念のため…

府中スマートICを下りたのは0時23分。

その後は、信号の多い一般道をさらに慎重に運転。

一般道では信号の多さにイラつく。あまりにも異臭が非道いのでD4の窓を開けて走行した。

あまりにもの異臭にD4の窓を開け放って走行した。

自宅着は0時44分。走行時間1時間54分で、危険任務は大詰めを迎えた。

輸送時間は2時間を計画していたが、1時間54分の走行時間で無事に自宅着。今回の八ヶ岳往復出勤のD4の平均燃費は8.7km/ℓ で、燃料タンクはちょうど半分になった。V8 5,000ccエンジンの低燃費車ではあるが、特殊かつ危険な任務を遂行する上で、これ程頼りになる車は他にはないのである。

すぐに特殊容器の梱包を解いて、自宅庭の機器設置場所(専用棚)で異常はないか確認。

自宅到着して真っ先に減順に梱包した危険物収納容器の状況を確認。D4のリアゲートを開くと同時に強烈な異臭が周囲に拡散した。思わず咽せてしまった…
まずは危険物を収納した機器に異常がないかを確認するために慎重に何重にも巻いた梱包材をバラして行った。緊張に手が震えた…

残時間179時間、機器内温度は42℃と表示。

危険物が「お宝」に変貌するまでの残り時間は179時間。よかった、リセット状態にはなっていない\^^/
危険物を収納した機器内の温度は42℃。機器稼働再開までの適正時間を維持できていた。

よかった「危険物」に異常はなさそうだった。

その後、危険物をリビングに運び、マスクと使い捨て手袋をしっかりと装着した上で「危険物」の上段下段入れ替え作業と追加の水25ccを注入。

今回は社主さまの命令で、通常12日間を要する「黒ニンニク熟成」の前半5日間のみを八ヶ岳で行った。最も異臭が強烈な時期なので、私はD4での輸送を拒んだのだが…
黒ニンニクは既に熟成が進みフニャフニャ状態。私に危険任務を押し付けた我が社(家)の社主さま(家内)は熟睡していたようで起きてこなかった…

再び庭の専用棚に置いて、私の「熟成途中の黒ニンニク輸送作業」という危険任務は無事に完了した \^^/

今日は、Mission: Impossible 風にアレンジしました…

 

by『八ヶ岳稿房主』