「利き珈琲」の朝 — 長く険しき「珈琲道」

Panasonic の珈琲メーカー「NC-A56(珈琲マスター)」を購入して、私が「八ヶ岳珈琲道」を歩み始めてから丸4年が経過した。

元々が「味覚音痴」で食に対するこだわりなどまったく無い。

特に、珈琲に関しては「濃い麦茶に牛乳を入れて、今日の珈琲は美味しいねと言った事件」以降は「鬼門」であった。

だが、4年間を掛けて、様々な珈琲豆を味わい、全国各地の珈琲カップを収集することによって、まあ細道ではあるが、自分なりの「道」のようなものが形成されつつあるように感じる。

今朝は久し振りに「ウォール・デコ」の役割も果たしてくれている「レギュラー9」の入れ替え戦をする事にしよう。

昨年の秋頃から固定していた「レギュラー9」の顔ぶれ。ブルー基調のカップを増やして「夏モード」に変更しよう!
全国各地から収集した「焼き物」には、しっかりとプレートを置いて「何焼き」であるかを表示している。

夏場だから、涼しげなブルー基調のカップの数を増やそうかな…

センター役のお気に入りの「有田焼」は、ゴールドからシルバーにチェンジしよう。

ってな、感じに9個の内、4個のカップの入れ替え戦を行った。

9個の内、今回は4個をチェンジして「夏モード」にした。センターのお気に入りの「有田焼」は、ゴールドからシルバータイプに置き換えた。

そうだ! 今日の珈琲は、長男のお嫁さんから父の日のプレゼントで贈ってもらった「Stella coffee」の豆を味わうことにしよう。

私の「珈琲道」は「八ヶ岳限定」。それも時間帯は「朝」、冬以外は「庭」でが「基本路線」だ。

自宅の「朝珈琲担当」は、社主さま(豆ではなく粉派)。

朝以外に、何となく珈琲が味わいたくなった時は、自宅もオフィスも、まったく同じタイプの珈琲メーカー付きウォーターサーバー「Slat+cafe」を使っているので、それでサラッと済ませてしまう。

ちょっと珈琲を味わいたくなった時には、Slat + cafe の珈琲で自宅でもオフィスでも済ませてしまう。

そんなわけで、漸く、父の日プレゼントの珈琲豆のデビュー戦となった。

2種類の豆の内、まずは「Big Ache Gayo」が入った袋の封を切った。この瞬間、オフィス内に広がる珈琲の香りが、私は本当に好きだ。

長男のお嫁さんが、父の日に贈ってくれた珈琲豆の内、Big Ache Gayoを開封することにした。
今日は、本来はテーブルランドさんの季節のブレンド「Green Green」の日だったのだ。中央が、キャニスタに投入した Big Ache Gayoの豆である。

あとは、「珈琲マスター」に委ねるだけ。手間を掛けないことが「八ヶ岳珈琲道」の基本なのである。

マスターの淹れ終わった「Big Ache Gayo」を今朝はオフィスで社主さまと堪能する事にした。

うん、すっきりした酸味のある「爽やかな珈琲」だな。

甘味は、私が愛飲する「テーブルランド」さんのブレンド系程には感じられないが、とっても飲みやすい珈琲である。

思った事をそのまま口にすると、隣にいた社主さまが、とても怪訝そうな顔をした。

「今のはどの珈琲の話しなの?」と聞かれたので「勿論、この Ache Gayoの事だよ!」と答えた。

すると社主さまは、「独特の甘味が強い珈琲よ。酸味はあまりなくてコクがある感じね。ちょっとドロッとしたような濃厚感があるわ…」と見事な位に真逆の感想だった。

この瞬間、「朝の利き珈琲対決」となった。

かつて「味覚音痴」だった私も、この4年間の「研鑽」によって、かなり自信を深めていた。

今回は私の「完勝」で間違いないだろう!

早速、インターネットで「Ache Gayo」の特性を検索。

最初にヒットした珈琲豆輸入業者の「テイスト&マリアージュ」欄を見た。

そこには「しっかりとしたボディとドライフルーツを想わせる濃厚で完熟したビターな甘味が特徴です。」と記されていた。

ほ~ら、どんなもんだい! 私の言った通りじゃないか!!

あれっ? 逆だな (°0°)

今日の「利き珈琲」は、私の惨敗。波佐見焼のカップがまずかったのかな?

「八ヶ岳珈琲道」は、長く険しい….

 

by『八ヶ岳稿房主』