八ヶ岳ライフにおけるアドバンテージのひとつに、歩いて3~4分程の場所で「カントリーキッチン」が長~く営業を続けている事がある。
彼の地でお店を開業したのが何年であるかは知らないが、少なくとも私が「八ヶ岳ライフ」をスタートした2000年から、今日まで変わらず「鉢巻道路沿い」で存在感を誇示。
カントリーキッチンのレストラン(メイン)棟は、同じログハウス業者さんの施工によるものなので、ログハウスとしての雰囲気が、我が家の八ヶ岳本宅によく似ている。
町道を使わずにショートカットコースを歩けば2分程で行く事が出来るので、個人的には「ちょっと離れたお隣さん」の感覚だ。
一番喜びを感じるのは、くるみレーズンパンや各種のデニッシュ等々、美味しい石窯焼きパンが食べたくなった時に、軽いお散歩感覚で気軽に買い物に行ける事である。
「カントリーキッチンベーカリー」という「美味しいパン屋さん」の存在が、八ヶ岳ライフにおける「潤い」のような役割を果たしているのだ。
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では、この「歩いてすぐの美味しいパン屋さん」に関して、八ヶ岳が圧勝かというと、そうではない。
新百合ヶ丘自宅周辺も「しんゆりパンまつり」が開催されるなど、八ヶ岳界隈には負けず劣らず「パンの名店」が数多あるのだ。
以前、『八ヶ岳稿房』で書いたことがあるが、自宅から歩いて3~4分の場所に「ボンヴィボン(Bon Vivant)」という有名パン屋さんがある。
「生クリームあんパン」が看板商品のひとつで、私も大好物だ。
時折(特に仕事の最中)、しっとりとした生クリームの風味と程よい甘さの粒あんのハーモニーを味わいたくなる事がある。
昨日の午後、正にそんな気分になったので、散歩がてらふらっと「美味しいパン」の買い出しに出掛けた。
ボンヴィボンに向かう上り坂を歩きかけたところで、急に気が変わった。
「今日は、ボンヴィボンはや~めた。久し振りにフジヤさんの方に行~こう!」
実は、自宅から歩いて2~3分の場所に、もう1店、私のお気に入りのパン屋さんがあるのだ。
名前は「ホームベーカリー フジヤ」。
住宅街に溶け込むような雰囲気のお店をご夫婦で経営している。
以前、パンを購入した際に奥さんとちょっと立ち話をした記憶があるのだが、確か昭和50年代の半ばからパン屋さんをしているとの事だった。
現在の場所で営業を始めたのは、私が自宅を購入したのとほぼ同時期であったらしい(1995年頃)。
「フジヤ」さんのパンは、ずばり「懐かしき昭和の味」である。
クリームパン、ジャムパン、バターパンに、あんパン等々、私が子供の頃から慣れ親しんできたシンプルな「定番パン」が透明なビニールのシンプルなパッケージに包まれて店内のトレーに並んでいる。
「調理パン」もシンプルそのものなのだが、カレーパン、カツサンド、ハンバーガー等々「王道系」がしっかりと揃っている。
「ボンヴィボン」のお洒落なパンとは対極の世界にあるが、どのパンも美味しくて、時々、こちらも無性に食べたくなるのだ。
残念ながら、昨日はお気に入りのひとつであるカレーパンが売り切れだったが、絶対外せない「バターパン」や「あんドーナツ」等、計5個のパンを購入。
帰り道では、自販機で「ペプシ コーラ <生> ゼロ」を買う。
「ゼロ ペプシ」には、菓子パンや調理パンのカロリーもゼロにしてしまう効果がある(と、個人的には信じている)ので、フジヤさんパンの良きパートナーとなっているのだ。
自販機の脇には階段があり、そこを上がると「交番」がある。
ここまで来ると、もう自宅までは歩いて30秒程だろうか。
自宅を購入した際には、三男はまだ2歳だったかな?
社主さまと幼い3人の息子の日常生活における安全を確保するために、自宅購入時にセコムのホームセキュリティーシステムを導入、家中に防犯センサーを設置した。
加えて、「何かあった時に頼りになる交番」がすぐ近くにある事も本当に心強かったな。
もっとも、27年間暮らしてみて、何のトラブルも無かったのだが…
まったくタイプの異なった「美味しいパン屋さん」が歩いて3~4分の場所に2店あって、すぐ近くには、心理的に頼りになる交番。
これに対して、八ヶ岳の方はカントリーキッチン1店で、一番近い交番は、綿半ホームエイド近くの「富士見交番」だから距離は12km位あるかな?
う~ん、やっぱり新百合ヶ丘の自宅は、八ヶ岳に勝っている点も多々あるな…
by『八ヶ岳稿房主』